神麹(しんぎく)の効果効能|東洋医学の生薬・ハーブ・薬草・食薬
神麹(しんぎく)の効果効能
東洋医学で使われる生薬の紹介をしています。副作用や組み合わせによる注意点などがある場合があります。すべての情報を網羅しているわけではありませんので、使用の際は必ず専門知識のある人に相談してください。
目次
神麹のデータ
名前 | 神麹(しんぎく)、六神麹(ろくしんぎく)、神曲(しんきょく)など |
英語 | Malted Rice |
ラテン名 | Massa Medicata Fermentata |
使用部位 | 白麹(はくばく)または小麦・赤小豆・杏仁・青蒿汁(せいこうじゅう)・蒼耳汁(そうじじゅう)・野蓼汁(やじんじゅう)の6種類を混ぜたものを圧縮成型し、数日間発酵させ、乾燥させたもの(異なる構成のものも存在します) |
成分 | 配糖体類、脂肪油、アミラーゼ、プロテアーゼなど |
四気 | 温性 |
五味 | 甘、辛 |
帰経(臓腑弁証) | 脾、胃 |
効能分類 | 止瀉健胃薬 |
その他の神麹に関する記事をチェック: #麦
神麹の特徴
※図や表以外で、東洋医学の言葉は全て[ ]の中に表しています。例えば、[心]は東洋医学での[心](しん)を表し、普通に心と書いてある場合は、通常の「こころ」を表しているとお考え下さい。そして[ ]内の言葉はまとめて東洋医学の言葉一覧のページで意味を調べられます。
特徴
神麹は豆やたんぱく質の消化を促進する代表生薬です。山査子は、肉・脂肪・乳製品など、脂質の多い飲食物の消化を促進、麦芽は炭水化物の消化を促進します。
東洋医学の効能
胃腸系の機能を高めて消化を促進します。
適応症
飲食停滞、胸のつかえ、腹部の張りと膨張感、嘔吐、下痢など
神麹の使い方
常用量
3~5g
ブレンド例
胃腸系の機能を高め、消化を促進します。
神麹+山査子 |
胃腸虚弱の人の体質改善をします。
神麹+人参 |
『漢方294処方生薬解説』より
処方例
配合されている漢方薬の一例です。
化食養脾湯 | 消導剤 |
半夏白朮天麻湯 | 化痰剤 |
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