ハーブと占星術|惑星とハーブの関係
ハーブと惑星の関係
植物は季節によって異なる種類のものを見ることができます。同じ植物でも季節により新芽から花、実のように、色々な段階を見ることができます。こういった移り変わりが見れるのは、地球に四季があるからです。四季というのは、地球が常に太陽の周りを一定に動いていることを意味します。同時に月や他の惑星との距離が、地球の温度や重力に影響を及ぼしています。このように、四季の移り変わりと惑星は切っても切れない関係です。実際、古代から占星術と植物を関連付けた医学があり、それは近代医学が発展する17世紀ごろまで広く受け入れられていました。ここでは、古くから伝わる7つの惑星とハーブの関連と特徴を説明していきます。これは絶対的な理論ではなく、色々な違った意見も存在しますので、参考としてみてください。
関連している、四大元素の「火・土・風・水」の概念、「熱・冷・湿・乾」の概念、四つの気質の概念の詳細は下記をご覧ください。
目次
火:太陽と火星
太陽と火星は同じ「火」の要素と、「熱・乾」の特性を持ち、共通点が多くあります。共通点としては、行動や直観力、燃焼やエネルギーと関わります。二つの星の体の状態は、胆汁質と関連があり、熱、痒い発疹、火傷、ずきずきする痛み、ほてり、乾燥といった症状になります。
太陽
太陽は常に燃えています。太陽は私たちの生命の基礎でもあります。そのため、太陽のハーブは、中国でいう「気」、アーユルヴェーダでいう「プラーナ」に当たる本質的なエネルギー(生命力)をサポートしてくれます。心臓を大切にし、動かし続けることを助けます。
四大元素 | 火 |
性質 | 熱・乾 |
気質 | 胆汁質 |
器官 | 心臓・生命力・エネルギー・血液の循環・視覚 |
ハーブ | カモミールジャーマン、カレンデュラ、ジュニパー、ローズマリーなど |
火星
火星は接触するものすべてを熱し、乾かす特徴があります。そのため野生のハーブは、毒に対する対抗性があります。血液の浄化や障害物の排除をします。また、体液を乾燥させて肉体機能の活性化をしてくれます。
四大元素 | 火 |
性質 | 熱・乾 |
気質 | 胆汁質 |
器官 | 胆嚢・赤血球・嗅覚・筋肉 |
ハーブ | ジンジャー、チェストツリー、ネトル、ホップなど |
水:月と金星
月と金星は「水」の要素で「冷・湿」の特性があり、多くの共通点があります。受容性、感情、冷却、融合といった特徴があります。粘液質と関連するので、体はカタル、分泌物、液体の蓄積、生理に関わる問題、体が冷たく湿っている疾患と関連します。
月
月は冷たく湿っているのが特徴です。金星も冷・湿の特徴を持ちますが、月の方がはるかに強力です。月のハーブは体内の排出作用を高める特徴があります。冷・湿の特性は、行き過ぎると体を冷やし、生命力を維持することができません。そのためしばしば有毒なハーブも月のハーブに多く当てはまります。
四大元素 | 水 |
性質 | 冷・湿 |
気質 | 粘液質 |
器官 | 胸・胃・リンパ腺・涙・生理の周期・子宮 |
ハーブ | クリバーズなど |
金星
金星は生命力を与える特質があります。金星に関連するハーブは他のどの惑星よりも多いです。金星のハーブは鎮痛・鎮静効果と、排出・浄化作用が特徴的です。金星自体は、冷と湿の特性を持ちますが、金星のハーブは種類によって熱・乾の特性を持つものもあります。それは一見矛盾しているように思えますが、そのハーブがシンパシー(同種療法)として働きかけるか、アンティパシー(対抗療法)として働きかけるかの違いと考えることができます。
四大元素 | 水 |
性質 | 冷・湿 |
気質 | 粘液質 |
器官 | 子宮・皮膚・髪・腎臓・喉・血管 |
ハーブ | エルダーフラワー、コルツフット、タイム、バーベイン、レディースマントルなど |
土:土星と水星
土星と水星は「土」の要素で、「冷・乾」の特性を持ちます。構造と関わり、動きが遅く、感覚志向で、冷たくする性質があります。憂鬱質なので、体は、意気消沈、脳、骨、聴覚、神経系、呼吸に関わる不調と関連しています。
土星
土星のハーブは、体液のバランスを取り、冷やし乾かす特性があります。沈殿物を作り、組織や分泌物を凝縮、凝固、結合させます。木星のハーブと最も強く対抗します。太陽、火星、月、金星ともやや対抗します。
四大元素 | 地 |
性質 | 冷・乾 |
気質 | 憂鬱質 |
器官 | 脾臓・骨・耳・歯・皮膚 |
ハーブ | シェパーズパース、ホーステール、マレインなど |
水星
水星のハーブは、神経系と肺に関わります。グランディング、安定化、鎮静化にいいハーブです。
四大元素 | 地 |
性質 | 冷・乾 |
気質 | 憂鬱質 |
器官 | 肺・神経系・脳・反射・視覚・甲状腺 |
ハーブ | バレリアン、フェンネル、ラベンダー、リコリスなど |
風:木星
「風」の要素で、「温・湿」の特性を持ちます。拡大傾向、軽さ、思考、温かさ、湿り気といった特徴があります。多血質なので、体は、良性と悪性両方の腫瘍、消化、分散、栄養に関わります。肥満、拒食症、肝臓疾患、腫瘍といった病気と関連しています。
木星
木星のハーブは、血液と肝臓に滋養を与え、強化するものが多いです。肝臓の働き、つまり、食べ過ぎや飲み過ぎ、代謝機能、血液、良性と悪性の組織の育成に関わるハーブです。
四大元素 | 風 |
性質 | 温・湿 |
気質 | 多血質 |
器官 | 肝臓・脂肪細胞・血漿・股関節・腫瘍 |
ハーブ | セージ、ダンデライオン、ヒソップ、メドウスイート、リンデン、レッドクローバー、レモンバームなど |
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