良姜(りょうきょう)の効果効能|東洋医学の生薬・ハーブ・薬草・食薬
良姜(りょうきょう)の効果効能
東洋医学で使われる生薬の紹介をしています。副作用や組み合わせによる注意点などがある場合があります。すべての情報を網羅しているわけではありませんので、使用の際は必ず専門知識のある人に相談してください。
目次
良姜のデータ
名前 | 良姜(りょうきょう)、高良姜(こうりょうきょう)など |
英語 | Alpinia Officinarum Rhizome |
ラテン名 | Alpiniae officinari Rhizoma |
学名 | Alpinia officinarum Hance |
使用部位 | 根茎 |
成分 | 精油(1,8-シネオール、ケイヒ酸メチルエステル、オイゲノール、ピネン)、フラボノイド(ガランギン、ケンフェリド)、辛味成分(ガランゴール)など |
四気 | 温性 |
五味 | 辛 |
帰経(臓腑弁証) | 脾、胃 |
効能分類 | 温裏薬 |
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良姜の特徴
※図や表以外で、東洋医学の言葉は全て[ ]の中に表しています。例えば、[心]は東洋医学での[心](しん)を表し、普通に心と書いてある場合は、通常の「こころ」を表しているとお考え下さい。そして[ ]内の言葉はまとめて東洋医学の言葉一覧のページで意味を調べられます。
特徴
良姜は生姜や乾姜と同じショウガ科の植物です。良姜とその近縁種はガランガルと呼ばれて、インドネシアやタイ、ベトナムなどの料理に使われています。良姜はレッサーガランガル、コウリョウキョウとも呼ばれます。
東洋医学の効能
温め、[風寒]を取り除く作用と、[気]を巡らして痛みを止める作用があります。特に冷えで緊張した腹部を温め、痛みを取り除きます。乾姜も同じような作用がありますが、乾姜は冷えによる腹痛下痢に、良姜は冷えによる腹痛と吐き気に良いです。乾姜はより広範囲に効きますが、良姜は[脾胃]に特化しています。
適応症
[寒邪]による胃腸系のかぜ、胃腸の冷え、上腹部の冷痛、吐き下し、嘔吐、飲食の停滞、マラリア、冷え性など
良姜の使い方
ブレンド例
胃腸を温め、冷えによる消化機能低下を改善します。
良姜+茴香 |
冷えを除き、筋肉の緊張を取って、痛みを和らげます。
良姜+延胡索 |
『漢方294処方生薬解説』より
処方例
配合されている漢方薬の一例です。
安中散 | 温裏剤 |
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