各生薬の効能

黄蝋(おうろう)・蜜蝋(みつろう)の効果効能|東洋医学の生薬・ハーブ・薬草・食薬

黄蝋(おうろう)・蜜蝋(みつろう)の効果効能

東洋医学で使われる生薬の紹介をしています。副作用や組み合わせによる注意点などがある場合があります。すべての情報を網羅しているわけではありませんので、使用の際は必ず専門知識のある人に相談してください。

目次

  1. 黄蝋のデータ
  2. 黄蝋の特徴
  3. 黄蝋の使い方



黄蝋のデータ

名前 黄蝋(おうろう)、蜜蝋(みつろう)、蝋(ろう)など
英語 Beeswax
ラテン名 Cera Flava
学名
  • Apis mellifera Linné
  • Apis cerana Fabricius
使用部位 巣から得た蝋を精製したもの
成分 高級脂肪酸エステル、高級アルコール、高級脂肪酸など
四気 平性
五味 甘、淡
帰経(臓腑弁証 大腸
効能分類 外用薬

その他の黄蝋に関する記事をチェック:#ハチミツ

黄蝋の特徴

※図や表以外で、東洋医学の言葉は全て[ ]の中に表しています。例えば、[心]は東洋医学での[心](しん)を表し、普通に心と書いてある場合は、通常の「こころ」を表しているとお考え下さい。そして[ ]内の言葉はまとめて東洋医学の言葉一覧のページで意味を調べられます。

特徴

キャンドルや手作りのクリームなどに使われるミツロウです。医療に使われるものはサラシミツロウと言われます。東洋医学の生薬としては主に外用薬として使われます。

東洋医学の効能

外用として、肌を保護し、皮膚の回復を早くします。排膿作用もあります。

適応症

できもの、火傷、切り傷など

黄蝋の使い方

ブレンド例

外用として使用した場合、皮膚を保護し、乾燥を潤し、皮膚の回復を促進します。

黄蝋+胡麻油

外用として使用した場合、傷口をふさぎ固め、傷口の拡大を防ぎます。

黄蝋+松脂

『漢方294処方生薬解説』より

処方例

配合されている漢方薬の一例です。

紫雲膏 外用剤
中黄膏 外用剤




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