7, プナルヴァスー(Punarvasu)の意味|ナクシャトラの解説|インド占星術・ジョーティッシュ・ヴェーダ
ナクシャトラとは、地球から見た月の通り道である白道をを27に分けたものです。ナクシャトラ自体の説明は下記のナクシャトラのページをご覧ください。ここではナクシャトラの7つ目、プナルヴァスーの説明をしていきます。
目次
プナルヴァスーの意味
自分の心地いい居場所を探す場所
Punarvasuのpunahは再び、vasuは光線のような輝きという意味です。Vasuは魂が戻る場所です。プナルヴァスーは、魂の誕生の様々なステージで、真実の道に導くために現れる太陽の神々の場所です。Vasuは太陽からの光の光線のように、神聖なメッセージを地球にもたらします。プナルヴァスーは、魂が真実を探しながら色々な体に入る転生を関連しています。そうしながら、高い次元の存在とアイディアを交換し、地球にメッセージを持ってきてくれます。プナルヴァスーのまた別の訳し方は「もうひとつの家」です。魂が地球という場所で自分の居場所=自分自身を表現するという意味です。そのため、プナルヴァスーの人は、旅行をしたり、色々な国に移ることが好きです。移動しながら、本当の自分を見つけていきます。
プナルヴァスーのパーソナリティー
月のナクシャトラがプナルヴァスーの人のパーソナリティーを説明していきます。インド占星術では全ての惑星がどのナクシャトラに位置するかを見ますが、その中でも特に月のナクシャトラは重要視されていて、パーソナリティーにも影響を与えます。自分の月のナクシャトラをチェックしたい場合はこちら
プナルヴァスーの人は、道徳的で満足感がある人です。シンプルな生活をし、高次の考えを持っています。古くからの叡智や神を信じ、伝統を守ります。人生の中で多くの尊敬と名誉を得ることができます。プナルヴァスーの人の純粋さや正直さは、多くの人を惹きつけ、人気者になります。いつも困った人を助けようとします。違法なことや不道徳な事には厳しく反対し、自分の精神的な成長に良い影響を与えないような考えを持つ人からは遠ざかります。周りの人に心地よさや手助けを与えることができます。真面目で誠実で、正義感があり、規律があります。一度人と築いた関係は長続きします。外からは、彼らは人生の中で障害や逆境が無いように見えるかもしれません。しかし、それはプナルヴァスーの人の適応能力の高さがそう感じさせているだけです。挑戦的な出来事も正面から向き合い、変化に容易に適応し、大変なように見えないのです。なんでもこなす能力があるので、あらゆる分野で成功する可能性を持っています。
更に専門的にプナルヴァスーの特徴を知りたい人は下へ進んでください。
プナルヴァスーのデータ
※インド占星術の星座はサイデリアル方式のため、一般的な西洋占星術の星座とは位置にズレがありますのでご注意ください。
名前 | Punarvasu |
読み方 | プナルヴァスー、プナルウァスー、プナルヴァス、など |
天文学の星 | ふたご座α星=カストル、β星=ポルックス |
星座の対応 | ふたご座 20°00′ – かに座 3°20′ |
支配星 | 木星 |
神様 | Aditi(アディティ) |
シンボル | 弓 |
人生の目的 | アルタ |
動物 | 猫 |
ジェンダー | 女性 |
ドーシャ | ヴァータ |
エレメント | 水 |
グナ | ラジャスーサットヴァーラジャス |
カースト | ヴァイシャ(商人) |
ガナ | Deva(神様) |
方角 | 北 |
音 | Ke, Ko, Ha, Hi |
色 | 鉛、スチールグレイ |
身体 | 鼻、指、頬 |
鉱物 | イエローサファイヤ |
ラッキーナンバー | 3 |
パダ|Padas
Pada 1 | おひつじ座 |
Pada 2 | おうし座 |
Pada 3 | ふたご座 |
Pada 4 | かに座 |
プナルヴァスーの特徴詳細
支配星:木星
木星はサンスクリット語でGuru=闇を取り去る者です。つまり、無知の闇を取り払って、真実を思い出すサポートをしてくれる惑星です。プナルヴァスはその木星が支配星ですので、木星にリンクするエネルギーを持っています。プナルヴァスーは主に、スピリチュアルな領域から地球へと知識を送る役割です。真実を忘れてさまよっている心をガイドします。木星が物質的な地球で、真実と共に過ごす生活をガイドをしてくれています。あらゆる人が真実を信じて暮らせるよう、プナルヴァスーに関わる人にその木星のような能力を与えます。プナルヴァスーの人にとって、信頼と導きとのつながりはとても大切です。
神様:アディティ
プナルヴァスーを守っている神様はアディティという女神であり、無限を象徴する神です。また、神の母とも言われ、12人のアディティヤ神群、太陽神たちの母です。聖者カシュヤパと結婚しました。アディティヤは太陽の名前で、すべての惑星の名前の総称でもあります。アディティは天国と地獄の両方を包括しているので、無限とリンクしています。アディティは自由なスピリットを持つ女神で、過去・未来・ライフサイクル・宇宙の7つの次元・すべてに浸透する宇宙の光・すべての生き物の意識です。アディティは生命を与える自然の力であり、神聖な女性エネルギーです。創造の母として、すべてのクリエイションを愛し差別をしません。母を象徴する牛として描かれることもあります。
シンボル:弓
弓はビシュヌ神の生まれ変わりと言われているラーマが持っているものでもあります。ラーマは神話の中に出てくる人物で、沢山の試練や苦難に直面しても自分のダルマに従って生きた英雄の一人です。理想の男性であり、息子であり、父親です。プナルヴァスーとラーマのつながりは、このナクシャトラが並外れた力を持っていることを示します。弓は的と射手の間を移動します。真実とこの世界であるイリュージョンの架け橋を象徴しています。射手は人間であり、魂の目的が的にあたります。人が魂の目的を達成するために、弓を放ちます。その弓がプナルヴァスーです。プナルヴァスーはこの世界で魂の目的を達成するためのガイドです。精神的なレベルでも、物質的なレベルであったとしても、プナルヴァスーの人は、その人のレベルでの目的を達成するために必要な環境をつくります。プナルヴァスーの人には目的が必要です。各惑星は、それぞれのエネルギーで目的に焦点を合わせることが必要ですが、正しい方向へとプナルヴァスーが導きます。
動物:猫
猫はシャスティという神様が乗っています。シャスティは6番目のティティの神様でもあります。シャスティはインドラの娘で、16人の母親の一人です。シヴァとパールヴァティーの2番目の息子であるカルティケヤと結婚しました。シャスティは子供たちを愛情をもって守っていて、常に子供を見守っていると考えられています。子供が生まれてから6日後はとても大切とされていて、この時にプジャを行います。特に深刻な病気などに見舞われている場合に唱えられるマントラはシャスティのマントラだそうです。プナルヴァスーは、子供たちや創造性を守る役割があります。
人生の目的:アルタ
人生の目的では、アルタのエネルギーがプナルヴァスーにモチベーションを与えます。アルタは人生の実践的な表現です。目的がはっきりしていて、知識やスピリチュアル、愛の豊かさを創り上げようとします。プナルヴァスーの人は、魂を適切に表現できる環境を見つけようとします。そしてプナルヴァスーの人のスピリチュアルな道は、物質的な生活とつながっています。プナルヴァスーは、8つの異なるレベルの現実とつながっている8つのヴァス神群(Vasus)とつながっていて、それらに対応する8つのレベルの意識につながる能力を与えます(ダニシュタ参照)。これらのレベルの意識が、ここで明らかになる必要があります。彼らにとって大切なことは、内側の叡智と外への探究とのバランスです。
星座:ふたご座とかに座
プナルヴァスー | |||
ふたご座 | かに座 | ||
1パダ | 2パダ | 3パダ | 4パダ |
おひつじ座 | おうし座 | ふたご座 | かに座 |
プナルヴァスーは、ふたご座とかに座が対応しています。1パダ~3パダはふたご座です。ふたご座は色々な方向に興味が向くので、自分の正しい方向を見つけたいプナルヴァスーにとっては惑わされることがあります。ふたご座の影響で、常に沢山の疑問があり、衝動的に行動しやすい部分があります。自分の中心軸を定められれば、その疑問や衝動も自分の中心とリンクするので、それがふたご座のプナルヴァスーが人生を楽しむコツです。かに座のプナルヴァスーは、また違うエネルギーになります。蟹に甲羅があり自分の居場所を確立しているように、かに座のプナルヴァスーも魂のための地球の家を確立します。そして様々な次元のレイヤーから新しいアイデンティティの認識を与えてくれます。ふたご座とかに座のプナルヴァスーの違いは、ふたご座が物事を分析的に考えて外の世界に答えを求める傾向にあり、自分のまわりの世界を新しいリアリティと認識します。一方かに座は、常に自分の内側にある直感と繋がり、魂とのつながりを保とうとします。
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