マーシュマロウの効果効能|ハーブティー・メディカルハーブ・スパイス事典
マーシュマロウの効果効能
目次
キーワード&データ
キーワード:粘膜の保護に
名前 | マーシュマロウ、マシュマロウ、アルテア、marsh mallow、rose mallow |
和名 | ウスベニタチアオイ(薄紅立葵)、ビロードアオイ |
学名・読み方 | Althaea officinalis [アルタエア・オフィキナリス] |
科名 | アオイ科 |
使用部位 | 根、花、葉 |
惑星 | 金星 |
性質 | = |
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特徴
ヨーロッパでは2000年に渡り医療に使われてきたハーブです。それを示すように学名のAlthaeaは、ギリシャ語で「健全にする」を意味するalthainoが語源です。1000種ほどあるマロウの中でも、最も強い薬効がある種の一つで知られています。現在は殆どないものの、マシュマロは古くはマーシュマロウの根のデンプンから作られていました。名前のmarshは湿地や沼地を指します。湿りがちな土地を好むことから名付けられました。
スピリチュアルなストーリー
カルペパーは、マーシュマロウは刺激を抑え、痛みをやわらげ、できものや炎症を治すとしました。外用として、痛みを和らげる軟膏や湿布として使うことを勧めていました。また、腹部を緩め、身体のあらゆる痛みをやわらげるとし、浣腸としても使ったり、結石が痛みなく排出されるためにも使ったとされています。
マーシュマロウの効果効能
マーシュマロウの一番の特徴が、根や葉に含まれる粘液質です。そのため、その粘液質が効果的に働く、粘膜の保護・修復に向いています。具体的な症状としては、空咳、のどの痛み、気管支炎、口内炎、消化器官の炎症や泌尿器の炎症、胃潰瘍、胃炎などが挙げられます。粘膜に潤いを与えることで、刺激から守ってくれます。また、下痢で傷ついた粘膜を保護し、便秘も解消します。浣腸剤として使用されることもあります。口内炎にはマウスウォッシュとして使用します。また、肌に使用することで、乾燥、肌荒れ、ニキビ、湿疹や皮膚炎を緩和させます。
作用
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適応
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有効成分
粘液質、フラボノイド、フェノール酸など |
注意事項・禁忌
通常の使用の範囲では安心して使えるハーブです。妊娠中・授乳中の使用に関しては、問題は確認されていないものの、最終的な安全性は確立されていません。薬の吸収を遅らせる場合があるので、薬の摂取はマーシュマロウ摂取の1時間前もしくは数時間後にすべきです。
安全性クラス : 1(適切に使用する場合、安全に摂取することができるハーブ)
相互作用クラス: A(臨床的に関連のある相互作用が予測されないハーブ)
『メディカルハーブ安全性ブック第2版』
妊娠中・授乳中は、専門医のアドバイスのもと使用すべき
『ESCOP Monographs』
マーシュマロウの使い方
ティーの飲み方
小さじ2を7分煮出す。長く煮るととろみが出てくる。
症状別ハーブの使い方
咳止めに
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『フィトセラピー植物療法事典』
喉の痛みのためのハーブブレンド
マーシュマロウ、エルダーフラワー、マレイン |
おすすめの使い方
ハーブティー、スキンケア、ホームケア、バス |
アーユルヴェーダからみた使い方
名前:マーシュマロウ
マーシュマロウは、粘液質が豊富で、内服では滋養強壮剤として、外用ではエモリエント効果が期待できます。ピッタを回復させ、肺や腎臓にいいです。またヴァータの強壮にもいいです。炎症を静め、肌や粘膜を滑らかにします。同時に体の水の要素を洗浄し、修復もします。慢性の炎症や壊死組織の回復を助けます。また、吸いつく力が強いので、炎症や感染の湿布として外用で使えます。元気の回復剤として使う場合は、ミルクで煎じてジンジャーを少しプラスするといいです。肺の強壮には、リコリスやエレキャンペーンをブレンドするといいです。
学名 | Althaea officinalis |
使用部位 | 根 |
ドーシャエネルギー | VPK=(過剰摂取によりK+, アーマ+) |
6つのラサ | 甘味 |
ヴィールヤ(消化中のエネルギー) | 冷却 |
ヴィパーカ(消化後の味) | 甘味 |
ダートゥ(組織への影響) | リンパ、血液、筋肉、骨髄、神経、生殖 |
系統 | 呼吸器系、泌尿器系、消化器系、神経系 |
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