各植物油脂・キャリアオイルの効能

椿油(椿オイル・カメリアオイル)の効果効能と使い方|髪や頭皮、顔のケアに最高!

椿油|椿オイル|カメリアオイルの効果効能

目次

  1. 椿油のデータ
  2. 椿油の代表成分
  3. 椿油の特徴
  4. 椿油の効果効能
  5. 椿油の使い方:髪や頭皮に
  6. 椿油の使い方:顔や肌に
  7. 手作り石けんと椿油



椿油のデータ

名前 ツバキオイル、椿油、カメリアオイル、カメリア油、Camellia oil
学名
  • Camellia japonica (椿油)
  • Camellia sinensis (カメリアオイル)
科名 ツバキ科
使用部位 種子
抽出方法 低温圧搾法(コールドプレス、冷搾法、常温絞り)
香り ほぼ無臭
薄い黄色
使い心地 やや粘性があり、滑らか
酸化 酸化しにくい
浸透力 優れている
ブレンド 単独の使用にも、ブレンドにも向いている
肌質 乾燥肌、成熟肌
部位 ヘアケアに最適。ハンド、フェイシャル、フット、ボディーにも。
注意点 特になし
ヨウ素価
  • 椿油: 81.2
  • カメリアオイル: 90.4 ※
鹸化価(NaOH)
  • 椿油: 136.7(132-141)
  • カメリアオイル: 138.1(132-141) ※
鹸化価(KOH)
  • 椿油: 191.4(185-197)
  • カメリアオイル: 193.4(185-197) ※

※ヨウ素価と鹸化価の値は、下記の成分量をベースに計算した数値です。カッコ内の数字は、一般的に言われている数値の範囲です。これらは同じ植物のオイルでも、原料の種類、地域、抽出方法、商品やロットなど様々な条件によって変化する数値なのでお気を付けください。ヨウ素価と鹸化価の一覧と解説は下記をご覧ください。

鹸化価 ヨウ素価

椿油の代表成分

主な脂肪酸|カメリアオイル(100gあたり)

飽和脂肪酸
ステアリン酸 3.1 g
パルミチン酸 17.5 g
一価不飽和脂肪酸
パルミトレイン酸 0.5 g
オレイン酸 49.9 g
イコセン酸 1 g
多価不飽和脂肪酸
リノール酸 22.2 g
リノレン酸 0.7 g

主な脂肪酸|椿油(100gあたり)

飽和脂肪酸
ステアリン酸 2.6 g
パルミチン酸 7.8 g
一価不飽和脂肪酸
パルミトレイン酸 0.4 g
オレイン酸 85 g
イコセン酸 0.5 g
多価不飽和脂肪酸
リノール酸 3.4 g
リノレン酸 0.3 g

脂肪酸について、脂肪酸の摂取方法などは下記をご覧ください。

脂肪酸 必須脂肪酸 オメガ脂肪酸 トランス脂肪酸



椿油の特徴

椿油とカメリアオイル

両方ともツバキ科ツバキ属の植物の種子からとれるオイルですが、椿油とカメリアオイルは厳密に言うと違いがあります。カメリアオイルツバキ科ツバキ属の植物から採取されたオイル全般を指し、椿油はその中でも特に、「ヤブツバキ(Camellia japonica)の種子から採取されるものを指します。カメリアオイルと呼ばれるものの多くは、「チャノキ(Camellia sinensis)」の種子から油脂が採取されています。すぐ上の写真2種類がCamellia sinensisです。

平安時代から使われてきた美容オイル

椿油は、平安時代にはすでに日本人に使われていた、伝統のあるオイルです。日本人の綺麗な黒髪を保つために使われました。数十年前までは、日本では至る所に椿油の製油所があり、「油屋」と言われてみんなが買いに行きました。今でも残っている製油所に老舗が多いのも納得です。

世界の三大オイルの一つ

椿油は、ホホバオイルとオリーブオイルと共に、世界の3大オイルとして認められています。

オレイン酸が豊富

椿油の大きな特徴の一つは、85%以上がオレイン酸ということです。カメリアオイルはオレイン酸量が50%程となっていて、そこが二つの大きな違いです。オレイン酸は皮脂の成分に近いため、肌の潤いを保ったり、 抗酸化作用があったりと、美容にいい作用が沢山あります。

椿油の効果効能

皮膚軟化作用、皮膚の保護作用、ニキビの予防、日焼け止め効果、保湿作用など

保湿作用

オレイン酸が豊富なため、皮膚への保湿作用に優れています。栄養を閉じ込め、皮脂が蒸発しにくくなります。

肌を柔らかくする

椿油は皮膚を柔らかくする作用にも優れます。角質を取り除き、ターンオーバーを正常にします。

紫外線から保護

バリア機能があり、紫外線から皮膚を保護します。日焼け止めとしても効果的です。その他、皮脂を調整する作用が働くため、カビやダニからも皮膚を守ります。

ニキビを予防

サポニンという、殺菌作用がある成分が含まれるため、ニキビにも効果的です。

頭皮を健康に保つ

椿油を頭皮に使用することで、汚れを落とし、頭皮をの油分を正常にし、健康な状態に保ちます。

髪を健康に保つ

椿油を髪の毛に使用すると、ハリとコシが出た健康な髪になります。紫外線から守ってくれる働きもあるので、ダメージから髪を守ります。

椿油の使い方:髪と頭皮に

古くから利用されていたように、椿油はヘアケアに最適です。精油などの有効成分を混ぜると更なる相乗効果が期待できます。

頭皮マッサージに

頭皮マッサージに使用することで、毛穴の汚れを落とし健康に保ちます。また、丈夫な髪の毛が生えてくる手助けをしてくれます。やり方は、シャンプー前に適量を頭皮にもみ込んでマッサージをします。オイルをプッシュ式の入れ物に入れておくと、髪の毛ではなく、直接頭皮にオイルをつけることができるので便利です。マッサージをしたらタオルやラップで頭を覆い、2,30分放置し、その後シャンプーで流します。

髪のパックに

椿油を使用することで、ハリとコシが生まれます。また、紫外線からのダメージから守ってくれます。髪のパックのやり方は、シャンプー前に行います。頭皮も含めてマッサージしながら、髪全体に椿油を塗布します。その後タオルやラップで頭を覆い、2,30分放置します。この時お風呂に入りながらなど、温めるとより効果的です。シャンプーをして流します。

ヘアパックの作り方

シャンプーに

自作のシャンプーを作っても良いですが、一番簡単なのは、今使っているジャンプ―を使うときに、数滴椿油を加えて普通にシャンプーします。オイルですがシャンプーには良く混ざるので、髪全体にいきわたります。

シャンプーの作り方

トリートメントに

トリートメントとして利用する方法もあります。シャンプーの時のように、お使いのトリートメントに数滴加えて、通常通りトリートメントを行います。若しくは、髪を乾かした後に、ダメージが気になる部分を中心に塗りこんでもいいです。この場合は、ベトベトにならないように量に気をつけます。

コンディショナーの作り方

ヘアクリームに

椿油は、髪の毛をセットするときやお風呂上がりのヘアクリームにも向きます。この場合も、使っているヘアクリームに少量混ぜればいいだけです。髪がまとまり、しっとりします。紫外線からのダメージにもより効果的です。

ヘアクリーム・ヘアオイルの作り方

椿油の使い方:顔や肌に

クレンジングに

椿油でクレンジングをすることで、皮脂に付いた汚れを浮かして取り除いてくれます。栄養分は吸収されるので一石二鳥です。適量をとり、顔に馴染ませ、メイクが浮き上がってきたらコットンなどでふき取ります。

顔へのオイルマッサージに

椿油の大半を占めるオレイン酸は、皮脂の成分でもあります。そのため馴染みやすいです。肌に栄養と保湿を与え、皮脂が蒸発しないようにしてくれます。フェイスマッサージには最適です。注意点は、オレイン酸は過剰になりすぎると肌荒れの原因になることがあるので、付け過ぎや頻繁にフェイスマッサージをやりすぎるのは良くありません。1週間に1回など、自分の肌の調子をみながら行ってください。

化粧水や乳液に

手作りの化粧水や乳液の材料に椿油を使用するのはおすすめです。皮脂の成分であるオレイン酸が、肌をやら柔らかく保ち、保湿をしてくれます。使っている化粧水や乳液に数滴プラスして使用してもいいです。その際は、オイルをプラスした分、しっとり感が増すので注意してください。

化粧水の作り方

ネイルやハンドケアに

椿油は肌全般にいいので、ネイルやハンドケアにも向きます。指先に椿油を数滴つけるだけでも効果的です。もう少しこだわる場合は、クリームに混ぜたり、椿油に精油を混ぜて使用すると、より有効成分も取り入れられます。

手作り石けんと椿油

椿油はオレイン酸が主体のオイルなので、石けんのメインとなるオイルに向きます。酸化しにくく安定しています。オリーブオイルに似た仕上がりになります。単独では柔らかくなりすぎてしまうので、硬さを出すオイルと一緒に利用してください。

固形石けんの作り方 液体石鹸の作り方




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