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【日食と月食】今、心の奥に眠っていた感覚を呼び覚ます|インド占星術

「自分と調和するライフスタイル」を実践していくための記事シリーズです。今回は日食と月食が近づくタイミングで、インド占星術の観点から日食と月食について書いています。日食と月食のタイミングは一番下に書いておきます。また、この記事はインド占星術(サイデリアル方式)で、一般的な西洋占星術とは異なります。

この内容はYoutubeやPodcastでも楽しんでいただけます。

インド占星術では日食と月食はとてもパワフルなタイミングとして知られたいます。一般的なインド占星術の観点だと、ネガティブな意味合いが強いのですが、私の経験を通じて今の時点で行き着いている日食、月食の意味と活用法をお伝えしていきます。

日食、月食とは?天文学的な解説

日食、月食共に、地球、太陽、月が一直線上に並ぶタイミングで起こります。日食は新月のタイミングに、太陽が月に隠れてしまう現象です。月食は満月のタイミングに起こり、地球の影が月に投影して満月が見えなくなる現象です。白道と黄道の軌道は少し角度が異なるため、毎回の新月と満月のタイミングで地球、太陽、月が一直線になるわけではありません。

ラフーとケトゥーとの関係

ここでラフーとケトゥーの位置が関連してきます。ラフーとケトゥーという惑星は、地球から見た太陽の黄道(こうどう)と月の白道(はくどう)の接点です。ラーフは北側の昇交点(月が北半球から南半球に向かう交点)、ケートゥは南側の降交点(北半球から南半球へ向かう交点)となります。

この特性から、ラフーとケトゥーの動きは日食と月食に深く関連しています。白道と黄道の交点であるラフーとケトゥー以外の場所で、新月や満月が起こった時は、地球からみると太陽と月の場所が同じ(もしくは正反対)だったとしても、地球、月、太陽が一直線に並んでいるわけではないことがわかると思います。ラフーもしくはケトゥーとほぼ変わらない位置で新月や満月が起こったときのみ、日食や月食が起こります。詳しくは、月食はラフーもしくはケトゥーの12.25度以内に満月が来るときに起きます。日食は、ラフーもしくはケトゥー18.5度以内に新月が来るときに起きます。

ラフーとケトゥーの意味

ラフーとケトゥーは今までのお話でわかるように、本当に存在する惑星ではありません。また、地球から見た時しか存在できないことも分かります。そのため、地球に生まれてきた私たちが、人として生まれた時に忘れてしまっている目に見えない部分、そして私たちが地球にいるからこそ見える幻想を表します。地球にいるからこそ見える幻想はラフーが対応しています。例えば物質的、三次元的な体験です。本当は全て一つの意識である私たちが、地球で体験している「個」や「分離」の感覚です。これは時には不安や恐れといった感情も引き起こします。この人生でやり遂げたいこと、達成したいこと、望みや欲求は全てラフーの象徴です。つまり、全て幻想です。一方ケトゥーはその反対の精神性を象徴します。一度忘れてしまった全ては一つの意識、自分自身とは何かという知識を思い出していくことがケトゥーです。肉体を持った物質的、三次元的世界を超えていき、私たち人間の意識が忘れてしまっている本質に気づくエネルギーです。どちらが優れているなどではなく、地球での人生を楽しむために、この二つのエネルギーを生かしていくことがとても大切です。他にもたくさんの意味があるのですが、日食月食の説明に関連する特徴はこのようになります。

日食|心の奥底に眠っている感覚が可視化される

日食は太陽と月がラフー、もしくはケトゥーとほぼ同じ位置にいる状態です。地球から見た時に月が太陽を隠している状態です。太陽の光が見えなくなる時間は、昼なのに暗くなるとても神秘的な瞬間です。太陽は魂、月は心を示します。つまり私たちの心の奥底の見えていない部分が可視化されるタイミングです。そして後ろに重なっている太陽=魂とピッタリと重なっているため、魂が求める本当の自分自身が歩む道が明らかになるタイミングでもあります。それは人によっては恐れや不安という感情とともに現れるかもしれません。なぜなら本当の自分や、本当の世界を知ったら、その道へ進まざるを得なくなることが分かっているからです。今の世界が変わってしまうかもしれないことへの恐れがあるほど、見たくない、直面したくないタイミングになるかもしれません。でも本当はとても心地よく、安心できる、永遠の幸せの感覚を得られるということを思い出してください。その場合、とても楽しいワクワクのタイミングになります。

月食|地球の影に隠れていた幻想が可視化される

月食は太陽と月が正反対の位置にあり、太陽と月がラフーもしくはケトゥーとほぼ同じ位置にいる状態です。満月が地球の影で見えなくなります。夜空に輝く満月に急に影がかかる神秘的な瞬間です。月=心を象徴します。心にかかった地球的な幻想が可視化されるタイミングです。究極は、私たちが今経験していることは全て幻想で、自分自身が創っている世界であることです。今自分が追い求めているもの、達成しようとしていることも全て幻想なのです。だからと言ってそれを追い求めることがダメと言っているわけではありません。それが幻想と理解し、その幻想にとらわれなくなった時に見える本当の自分自身の道を思い出すことができるタイミングです。そして全てが幻想のこの地球での体験を思う存分、自分らしく楽しむきっかけにするタイミングです。

より深い意味

日食と月食の基本的な意味はこのような感じですが、さらにこれがどの星座、ハウスで起こり、どんな惑星と一緒にいたり、どの惑星から影響を受けているかなどを見ていくことでより深い意味を見ることができます。

 

日食&月食タイミング(時間は東京が基準)

2025年3月14日 皆既月食 14:11〜17:47 
2025年3月29日 部分日食 日本では見れない
2025年9月8日 皆既月食 01:26〜04:56
2025年9月22日 部分日食 日本では見れない
2026年2月17日 金環日食 日本では見れない
2026年3月3日 皆既月食 18:49〜22:17
2026年8月13日 皆既日食 日本では見れない
2026年8月28日 部分月食 日本では見れない