ナクシャトラとガナ|インド占星術・ジョーティッシュ・Jyotish
ナクシャトラとは、地球から見た月の通り道である白道をを27分割したものです。インド占星術を深める上でとても大切な考え方です。ここではナクシャトラとガナと呼ばれる概念の対応を紹介していきます。ナクシャトラの説明は下記へ。
ガナとは
Gana(ガナ)とは、種類や部族といった意味合いです。3つのLokas(世界)のエネルギーを示し、その3つの世界とは、Swarga Loka(天国)・Prithvi Loka (地球)・Mrityu Loka(地獄)です。天国には神様が住み、地球には人間が住み、地獄には悪魔が住んでいます。そしてこの3つのエネルギーに27のナクシャトラが分類されます。この3つのガナでは、神様をDevas、人間をNara(もしくはmanushya)、悪魔をRakshasaと言います。個人の出生図のナクシャトラから、どのエネルギーから強い影響を受けているかが分かります。悪魔というととても怖いかもしれませんが、この名前はエネルギーを分かりやすく表現しているだけで、そこに関連している人がみんな悪魔だというわけでは全くありません。どれが良いとかではなく、自分の生きる目的を満喫し、学びを得るために、自分が必要として選んできているエネルギーだと思ってください。
ガナの分類
神様 Devas
Davaは、礼儀正しく、寛大で、優しい心を持ちます。落ち着いていて、文化や伝統に従う傾向があります。他人のいいところを評価し、喧嘩や嫉妬に巻き込まれることを避けようとします。ソフトで敏感な性質です。地球という物質や肉体がある世界で、本来の自分を保ったまま人間らしい部分を学ぶことがDavasのエネルギーに関連している人のポイントです。
人間 Nara
Naraは、神様と悪魔の間のエネルギーです。不完全で、自分の望みを叶えるために奮闘します。時には神のように穏やかですが、時には執念深くもなります。信仰心があり、創造性があります。いつもルールに従っているわけではありません。自分のため、もしくは自分の家族の為にエネルギーを注ぎます。この地球という世界で生きながら、本当の自分に戻っていくことがNaraのエネルギーに関連している人のポイントです。
悪魔 Rakshasa
Rakshasaは、人間のダークサイドとも言えます。自分のニーズを満たすために集中します。頑固で、小さいことでも争いになる傾向があります。このエネルギーを通じて、自分のエゴや利己主義と、本当の自分を全うすることの違いを学ぶことがRakshasaのエネルギーに関連している人のポイントです。
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