8, プシャ(Pushya)の意味|ナクシャトラの解説|インド占星術・ジョーティッシュ・ヴェーダ
ナクシャトラとは、地球から見た月の通り道である白道をを27に分けたものです。ナクシャトラ自体の説明は下記のナクシャトラのページをご覧ください。ここではナクシャトラの8つ目、プシャの説明をしていきます。
目次
プシャの意味
自分の使命を通じて他人の成長を助ける場所
Pushyaは栄養を与える、繁栄するという意味です。プシャの人は世界が繁栄するように、周りの人に栄養を与え、環境を作り上げます。プシャはとても縁起の良いナクシャトラと考えられています。プシャの神様は木星の別名でもあるブリハスパティです。木星は拡大していく惑星で、触れるものすべてが拡大していきます。一方制限をもたらす土星がこのナクシャトラの支配星です。この正反対のエネルギーがプシャを特別なものにします。拡大と制約のバランスの中で学びを達成していきます。魂の制限と無限の知識も象徴しています。
プシャのパーソナリティー
月のナクシャトラがプシャの人のパーソナリティーを説明していきます。インド占星術では全ての惑星がどのナクシャトラに位置するかを見ますが、その中でも特に月のナクシャトラは重要視されていて、パーソナリティーにも影響を与えます。自分の月のナクシャトラをチェックしたい場合はこちら
プシャの人は慈悲深く、思いやりがあり、非常に寛大です。真面目で正直であり、道義にかなっています。人生で平和や幸福を得られることが喜びです。献身的で信頼があり、困った人を助けます。物質的な生活も大切にし、特に美味しい食べ物にプシャの人を簡単に誘惑されます。賞賛されるとうれしいですが、批判に弱いところもあります。プシャの人は繊細で、自分の内側表現することが難しい場合があります。プシャの人にとって大切なことは、確固とした境界線です。そこを意識すると、周りからの圧力の犠牲になることなく、自分の道を進むことができます。生まれながらの才能があり、独創的です。仕事は全て正直に、正確に行うので、信頼があります。経済的に恵まれ、高い収入を得ている人も多いでしょう。ゆったりとした性格ですが、コニュニティーの中では威厳がある存在になります。
更に専門的にプシャの特徴を知りたい人は下へ進んでください。
プシャのデータ
※インド占星術の星座はサイデリアル方式のため、一般的な西洋占星術の星座とは位置にズレがありますのでご注意ください。
名前 | Pushya |
読み方 | プシャ、プシャー |
天文学の星 | かに座γ星=アセルス・ボレアリス、 δ星=アセルス・アウストラリス, θ星 |
星座の対応 | かに座 3°20′ – 16°40′ |
支配星 | 土星 |
神様 | Brihaspati |
シンボル | 花 |
人生の目的 | ダルマ |
動物 | 山羊・羊 |
ジェンダー | 男 |
ドーシャ | ピッタ |
エレメント | 水 |
グナ | ラジャスーサットヴァータマス |
カースト | クシャトリア |
ガナ | Devas(神様) |
方角 | 東 |
音 | Hoo, Hay, Ho, Daa |
色 | 赤と黒 |
身体 | 顔 |
鉱物 | ブルーサファイヤ |
ラッキーナンバー | 8 |
パダ|Padas
Pada 1 | しし座 |
Pada 2 | おとめ座 |
Pada 3 | てんびん座 |
Pada 4 | さそり座 |
プシャの特徴詳細
支配星:土星
土星は私たちに責任、死、変化を教えてくれ、そのおかげで私たちが真実の光への探究ができるようになります。土星は私たちにこの地球で直面するカルマに気づかせてくれます。そしてカルマの気づきが個人の成長と内側の強さをもたらしてくれます。プシャがもつ拡大のエネルギーに対して、土星はバランスをもたらしてくれます。
神様:Brihaspati
ブリハスパティは、ヴェーダの中で主要な祭司の一人で、神々のアドバイザーでもあります。彼は叡智と真実の愛を教え、彼の仕事は人々の善の為にあります。ブリハスパティはサトヴィックな生活に、宗教的な義務である浄化の儀式が必要だと神々に教えました。彼はヴェーダの教えの創始者とも言われています。ヴェーダの中でブリハスパティは、幸運、富、子供を与える人、王様に正しいアドバイスを与える人、学び終えた人を尊重するように教える人、と書かれています。ブリハスパティは家庭に幸福をもたらします。聖なる師として、彼は不変の法則を作り従います。彼は悪魔の師であるシュクラチャリア(金星)とライバル関係を続けています。ブリハスパティは組織のような感じなので、いつも個人の為に働いているわけではありません。プシャに位置する惑星は、助言すること、教えること、学ぶことに興味がある傾向があります。
シンボル:花、矢、円
プシャのシンボルは花、矢、円です。花は潜在意識の表現と言われ、内側のアイディアを外へ表現することと関わります。花が摘み取るとすぐに萎れてしまう特徴は、プシャの人が自分に合った環境から出てしまうとパワーをすぐに失ってしまうことを示しています。矢は望み、導かれている行動を意味します。円はそれ自体が完全で、終わりや始まりでもない、もうすでに完全であるこの人生に焦点を当てる、という意味があります。
人生の目的:ダルマ
プシャの人生の目的はダルマのエネルギーです。義務、責任、正しいことをする、自分自身や家族、世の中、スピリットに対する自分の役割を果たす、このようなことがプシャの人の考えを支配します。彼らは正しいこと目指します。どんなに大変なことでも、自分の責任に直面することを恥じません。プシャは霊的に正しいことをすることに繋がっています。そのため、プシャの人は仕事、責任、義務を通じてそれを表現する必要があります。プシャは自分自身がやるべきこと、他人に対してすべきことを理解する必要があります。プシャの人が歩んでいくスピリチュアルな道は、与えられたカルマの中で自分がすべき行いをすることです。内側の葛藤を克服するために、宗教や哲学が助けてくれます。
星座:かに座
プシャ | |||
かに座 | |||
1パダ | 2パダ | 3パダ | 4パダ |
しし座 | おとめ座 | てんびん座 | さそり座 |
かに座はサンスクリット語でKarakaと言い、白い、良い、最高な、鏡、水入れ、小さいきゅうり、などという意味があります。他にもロータスの根という意味は、スピリチュアルな世界とのつながること、泥の中からスピリチュアルな人格を開花させること、より高い知識への願望を象徴しています。他にも性交、毒を持った根、蟹という意味があります。このような沢山の意味は、かに座の様々な性質を意味しています。かに座は魂がスピリチュアルなレベルから物質的なレベルに変化するための指揮官です。かに座の意味には性交がありますが、特にプシャの位置に月、火星、金星があるときは、性的関心が高くなります。
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