各生薬の効能

滑石(かっせき)の効果効能|東洋医学の生薬・ハーブ・薬草・食薬

滑石(かっせき)の効果効能

東洋医学で使われる生薬の紹介をしています。副作用や組み合わせによる注意点などがある場合があります。すべての情報を網羅しているわけではありませんので、使用の際は必ず専門知識のある人に相談してください。

目次

  1. 滑石のデータ
  2. 滑石の特徴
  3. 滑石の使い方



滑石のデータ

名前 滑石(かっせき)、軟滑石(加水ハロイサイト)、白陶土(カオリナイト)など
英語 Aluminum Silicate Hydrate with Silicon Dioxide
ラテン名 Kasseki
使用部位 主として含水ケイ酸アルミニウムおよび二酸化ケイ素からなる鉱物
成分 加水ハロサイト(Al2O3・2SiO2・2H2O・2H2O)カオリナイト(Al2O3・2SiO2・2H2O)
四気 寒性
五味 甘、淡
帰経(臓腑弁証 膀胱
気血水弁証 水滞
効能分類 利水薬

その他の滑石に関する記事をチェック: #カッセキ

滑石の特徴

※図や表以外で、東洋医学の言葉は全て[ ]の中に表しています。例えば、[心]は東洋医学での[心](しん)を表し、普通に心と書いてある場合は、通常の「こころ」を表しているとお考え下さい。そして[ ]内の言葉はまとめて東洋医学の言葉一覧のページで意味を調べられます。

特徴

滑石には2種類あり、日本では加水ハロイサイトなどの軟滑石を使用しています。中国では硬滑石(タルク/ 3MgO・4SiO2・H2O)という種類が使用されています。物質が異なり日本では区別していますので注意が必要です。

東洋医学の効能

熱を冷まし、[湿]を除き、経絡の通りを良くして、利尿を促進します。

適応症

熱射病などの[煩渇]、排尿困難、熱性の下痢、淋病、黄疸、[水腫]、鼻血、脚気、皮膚潰瘍など

滑石の使い方

ブレンド例

止血をします。

滑石+阿膠

[清熱]し、利尿します。

滑石+芒硝

『漢方294処方生薬解説』より

処方例

配合されている漢方薬の一例です。

五淋散 祛湿剤
猪苓湯 祛湿剤
猪苓湯合四物湯 祛湿剤
防風通聖散 表裏双解剤




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