各生薬の効能

芒硝(ぼうしょう)の効果効能|東洋医学の生薬・ハーブ・薬草・食薬

芒硝(ぼうしょう)の効果効能

東洋医学で使われる生薬の紹介をしています。副作用や組み合わせによる注意点などがある場合があります。すべての情報を網羅しているわけではありませんので、使用の際は必ず専門知識のある人に相談してください。

目次

  1. 芒硝のデータ
  2. 芒硝の特徴
  3. 芒硝の使い方



芒硝のデータ

名前 芒硝(ぼうしょう)、芒消(ぼうしょう)、消石(しょうせき)など
英語 Mirabilite, Sodium Sulfate Hydrate
ラテン名 Sal Mirabilis 
使用部位 主として硫酸ナトリウムの十水和物
成分 Na2SO4・10H2O
四気 寒性
五味 辛、苦、鹹
帰経(臓腑弁証 大腸
効能分類 清熱薬、瀉下薬

その他の芒硝に関する記事をチェック: #ボウショウ

芒硝の特徴

※図や表以外で、東洋医学の言葉は全て[ ]の中に表しています。例えば、[心]は東洋医学での[心](しん)を表し、普通に心と書いてある場合は、通常の「こころ」を表しているとお考え下さい。そして[ ]内の言葉はまとめて東洋医学の言葉一覧のページで意味を調べられます。

特徴

硫酸ナトリウムの十水和物です。現在は、無水芒硝(乾燥硫酸ナトリウム)が多く用いられています。

東洋医学の効能

[清熱]し、腸内の[津液]を補い、便をやわらかくする作用があります。そのため、[実熱]性の便秘に使用されます。また、皮膚の炎症を鎮め、痒みを治してくれます。湿疹やできものなど、炎症性の皮膚疾患に内服、もしくは外用として使用されます。

適応症

熱性の便秘、便秘による腹部膨満感、目の充血、化膿性の腫れものなど

芒硝の使い方

ブレンド例

[清熱]し、利尿をします。

芒硝+滑石

[瘀血]のよる[血熱]を治します。

芒硝+桃仁

『漢方294処方生薬解説』より

処方例

配合されている漢方薬の一例です。

大黄牡丹皮湯 理血剤
調胃承気湯 瀉下剤
通導散 理血剤
防風通聖散 表裏双解剤




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