各生薬の効能

枇杷葉(びわよう)の効果効能|東洋医学の生薬・ハーブ・薬草・食薬

枇杷葉(びわよう)の効果効能

東洋医学で使われる生薬の紹介をしています。副作用や組み合わせによる注意点などがある場合があります。すべての情報を網羅しているわけではありませんので、使用の際は必ず専門知識のある人に相談してください。

目次

  1. 枇杷葉のデータ
  2. 枇杷葉の特徴
  3. 枇杷葉の使い方



枇杷葉のデータ

名前 枇杷葉(びわよう)
英語 Loquat Leaf
ラテン名 Eriobotryae Folium
学名 Eriobotrya japonica Lindley
使用部位
成分 精油(ネロリドール、ファルネソール)、トリテルペノイド、タンニンなど
四気 涼性
五味
帰経(臓腑弁証
効能分類 鎮咳去痰薬

その他の枇杷葉に関する記事をチェック: #ビワ

枇杷葉の特徴

※図や表以外で、東洋医学の言葉は全て[ ]の中に表しています。例えば、[心]は東洋医学での[心](しん)を表し、普通に心と書いてある場合は、通常の「こころ」を表しているとお考え下さい。そして[ ]内の言葉はまとめて東洋医学の言葉一覧のページで意味を調べられます。

特徴

ビワの葉を使用します。民間薬として日本では江戸時代からよく用いられてきました。あせもや湿疹に入浴剤として使用されます。

東洋医学の効能

[肺]と[胃]に対して、冷やす働きと、[気]を降ろす働きがあります。[肺]に対しては、[清熱]し、[気]を降ろすことで、熱がこもって起こるせきや痰を治します。[胃]に対しても、冷やし[気]を降ろすことで、[胃熱]による嘔吐に用いられます。

適応症

[肺]の炎症によるせき・痰、咳血、鼻血、[胃]の炎症による嘔吐など

注意事項

胃の冷えによる嘔吐、[風寒]の咳には使用しない

枇杷葉の使い方

常用量

10~15g

ブレンド例

[肺]と気管の[津液]を補い、炎症を鎮めます。咳を鎮めます。

枇杷葉+百合

鼻炎を治します。

枇杷葉+辛夷

『漢方294処方生薬解説』より

処方例

配合されている漢方薬の一例です。

辛夷清肺湯 清熱剤




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