各生薬の効能

蝉退(せんたい)の効果効能|東洋医学の生薬・ハーブ・薬草・食薬

蝉退(せんたい)の効果効能

東洋医学で使われる生薬の紹介をしています。副作用や組み合わせによる注意点などがある場合があります。すべての情報を網羅しているわけではありませんので、使用の際は必ず専門知識のある人に相談してください。

目次

  1. 蝉退のデータ
  2. 蝉退の特徴
  3. 蝉退の使い方



蝉退のデータ

名前 蝉退(せんたい)、蝉殻(せんかく)、ゼンタイなど
英語 Cicada Slough
ラテン名 Cicadae Periostracum
学名
  • Cryptotympana atrata Stal
  • Platylomia pieli Kato
  • Oncotympana maculaticollis Distant
  • Tanna chekiangensis Ouchi
  • Graptopsaltria tienta Karsch
  • Lyristes pekinensis Haupt
  • Lyristes atrofasciatus Chou et Lei
  • Meimuna mongolica Distant
  • Leptosemia sakaii Matsumura
  • Platypleura kaempferi Butler
使用部位 上記、もしくは同属動物の幼虫の抜け殻
成分 キチン質
四気 涼性
五味 甘、鹹
帰経(臓腑弁証
効能分類 辛涼解表薬

その他の蝉退に関する記事をチェック: #センタイ

蝉退の特徴

※図や表以外で、東洋医学の言葉は全て[ ]の中に表しています。例えば、[心]は東洋医学での[心](しん)を表し、普通に心と書いてある場合は、通常の「こころ」を表しているとお考え下さい。そして[ ]内の言葉はまとめて東洋医学の言葉一覧のページで意味を調べられます。

特徴

セミの抜け殻を使用します。

東洋医学の効能

[風熱]を除きます。[肺気]の巡りを良くし、肺機能を整え、痰などのうっ滞を取り除きます。また、はしかやじんましんなどの初期に用いて、発汗と共に発疹を促して、体内の毒素を排出します。

適応症

かぜ、[不透]、風疹のかゆみ、小児のひきつけ、目の充血、白内障、破傷風、せきが激しく声が出ないなど

蝉退の使い方

ブレンド例

[透疹]を促します。

蝉退+荊芥

皮膚の炎症を除き、痒みを抑えます。

蝉退+石膏

『漢方294処方生薬解説』より

処方例

配合されている漢方薬の一例です。

消風散 祛風剤




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