各生薬の効能

小麦(しょうばく)の効果効能|東洋医学の生薬・ハーブ・薬草・食薬

小麦(しょうばく)の効果効能

東洋医学で使われる生薬の紹介をしています。副作用や組み合わせによる注意点などがある場合があります。すべての情報を網羅しているわけではありませんので、使用の際は必ず専門知識のある人に相談してください。

目次

  1. 小麦のデータ
  2. 小麦の特徴
  3. 小麦の使い方



小麦のデータ

名前 小麦(しょうばく)
英語 Wheat
ラテン名 Tritici fructus
学名 Triticum aestivum Linné
使用部位 果実
成分 デンプン、タンパク質、脂肪油
四気 涼性
五味
帰経(臓腑弁証
気血水弁証 気虚血虚
効能分類 鎮静薬

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小麦の特徴

※図や表以外で、東洋医学の言葉は全て[ ]の中に表しています。例えば、[心]は東洋医学での[心](しん)を表し、普通に心と書いてある場合は、通常の「こころ」を表しているとお考え下さい。そして[ ]内の言葉はまとめて東洋医学の言葉一覧のページで意味を調べられます。

特徴

食用のコムギを薬用に転用しています。心の栄養補給をしてくれます。

東洋医学の効能

[心陰]を補う働きがあります。[心陰]が不足すると、感情がコントロールできず、正常な判断ができなくなります。そして、焦燥感、ぼんやりする、妄想、あくび、泣き叫び、取りつかれたような行動などの症状が出ます。小麦は精神を安定させてくれます。大事な人を失ったときの喪失感の緩和などにも用いられます。また、[心腎]の[気]を整え、[煩熱]を除き、渇きを除きます。

適応症

[心陰]不足による精神不安、[煩熱]、[口渇]、下痢、化膿性の腫れもの、外傷による出血、火傷など

小麦の使い方

ブレンド例

神経の興奮、ヒステリーを緩和し、安眠を促します。

小麦+甘草

[虚煩]([気血津液]の不足による熱感や煩悶感)、不眠、[自汗]、動悸、ヒステリーなどを治します。

小麦+大棗

『漢方294処方生薬解説』より

処方例

配合されている漢方薬の一例です。

甘麦大棗湯 安神剤




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