枇杷葉(びわよう)の効果効能|東洋医学の生薬・ハーブ・薬草・食薬
枇杷葉(びわよう)の効果効能
東洋医学で使われる生薬の紹介をしています。副作用や組み合わせによる注意点などがある場合があります。すべての情報を網羅しているわけではありませんので、使用の際は必ず専門知識のある人に相談してください。
目次
枇杷葉のデータ
名前 | 枇杷葉(びわよう) |
英語 | Loquat Leaf |
ラテン名 | Eriobotryae Folium |
学名 | Eriobotrya japonica Lindley |
使用部位 | 葉 |
成分 | 精油(ネロリドール、ファルネソール)、トリテルペノイド、タンニンなど |
四気 | 涼性 |
五味 | 苦 |
帰経(臓腑弁証) | 肺、胃 |
効能分類 | 鎮咳去痰薬 |
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枇杷葉の特徴
※図や表以外で、東洋医学の言葉は全て[ ]の中に表しています。例えば、[心]は東洋医学での[心](しん)を表し、普通に心と書いてある場合は、通常の「こころ」を表しているとお考え下さい。そして[ ]内の言葉はまとめて東洋医学の言葉一覧のページで意味を調べられます。
特徴
ビワの葉を使用します。民間薬として日本では江戸時代からよく用いられてきました。あせもや湿疹に入浴剤として使用されます。
東洋医学の効能
[肺]と[胃]に対して、冷やす働きと、[気]を降ろす働きがあります。[肺]に対しては、[清熱]し、[気]を降ろすことで、熱がこもって起こるせきや痰を治します。[胃]に対しても、冷やし[気]を降ろすことで、[胃熱]による嘔吐に用いられます。
適応症
[肺]の炎症によるせき・痰、咳血、鼻血、[胃]の炎症による嘔吐など
注意事項
胃の冷えによる嘔吐、[風寒]の咳には使用しない
枇杷葉の使い方
常用量
10~15g
ブレンド例
[肺]と気管の[津液]を補い、炎症を鎮めます。咳を鎮めます。
枇杷葉+百合 |
鼻炎を治します。
枇杷葉+辛夷 |
『漢方294処方生薬解説』より
処方例
配合されている漢方薬の一例です。
辛夷清肺湯 | 清熱剤 |
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