麻子仁(ましにん)の効果効能|東洋医学の生薬・ハーブ・薬草・食薬
麻子仁(ましにん)の効果効能
東洋医学で使われる生薬の紹介をしています。副作用や組み合わせによる注意点などがある場合があります。すべての情報を網羅しているわけではありませんので、使用の際は必ず専門知識のある人に相談してください。
目次
麻子仁のデータ
名前 | 麻子仁(ましにん) |
英語 | Hemp Fruit |
ラテン名 | Cannabis Fructus |
学名 | Cannabis sativa Linné |
使用部位 | 果実 |
成分 | 脂肪油、糖質、たんぱく質、塩基性物質(コリン、レシチン)など |
四気 | 平性 |
五味 | 甘 |
帰経(臓腑弁証) | 脾、胃、大腸 |
気血水弁証 | 血虚 |
効能分類 | 瀉下薬 |
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麻子仁の特徴
※図や表以外で、東洋医学の言葉は全て[ ]の中に表しています。例えば、[心]は東洋医学での[心](しん)を表し、普通に心と書いてある場合は、通常の「こころ」を表しているとお考え下さい。そして[ ]内の言葉はまとめて東洋医学の言葉一覧のページで意味を調べられます。
特徴
麻子仁と同じ植物の葉は大麻なので、栽培は厳重に取り締まりをされています。生薬に使用する種子は輸入時に発芽しない処理をされています。
東洋医学の効能
腸の[津液]を補い、固く乾燥しているの便をやわらかくし、排出します。桃仁や杏仁も同じような作用があります。そのほか、[血虚]や[陰虚]の補助薬としても使われます。
適応症
乾燥性便秘、月経不順など
注意事項
体力の衰弱が甚だしい人の使用は注意
麻子仁の使い方
ブレンド例
腸を潤滑にして、乾燥性の便秘を治します。
麻子仁+杏仁 |
[津虚]と[血虚]を補い、強壮し、動悸を治します。
麻子仁+地黄 |
『漢方294処方生薬解説』より
処方例
配合されている漢方薬の一例です。
炙甘草湯 | 気血双補剤 |
潤腸湯 | 瀉下剤 |
麻子仁丸 | 瀉下剤 |
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