各植物油脂・キャリアオイルの効能

タマヌオイル(カロフィラムオイル)の効果効能と使い方|皮膚疾患の万能薬!

タマヌオイル|カロフィラムオイル

目次

  1. タマヌオイルのデータ
  2. タマヌオイルの代表成分
  3. タマヌオイルの特徴
  4. タマヌオイルの効果効能
  5. タマヌオイルの使い方
  6. 手作り石けんとタマヌオイル

タマヌオイルのデータ

名前 タマヌオイル、タマヌ油、カロフィラムオイル
学名 Calophyllum inophyllum
科名 オトギリソウ科
使用部位 仁・果実
抽出方法 低温圧搾法(コールドプレス、冷搾法、常温絞り)
香り 少し甘い香り
暗い灰緑色
使い心地 粘性があり重い
酸化 酸化しにくい
浸透力  ―
ブレンド 他のオイルとブレンドして使用することが多い
肌質 乾燥肌、敏感肌、成熟肌
部位 ハンド、フェイシャル、フット、ボディーに。
注意点 特になし
ヨウ素価 109.4 ※
鹸化価(NaOH) 140.7 ※
鹸化価(KOH) 197 ※

※ヨウ素価と鹸化価の値は、下記の成分量をベースに計算した数値です。これらは同じ植物のオイルでも、原料の種類、地域、抽出方法、商品やロットなど様々な条件によって変化する数値なのでお気を付けください。ヨウ素価と鹸化価の一覧と解説は下記をご覧ください。

鹸化価 ヨウ素価

タマヌオイルの代表成分

主な脂肪酸

飽和脂肪酸 22%
ミリスチン酸 13%
パルミチン酸 9%
一価不飽和脂肪酸 33%
オレイン酸 33%
多価不飽和脂肪酸 43%
リノール酸 42%
リノレン酸 1%

※『キャリアオイル事典』より

脂肪酸について、脂肪酸の摂取方法などは下記をご覧ください。

脂肪酸 必須脂肪酸 オメガ脂肪酸 トランス脂肪酸

タマヌオイルの特徴

聖なる木

タマヌという植物は、オトギリソウ科の樹木で、高さは20m程にも達します。様々な国で聖なる木とされている植物です。学名のCalophyllumは、「美しい葉」を意味するギリシャ語が語源です。ハワイではkamanuと呼ばれたり、サモアではfetauと呼ばれたり、と地域によって様々な名称があります。

温かい地方に生息

東南アジアやポリネシアが原産です。ハワイやマダガスカルにも生息しています。とても良い香りがする白い花を咲かせます。潮風に強いので、海の近くにも生息しています。

果実からオイルを抽出

石果のような実をつけます。その仁、もしくは堅果を冷温圧搾することでオイルが抽出されます。オイルは暗い緑から黄色をしていて粘性があります。ウォールナッツオイルより少し甘いような香りがします。

豊富な栄養素

タマヌオイルには沢山の栄養素が含まれます。特に、リノール酸、レシチン、ビタミンA, D, Eは、下記に挙げるタマヌオイルの様々な効能に影響しています。

タマヌオイルの効果効能

抗炎症作用、抗リウマチ作用、抗フリーラジカル作用、循環器系の不調改善、鎮痛作用、創傷治癒作用など

抗炎症作用

タマヌオイルは、抗炎症作用に優れていると言われています。タマヌオイルのペーストを火傷の治療に使用している国もあります。外用でタマヌオイルを使用すると、毛細管を保護してくれます。

肌の不調に

タマヌオイルはスキンケアや肌の不調にとてもいいと言われています。シワを改善したり、赤鼻、肉割れや妊娠線、赤鼻、創傷治癒、湿疹、乾癬、帯状疱疹、アトピーなど、様々な皮膚疾患に効果的です。

スキンケアに

スキンケアとして使用する場合は、老化肌、乾燥肌に効果的です。保湿し、肌に活力を与えます。太陽光から保護してくれる役割もあります。

循環器系をはじめとする不調

タマヌオイルには脂肪の代謝を促す作用があります。心臓血管の脂質を溶かし、神経の髄鞘の再構成を促します。それは脳障害にも作用します。その他、動脈硬化や高コレステロール、糖尿病、高血圧等にもいいと言われています。

リウマチや痛風

タマヌオイルの抗炎症や鎮痛作用が、リウマチ、痛風、座骨神経痛、顔面神経痛などの痛みに効果的と言われています。

頭皮や髪の健康に

頭皮や髪の毛の様々な問題にもいいと言われています。頭皮や髪に潤いを与えたり、炎症を抑える作用が期待できます。

タマヌオイルの使い方

マッサージオイルとして

まず一番は、マッサージオイルとしての使用です。皮膚のあらゆる疾患に効果的なので、顔やボディーのマッサージには最適です。頭皮や頭にもいいので、ヘッドマッサージのオイルとしても使えます。

手作りクリームやローションの材料として

肌のトラブルに有効なタマヌオイルは、クリームやローションを始めとしてた様々なスキンケアの原料に向きます。

手作り石けんとタマヌオイル

タマヌオイルは石けん作りに使えます。不飽和脂肪酸が大半を占めるので、タマヌオイルを使いすぎると柔らか過ぎる石けんになってしまうので、少量混ぜる程度(10%前後)がいいです。さっぱりとした使い心地になります。また、タマヌオイルが持つ、皮膚トラブルの改善の効果が期待できます。

固形石けんの作り方 液体石鹸の作り方

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