各生薬の効能

石膏(せっこう)の効果効能|東洋医学の生薬・ハーブ・薬草・食薬

石膏(せっこう)の効果効能

東洋医学で使われる生薬の紹介をしています。副作用や組み合わせによる注意点などがある場合があります。すべての情報を網羅しているわけではありませんので、使用の際は必ず専門知識のある人に相談してください。

目次

  1. 石膏のデータ
  2. 石膏の特徴
  3. 石膏の使い方



石膏のデータ

名前 石膏(せっこう)、細石(さいせき)、細理石(さいりせき)など
英語 Gypsum
ラテン名 Gypsum Fibrosum
使用部位 天然の含水硫酸カルシウム
組成 CaSO4・2H2O
四気 寒性
五味 辛、甘
帰経(臓腑弁証
効能分類 清熱薬

その他の石膏に関する記事をチェック: #セッコウ

石膏の特徴

※図や表以外で、東洋医学の言葉は全て[ ]の中に表しています。例えば、[心]は東洋医学での[心](しん)を表し、普通に心と書いてある場合は、通常の「こころ」を表しているとお考え下さい。そして[ ]内の言葉はまとめて東洋医学の言葉一覧のページで意味を調べられます。

特徴

天然の含水硫酸カルシウムです。

東洋医学の効能

石膏の熱を冷ます作用は、ほかの生薬に比べて最も強いものの一つです。日射病や熱性のかぜなど、熱が原因の症状を治します。高熱を冷まし、[煩渇]や頭痛を治します。肺の炎症によるせきにも有効です。更に、アトピー性皮膚炎や発疹などの熱性の皮膚のトラブルにも用いられます。皮膚の炎症を鎮め、潤します。

適応症

熱病で高熱が下がらない、肺の炎症によるせき、[口渇]、暑気あたりの[自汗]、胃の炎症によって[気]が上がることによる頭痛、歯痛、熱性のできもの、発疹、口の中のできもの、火傷(外用として)など

石膏の使い方

ブレンド例

目、耳、口の粘膜の炎症を治します。

石膏+山梔子

腸内の炎症を鎮めて、乾燥性の便秘を治します。

石膏+大黄

『漢方294処方生薬解説』より

処方例

配合されている漢方薬の一例です。

越婢加朮湯 祛湿剤
五虎湯 清熱剤
小柴胡湯化桔梗石膏 和解剤
小青竜湯加石膏 解表剤
消風散 祛風剤
辛夷清肺湯 清熱剤




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