麦芽(ばくが)の効果効能|東洋医学の生薬・ハーブ・薬草・食薬
麦芽(ばくが)の効果効能
東洋医学で使われる生薬の紹介をしています。副作用や組み合わせによる注意点などがある場合があります。すべての情報を網羅しているわけではありませんので、使用の際は必ず専門知識のある人に相談してください。
目次
麦芽のデータ
名前 | 麦芽(ばくが)、麦糵(ばくげつ)、大麦芽(だいばくが)など |
英語 | Malt |
ラテン名 | Fructus Hordei Garminatus |
学名 | Hordeum vulgare Linné |
使用部位 | 成熟したえい果を発芽させ、乾燥したもの |
成分 | デンプン、タンパク質、酵素(アミラーゼ、インベルターゼ)、麦芽糖、ビタミン、ベタイン、コリン、ヒスチジン、ホルデニン、カンジシンなど |
四気 | 微温性 |
五味 | 甘 |
帰経(臓腑弁証) | 脾、胃 |
気血水弁証 | 気虚、血虚、水滞、気滞、瘀血 |
効能分類 | 止瀉健胃薬 |
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麦芽の特徴
※図や表以外で、東洋医学の言葉は全て[ ]の中に表しています。例えば、[心]は東洋医学での[心](しん)を表し、普通に心と書いてある場合は、通常の「こころ」を表しているとお考え下さい。そして[ ]内の言葉はまとめて東洋医学の言葉一覧のページで意味を調べられます。
特徴
麦芽は炭水化物の消化を促進する代表生薬です。山査子は、肉・脂肪・乳製品など、脂質の多い飲食物の消化、神麹は豆やたんぱく質の消化を促進します。
東洋医学の効能
胃腸系の機能を高めて消化を促進します。
適応症
消化不良、腹部の膨張感、食欲不振、嘔吐下痢、断乳時に乳が止まらない時など
注意事項
授乳期に用いない
麦芽の使い方
常用量
2~5g
ブレンド例
胃腸虚弱による消化不良を治します。
麦芽+生姜 |
飲食の停滞、胃腸の張り、膨満感を治します。
麦芽+神麹 |
『漢方294処方生薬解説』より
処方例
配合されている漢方薬の一例です。
化食養脾湯 | 消導剤 |
半夏白朮天麻湯 | 化痰剤 |
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