茵蔯蒿(いんちんこう)の効果効能|東洋医学の生薬・ハーブ・薬草・食薬
茵蔯蒿(いんちんこう)の効果効能
東洋医学で使われる生薬の紹介をしています。副作用や組み合わせによる注意点などがある場合があります。すべての情報を網羅しているわけではありませんので、使用の際は必ず専門知識のある人に相談してください。
目次
茵蔯蒿のデータ
名前 | 茵蔯蒿(いんちんこう)、茵蔯(いんちん)、茵陳(いんちん)など |
英語 | Artemisia Capillaris Flower |
ラテン名 | Artemisiae Capillaris Flos |
学名 | Artemisia capillaris Thunberg |
使用部位 | 頭花 |
成分 | 精油(カピリン、カピラリン、メチルオイゲノール)、6,7-ジメトキシクマリン、クロモン誘導体(カピラリシン)、フラボノイドなど |
四気 | 涼性 |
五味 | 苦、辛 |
帰経(臓腑弁証) | 肝、脾、膀胱 |
効能分類 | 利水薬 |
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茵蔯蒿の特徴
※図や表以外で、東洋医学の言葉は全て[ ]の中に表しています。例えば、[心]は東洋医学での[心](しん)を表し、普通に心と書いてある場合は、通常の「こころ」を表しているとお考え下さい。そして[ ]内の言葉はまとめて東洋医学の言葉一覧のページで意味を調べられます。
特徴
カワラヨモギの頭花を使用しています。中国産のものは若い葉も使用し、成分も異なることから綿茵蔯(めんいんちん)と言い区別されています。
東洋医学の効能
黄疸の治療に
熱を冷まし、湿気を取る働きがあり、黄疸の治療薬として古くから使われています。現在では黄疸の補助療法として使われることが多いです。
黄疸とは、身体にビリルビンが過剰にあり、眼球、皮膚などの組織や体液が黄色くなる状態のことを言います。 |
解熱
肝臓や胆のうの疾患による発熱や、[少陽病]における発熱に対して解熱します。そのほか、発赤、腫れの強い湿疹やじんましん、皮膚のかゆみ、口内炎、歯周病などにも使われます。
適応症
[湿熱]による黄疸、尿が出にくい、風疹など
茵蔯蒿の使い方
ブレンド例
[脾胃]の[湿熱]を除いて、口内炎を治します。
茵蔯蒿+黄苓 |
[湿]を除き利尿し、水分代謝をします。
茵蔯蒿+白朮 |
『漢方294処方生薬解説』より
処方例
配合されている漢方薬の一例です。
茵蔯蒿湯 | 祛湿剤 |
茵蔯五苓散 | 祛湿剤 |
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