カッシアorセイロン?シナモンの見分け方|アロマオイル・精油・エッセンシャルオイル紹介
シナモンの種類
シナモンには数百種類の近縁種があると言われています。その中で、アロマセラピーで使われる精油には、主に3種類あります。その3種類の違いを比較しながら説明していきます。
3種類シナモンの違い
3つのシナモンとは?
まずは主流のシナモンで、セイロン、セイロンシナモン、またはトゥルーシナモンと呼ばれるものがあります。2つめにカッシア、シナモンカッシアと呼ばれるものがあります。一般的にシナモンと言われるときは、セイロン(トゥルー)シナモンのことを指すことが多いです。さらに精油の場合、同じセイロンの中でも葉から抽出されるか、樹皮から抽出されるかで、シナモンリーフ、シナモンバークと分けられています。これらのシナモンの違いが大切な理由は、次の項で紹介するように成分が大きく違うからです。同じセイロンでも、リーフかバークかによっても異なります。セイロンとカッシアの精油の詳細は下記をご覧ください。
成分の比較
下記の表からもわかるように、セイロンのシナモンリーフの成分が一番穏やかに作用するものです。しかし大部分がフェノール類のオイゲノールが占めるので、皮膚刺激には注意が必要です。セイロンのシナモンバークとカッシアは芳香族アルデヒド類のシンナムアルヒドが大部分を占めます。これも皮膚刺激が強い成分です。さらにカッシアはクマリンを含みます。クマリンは長期の使用によって、肝機能の障害を起こす可能性があります。シナモンバークにも少量のクマリンが入っている可能性があります。使いやすさは、シナモンリーフ>シナモンバーク>カッシアといった感じです。どれも妊娠中や授乳中、肌への使用は十分注意してください。
シナモン | セイロン | カッシア | |
シナモンリーフ | シナモンバーク | ||
学名 |
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科名 | クスノキ科 | ||
抽出部位 | 葉 | 樹皮 | 葉・枝 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 | ||
ノート | ミドル~トップノート | ||
香り | 甘くスパイシーなシナモン香り | 甘くスパイシーでクローブに似ている | 一番甘みがあるシナモンの香り |
成分 | ◇フェノール類◇オイゲノール(77%)、酢酸オイゲニル、リナロールなど | ◇芳香族アルデヒド類◇シンナムアルヒド(~75%)、オイゲノール、安息香酸ベンジルなど | ◇芳香族アルデヒド類◇シンナムアルヒド(80%)、t-2-メトキシアルデヒド、ベンズアルデヒド、クマリン、オイゲノールなど |
作用の比較
体を温め、血糖値の調整や強壮をしてくれる共通点があります。心理的にも、刺激し、前向きな気持ちにさせてくれる香りです。シナモンリーフは特に血行促進や強壮に優れます。注意が必要ですが、皮膚に使用するならシナモンリーフを低濃度で使用するのが3つの中だとベストです。シナモンバークとカッシアは抗菌や抗ウイルスに特に優れます。室内に拡散させたりして使用するといいです。
セイロンとカッシアの見分け方
食品として使うシナモンも、セイロンとカッシアが使われています。一般に売られているシナモンスティックやシナモンパウダーは、セイロンとカッシアの区別がついていないものが多いようです。カッシアは肝毒性のあるクマリンを含むので、長期的にシナモンを使用する場合は、精油と同じようにセイロンを選んだ方が体にいいです。値段はセイロンは高いので、他の種類のシナモンが大量に出回っています。パウダーになっているものは、学名の記載がない場合はメーカーに確認したほうがいいです。
しかし、シナモンスティックの場合見分ける方法があります。写真のように、左のセイロンは、皮が薄いので、何層にもなっています。右のカッシアは皮が厚いので、一枚の皮がスティックになっています。ちょっとラテ一杯飲むのに使う程度では大丈夫ですが、沢山使用したり、長期に使用する場合はぜひ気を付けてみてください。
次はこれを要チェック
ここで見てきたように、精油には一見同じように見えても、違う種類のものが沢山あります。混乱しやすい植物をまとめていますので、下記をご覧ください。
精油の作用一覧は下記へ
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