阿膠(あきょう)の効果効能|東洋医学の生薬・ハーブ・薬草・食薬
阿膠(あきょう)の効果効能
東洋医学で使われる生薬の紹介をしています。副作用や組み合わせによる注意点などがある場合があります。すべての情報を網羅しているわけではありませんので、使用の際は必ず専門知識のある人に相談してください。
目次
阿膠のデータ
名前 | 阿膠(あきょう)、煮皮(にかわ)、膠(にかわ)など |
英語 | Donkey Glue |
ラテン名 | Asini Corii Collas |
学名 | Equus asinus Linné |
使用部位 | ロバの皮・骨・けん・じん帯を水で加熱抽出し、脂肪を去り、濃縮乾燥したもの |
成分 | コラーゲン、アミノ酸など |
四気 | 平性 |
五味 | 甘 |
帰経(臓腑弁証) | 肺、肝、腎 |
気血水弁証 | 血虚 |
効能分類 | 補血薬、補陰薬 |
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阿膠の特徴
※図や表以外で、東洋医学の言葉は全て[ ]の中に表しています。例えば、[心]は東洋医学での[心](しん)を表し、普通に心と書いてある場合は、通常の「こころ」を表しているとお考え下さい。そして[ ]内の言葉はまとめて東洋医学の言葉一覧のページで意味を調べられます。
特徴
ロバの皮、骨、けん、じん帯を使用しています。
東洋医学の効能
止血と[補血]の作用があります。あらゆる出血性疾患に対応します。[陰液]を補うので、[血虚]による[煩悶感]、精神不安、不眠などを改善します。安胎作用があります。
適応症
[血虚]の症状、過労によるせき、吐血、鼻血、血尿、血便、月経不順、子宮不正出血など
阿膠の使い方
ブレンド例
止血をします。
阿膠+滑石 |
[陰虚]を補い、[血]を養い、止血します。
阿膠+芍薬 |
『漢方294処方生薬解説』より
処方例
配合されている漢方薬の一例です。
温経湯 | 理血剤 |
黄連阿膠湯 | 清熱剤 |
芎帰膠艾湯 | 理血剤 |
杏蘇散 | 潤燥剤 |
炙甘草湯 | 気血双補剤 |
猪苓湯 | 祛湿剤 |
猪苓湯合四物湯 | 祛湿剤 |
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