Herbs,  各ハーブの効能

ジンジャーの効果効能|ハーブティー・メディカルハーブ・スパイス事典

ジンジャーの効果効能

目次

  1. キーワード&データ
  2. 特徴
  3. 有効成分
  4. 注意事項・禁忌
  5. ジンジャーの使い方
  6. アーユルヴェーダからみた使い方
  7. 和ハーブとしての使い方
  8. 東洋医学からみた使い方



キーワード&データ

キーワード:血行促進に

名前 ジンジャー、ginger
和名 ショウガ(生姜)
学名・読み方 Zingiber officinale [ジンギベル・オフィキナレ]
科名 ショウガ科
使用部位 根茎
ジェンダー 男性
惑星 火星
四大元素
性質 熱・乾
チャクラ 第1, 3チャクラ

その他のジンジャーの記事をチェック:#ジンジャー

特徴

古くからスパイスや薬草として世界中で使われている植物です。草丈1.5m程になる多年草です。ハーブやアロマ、食用には主に根茎の部分が使われます。学名のZingiberは、サンスクリット語のsrngaveraから変化していると言われています。srngaが角、veraは体を表します。根が鹿の枝角をした形であることが由来です。

スピリチュアルなストーリー

ジンジャーには体を温める性質があるので、スピリチュアルな観点からもエネルギーが増すを考えられています。成功祈願や病気の治療の効果を上げるためにも使われました。ジンジャーを育てたり、パウダーを持ち歩くと金運がアップするとも言われています。

感情面にもたらす効果

ジンジャーはその温かい性質から、凍結した感情を温め、緊張をほぐしてくれる作用があります。冷たく横柄な人、優越感によって自分の傷つき易さを守ろうとする人、お高くとまった人、まわりに壁を作ってしまう人にいいハーブです。人生に対して心を開き、信頼できるようにサポートしてくれます。

ジンジャーの効果効能

血行促進の作用に優れます。体を温め、代謝を高めます。 そのため、冷え性の人や風邪の引きはじめ、発熱時、むくみが気になる人に効果的です。その他消化促進や胃のむかつきを抑える作用があるので、乗り物酔い、つわり、吐き気に効きます。また、乾燥させたジンジャーは特に、関節炎などの炎症性疾患の緩和に効果的です。乾燥させることで、ジンジャロールという成分が、ショウガオールに変化し、より消炎や鎮痛作用が強まるためです。

作用

  • 消化機能促進作用
  • 利胆作用
  • 制吐作用
  • 陽性変力作用
  • 消炎作用
  • 鎮痛作用
  • 血行促進作用

適応

  • 消化不良
  • つわり
  • 乗り物酔い
  • 関節炎
  • 炎症性疾患

作用の意味一覧

有効成分

精油、辛み成分(ジンジャロール、ショウガオール)ビタミン、ミネラルなど

注意事項・禁忌

妊娠中・授乳中の使用に関しては、問題は確認されていないものの、最終的な安全性は確立されていません。まれにアレルギーを引き起こす可能性があります。過剰摂取により胸やけのような消化器症状や、口渇、喉の傷み、鼻血、腎臓の炎症を引き起こす可能性があります。

安全性クラス : 1(適切に使用する場合、安全に摂取することができるハーブ)
相互作用クラス: B(臨床的に関連のある相互作用が起こりうることが生物学的に妥当であるハーブ)
胆石症のある人は医師の監督下で使用してください。

『メディカルハーブ安全性ブック第2版』

妊娠中・授乳中は、専門医のアドバイスのもと使用すべき
まれに胸やけが起こる可能性がある

『ESCOP Monographs』

妊娠中・授乳中のフレッシュジンジャーは安全だが、大量にドライジンジャーを摂取する場合は医師に相談すべき

『The ABC Clinical Guide to Herbs』

ジンジャーの使い方

ティーの飲み方

小さじ1を5分煮出す。蜂蜜を加えると飲みやすくなる。

ハーブティーの入れ方

症状別ハーブの使い方

加齢に伴う消化不良

  1. ジンジャーでチンキを作る
  2. チンキ10-20滴をコップ1杯の水で薄めて服用する

『フィトセラピー植物療法事典』

風邪のハーブブレンド

ジンジャー、エキナセアシナモン

症状別ハーブ一覧

おすすめの使い方

ハーブティー、ホームケア、バス、料理

ハーブのレシピ



アーユルヴェーダからみた使い方

名前:ジンジャー|ardraka(フレッシュ)、shunthi(ドライ)

西洋のメディカルハーブと同じ植物です。ハチミツと一緒に摂ればカパを減らし、キャンディーにすればピッタを減らし、岩塩と摂ればヴァータを減らします。ドライジンジャーはフレッシュより温かい性質があります。よりカパを減らし、アグニを増やし、刺激し去痰するのに役立ちます。フレッシュジンジャーはより発汗性があり、風邪、咳、嘔吐、乱れたヴァータに有効です。ジンジャーは消化器と呼吸器のトラブルにいいのは有名ですが、関節炎や心臓の強壮にも有効です。皮膚の炎症、高熱、出血、潰瘍の症状がある時には使用しないでください。

学名 Zingiber officinale
使用部位 根茎
ドーシャエネルギー VK-, P+
6つのラサ 辛味、甘味
ヴィールヤ(消化中のエネルギー) 加熱
ヴィパーカ(消化後の味) 甘味
ダートゥ(組織への影響) 全て
系統 消化器系、呼吸器系

アーユルヴェーダの基本 ドーシャ ドーシャの体質診断

和ハーブとしての使い方

和名:生姜|ショウガ

西洋のメディカルハーブと同じ種類の植物です。日本にもたらされたのは2600年程前と言われています。風邪の時に生姜湯や生姜酒として飲んだり、喉の湿布に使用されてきました。生姜の湿布はしもやけの薬として使用されたり、お灸をすることで関節炎に使われました。厄除けとしても利用されていて、江戸時代のお祭りでは生姜を使ったお店が並んだと言われています。

学名 Zingiber officinale
使用部位
作用 健胃作用、代謝促進作用、去痰作用、消炎作用、解毒作用、鎮痛作用、発汗作用、抗酸化作用
適応 疲労、胃腸の不調、風邪、切り傷、擦り傷

東洋医学からみた使い方

生薬名:生姜|ショウキョウ

西洋のメディカルハーブと同じ種類の植物です。色々な定義の仕方がありますが、日本ではショウガを乾燥させたものを生姜、加熱したものを乾姜として使われています。詳しくは生姜のページで解説しています。

学名 Zingiber officinale
使用部位 根茎

生薬名:乾姜|カンキョウ

ショウガの根茎に熱を加えたものです。詳しくは乾姜のページで解説しています。

学名 Zingiber officinale
使用部位 根茎




次はこれを要チェック

ハーブの効果効能一覧 各ハーブの育て方 精油の作用一覧 植物油脂の種類一覧 フローラルウォーター一覧




注意点&免責事項:ここに掲載されている内容は、植物の治療や薬としての有効性を保証するものではありません。日々進化していく全ての情報を網羅しきれていない場合もございます。事故やトラブルに関してこのサイトは責任を負いかねますので、あくまでも自己責任にてご利用ください。持病をお持ちの方、妊娠中の方、お子様に使用する場合や、その他使用に不安のある方は、専門家や専門医に相談してください。

参考文献をみる