イエロードックルートの効果効能|ハーブティー・メディカルハーブ・スパイス事典
イエロードックの効果効能
目次
キーワード&データ
キーワード:皮膚疾患に
名前 | イエロードックルート、ドック、イエロードック、yellow dock |
和名 | ナガバギシギシ(長葉羊蹄)、ウシグサ、ウシノシタ |
学名・読み方 | Rumex crispus [ルメクス・クリスプス] |
科名 | タデ科 |
使用部位 | 根 |
ジェンダー | 男性 |
惑星 | 木星 |
四大元素 | 風 |
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特徴
イエロードックは古くから薬草として使用されていました。英語の名前は、yellow(黄色)とdock(貯蔵庫)が組み合わさっていて、「胆汁(黄色)を貯蔵する」ことから来ているという説があります。
スピリチュアルなストーリー
古くは金運を引き寄せたり、子宝に恵まれるハーブとされていました。 お店の前にまくことでお客さんが集まると信じられていました。カルペパーは、根を酢で煮た液で洗うとかゆみや皮膚の傷を改善すると論じました。またこのハーブの根は、血液・肝臓が黄胆汁の影響を受けているときに有効としています。
イエロードックの効果効能
イエロードックは抗菌作用に優れています。それは皮膚の疾患に効果的で、かぶれ、ただれ、かゆみ、ニキビなどを和らげてくれます。緩下作用は便秘の改善に役立ちます。鉄分を含み、赤血球を作り、疲労を取り除いてくれます。肝臓の強壮作用があるので病後の回復期に飲むといいです。
作用
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適応
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有効成分
シュウ酸、タンニン、鉄、アントラキノン配糖体 |
注意事項・禁忌
通常の使用の範囲では安心して使えるハーブです。妊娠中・授乳中の使用に関しては、問題は確認されていないものの、最終的な安全性は確立されていません。
安全性クラス : 1(適切に使用する場合、安全に摂取することができるハーブ)
相互作用クラス: A(臨床的に関連のある相互作用が予測されないハーブ)
『メディカルハーブ安全性ブック第2版』
イエロードックの使い方
ティーの飲み方
小さじ1をお湯に入れ、5分蒸らす。
症状別ハーブの使い方
肌荒れのブレンドハーブ
イエロードックルート、ネトル、レッドクローバー |
おすすめの使い方
ハーブティー、スキンケア、ホームケア、バス |
アーユルヴェーダからみた使い方
イエロードック|amla vetasa
アーユルヴェーダの観点では、イエロードックは血やリンパの浄化にいいハーブです。循環器の不調に効果的です。体質改善作用があります。ピッタの過剰を抑える代表のハーブで、いらない熱をとり、感染を防ぐことで、痛みや炎症を緩和させます。鉄分を多く含むので、血を作る助けになります。ピッタ体質の貧血には効果的ですが、ヴァータ体質の貧血には乾燥と冷えがあるので向きません。
学名 | Rumex crispus |
使用部位 | 根 |
ドーシャエネルギー | PK-, V+ |
6つのラサ | 苦味、渋味 |
ヴィールヤ(消化中のエネルギー) | 冷却 |
ヴィパーカ(消化後の味) | 辛味 |
ダートゥ(組織への影響) | リンパ、血液 |
和ハーブとしての使い方
ギシギシ
西洋のメディカルハーブとは種小名が異なり近縁種となります。日本全域の道端や畑などの湿地に分布しています。平安時代から民間薬として利用されてきました。乾燥させた根を煎じて服用すると便秘にいいとされてきました。抗菌力が高いので、生の根をすりおろしたものを塗布すると、ニキビや湿疹、水虫、乾癬などの皮膚病にいいとされています。シュウ酸が含まれるので、生食には向きません。
学名 | Rumex japonicus |
使用部位 | 根 |
成分 | クリソファノール、エモジン、ネポジン、アントラキノン類など |
作用 | 収れん作用、止血作用、胆汁分泌促進作用、緩下作用、強壮作用、抗菌作用 |
適応 | 水虫、かぶれ、かゆみ、ただれ、ニキビ、便秘 |
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