石膏(せっこう)の効果効能|東洋医学の生薬・ハーブ・薬草・食薬
石膏(せっこう)の効果効能
東洋医学で使われる生薬の紹介をしています。副作用や組み合わせによる注意点などがある場合があります。すべての情報を網羅しているわけではありませんので、使用の際は必ず専門知識のある人に相談してください。
目次
石膏のデータ
名前 | 石膏(せっこう)、細石(さいせき)、細理石(さいりせき)など |
英語 | Gypsum |
ラテン名 | Gypsum Fibrosum |
使用部位 | 天然の含水硫酸カルシウム |
組成 | CaSO4・2H2O |
四気 | 寒性 |
五味 | 辛、甘 |
帰経(臓腑弁証) | 肺、胃 |
効能分類 | 清熱薬 |
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石膏の特徴
※図や表以外で、東洋医学の言葉は全て[ ]の中に表しています。例えば、[心]は東洋医学での[心](しん)を表し、普通に心と書いてある場合は、通常の「こころ」を表しているとお考え下さい。そして[ ]内の言葉はまとめて東洋医学の言葉一覧のページで意味を調べられます。
特徴
天然の含水硫酸カルシウムです。
東洋医学の効能
石膏の熱を冷ます作用は、ほかの生薬に比べて最も強いものの一つです。日射病や熱性のかぜなど、熱が原因の症状を治します。高熱を冷まし、[煩渇]や頭痛を治します。肺の炎症によるせきにも有効です。更に、アトピー性皮膚炎や発疹などの熱性の皮膚のトラブルにも用いられます。皮膚の炎症を鎮め、潤します。
適応症
熱病で高熱が下がらない、肺の炎症によるせき、[口渇]、暑気あたりの[自汗]、胃の炎症によって[気]が上がることによる頭痛、歯痛、熱性のできもの、発疹、口の中のできもの、火傷(外用として)など
石膏の使い方
ブレンド例
目、耳、口の粘膜の炎症を治します。
石膏+山梔子 |
腸内の炎症を鎮めて、乾燥性の便秘を治します。
石膏+大黄 |
『漢方294処方生薬解説』より
処方例
配合されている漢方薬の一例です。
越婢加朮湯 | 祛湿剤 |
五虎湯 | 清熱剤 |
小柴胡湯化桔梗石膏 | 和解剤 |
小青竜湯加石膏 | 解表剤 |
消風散 | 祛風剤 |
辛夷清肺湯 | 清熱剤 |
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