竜骨(りゅうこつ)の効果効能|東洋医学の生薬・ハーブ・薬草・食薬
竜骨(りゅうこつ)の効果効能
東洋医学で使われる生薬の紹介をしています。副作用や組み合わせによる注意点などがある場合があります。すべての情報を網羅しているわけではありませんので、使用の際は必ず専門知識のある人に相談してください。
目次
竜骨のデータ
名前 | 竜骨(りゅうこつ)、龍骨、白竜骨(はくりゅうこつ)など |
英語 | Longgu |
ラテン名 | Fossilia Ossis Mastodi |
使用部位 | 大型哺乳動物の化石化した骨 |
成分 | 炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、ヒドロキシアパタイト、ケイ酸、鉄分、カリウム、リン、ヨウ素など |
四気 | 平性 |
五味 | 甘、渋 |
帰経(臓腑弁証) | 心、肝、腎、大腸 |
効能分類 | 鎮静薬 |
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竜骨の特徴
※図や表以外で、東洋医学の言葉は全て[ ]の中に表しています。例えば、[心]は東洋医学での[心](しん)を表し、普通に心と書いてある場合は、通常の「こころ」を表しているとお考え下さい。そして[ ]内の言葉はまとめて東洋医学の言葉一覧のページで意味を調べられます。
特徴
大型哺乳動物の化石化した骨を使用します。現在は、動物の骨を酸で処理したものが多く、本物の化石は少ないです。
東洋医学の効能
精神の安定
[気]を補い精神の安定をはかります。精神の疲労による、不安、不眠、動悸、のぼせ、寝汗、多夢などに有効です。
[気]を補う
[気]を補い強壮をします。[気虚]によるインポテンツ、夢精、[自汗]などを治します。[腎]や[腸]の[陽気]を補い、下痢を治したり、[陽虚]による出血を止めます。
適応症
精神不安によるけいれん発作、動悸、不安、健忘、不眠、多夢、[自汗]、寝汗、遺精、小水混濁、吐血、鼻血、血便、不正子宮出血、おりもの、下痢、脱肛、口のふさがらないできもの(外用として)など
竜骨の使い方
ブレンド例
のぼせを下げて、精神を安定させ、不眠を治します。血圧を下げます。
竜骨+桂皮 |
のぼせを下げて、動悸や不眠を治して、精神を安定させます。
竜骨+茯苓 |
『漢方294処方生薬解説』より
処方例
配合されている漢方薬の一例です。
桂枝加竜骨牡蠣湯 | 安神剤 |
柴胡加竜骨牡蠣湯 | 和解剤 |
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