フェンネルの効果効能|ハーブティー・メディカルハーブ・スパイス事典
フェンネルの効果効能
目次
キーワード&データ
キーワード:消化促進に
名前 | フェンネル、fennel |
和名 | ウイキョウ(茴香) |
学名・読み方 | Foeniculum vulgare [フォエニクルム・ウルガレ] |
科名 | セリ科 |
使用部位 | 種子 |
ジェンダー | 男性 |
惑星 | 水星 |
四大元素 | 火 |
性質 | 熱・乾 |
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特徴
草丈2m程になる多年草です。ヨーロッパや地中海沿岸が原産で、世界中で料理に使われているスパイスです。学名の由来はフェンネルの花言葉をご覧ください。
スピリチュアルなストーリー
フェンネルはギリシャ神話では反逆の神であるプロメテウス、ローマ神話では酒神のバッカスに関連付けられたハーブです。守護やヒーリングの力があると信じられていて、家で育てると、その家を守ってくれると言われていました。種子を持ち歩くと、同じように悪いエネルギーから守ってくれると信じられていました。カルペパーは、料理でフェンネルと魚を一緒に煮ることは、魚から大量に出る体に悪い粘液質の体液を消してくれるとして、推奨していました。また、肺の詰まりによる息切れ、喘鳴などによく、月経の促進や産後の臓器をきれいにすることにもいいとしていました。
感情面にもたらす効果
フェンネルは、母乳の出を良くするために使われているように、母親のようなハーブと考えられます。元気や滋養、安心感を与え、心を穏やかにさせてくれます。愛に飢えている人の心を開いてくれます。また、母親になったばかりの女性によく、母と子の絆を深めたり、相互に滋養を与える手助けをしてくれます。
フェンネルの効果効能
フェンネルは消化にとても良いハーブです。芳香性健胃剤として使われます。食べ過ぎや飲み過ぎによる消化不良を改善します。それに加えて駆風作用があるため、胃や腸内ガス、疝痛などの改善にも向いています。鎮痙作用と去痰作用により、呼吸器系にも働きかけます。鼻水や咳などの症状を緩和させます。子供の風邪の症状緩和にフェンネルシロップが使われることがあります。その他、母乳の出を良くする効果もあります。
作用
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適応
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有効成分
精油、油脂、フラボノイド(クエルセチン、ケンフェロール)、フラボノイド配糖体(ルチン)、タンパク質など |
注意事項・禁忌
通常の使用の範囲では安心して使えるハーブです。妊娠中・授乳中の使用に関しては、問題は確認されていません。フェンネル精油やアルコール抽出物は妊娠中や授乳中に使用すべきではありません。まれにアレルギーを引き起こす場合があります。
安全性クラス : 1(適切に使用する場合、安全に摂取することができるハーブ)
相互作用クラス: A(臨床的に関連のある相互作用が予測されないハーブ)
『メディカルハーブ安全性ブック第2版』
アネトールに敏感な人の使用は注意
稀にアレルギーの引き起こす可能性
『ESCOP Monographs』
フェンネルの使い方
ティーの飲み方
小さじ1を潰してお湯に入れ、5分蒸らす。ブレンドにするとより飲みやすくなる。
症状別ハーブの使い方
過敏性腸症候群
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『フィトセラピー植物療法事典』
鼻風邪のためのハーブブレンド
フェンネル、セージ、ブルーマロウ |
おすすめの使い方
ハーブティー、ホームケア、料理 |
アーユルヴェーダからみた使い方
名前:フェンネル|Shatapushpa
フェンネルは消化に素晴らしくいいハーブの一つと考えられています。ピッタを悪化させずにアグニを強くしてくれ、鎮痙や溜まったガスを取り除くことに向いています。種子を煎り、小さじ1程をそのまま、もしくは塩と一緒に食後に摂ります。クミンとコリアンダーとのブレンドはよく使われます。特に子供やお年寄りといった消化器系が弱い人にも向いています。神経系を穏やかにし、精神的な覚醒を促します。不尿器系に使う場合は、コリアンダーとよく合います。消化器系が弱く、辛いスパイスによって熱を持ちすぎたり、刺激され過ぎることを抑えます。下剤による腹痛を抑え、月経の促進や母乳の出をよくすることにも使われます。
学名 | Foeniculum vulgare |
使用部位 | 果実(種子) |
ドーシャエネルギー | VPK= |
6つのラサ | 甘味、辛味 |
ヴィールヤ(消化中のエネルギー) | 冷却(少しだけ) |
ヴィパーカ(消化後の味) | 甘味 |
ダートゥ(組織への影響) | リンパ、血液、筋肉、骨髄 |
系統 | 消化器系、神経系、泌尿器系 |
東洋医学からみた使い方
生薬名:茴香|ウイキョウ
西洋のメディカルハーブと同じフェンネルを使用します。詳しくは茴香のページで解説しています。
学名 | Foeniculum vulgare |
使用部位 | 果実 |
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