生姜(しょうきょう)の効果効能|東洋医学の生薬・ハーブ・薬草・食薬
生姜(しょうきょう)の効果効能
東洋医学で使われる生薬の紹介をしています。副作用や組み合わせによる注意点などがある場合があります。すべての情報を網羅しているわけではありませんので、使用の際は必ず専門知識のある人に相談してください。
目次
生姜のデータ
名前 | 生姜(しょうきょう)、乾生姜(かんしょうきょう)、干姜(かんきょう)、生薑(しょうきょう)など |
英語 | Ginger |
ラテン名 | Zingiberis Rhizoma |
学名 | Zingiber officinale Roscoe |
使用部位 | 根茎(ときに周皮を取り除いたもの) |
成分 | 精油(α-チンギベレン)、辛味成分(6-ジンゲロール、6-ショウガオール)など |
四気 | 温性 |
五味 | 辛 |
帰経(臓腑弁証) | 肺、胃、脾 |
効能分類 | 辛温解表薬 |
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生姜の特徴
※図や表以外で、東洋医学の言葉は全て[ ]の中に表しています。例えば、[心]は東洋医学での[心](しん)を表し、普通に心と書いてある場合は、通常の「こころ」を表しているとお考え下さい。そして[ ]内の言葉はまとめて東洋医学の言葉一覧のページで意味を調べられます。
特徴
色々な定義の仕方がありますが、日本ではショウガを乾燥させたものを生姜、加熱したものを乾姜として使われています。乾姜の方がより温める作用が強くなります。中国では生姜というと生のショウガを使っていることがあります。日本では生のショウガの場合は鮮姜と言って区別されています。
東洋医学の効能
温め発汗させる
乾姜も生姜も温める作用がありますが、特に生姜は発汗し、かぜの初期症状を治すことに使われます。
止嘔
生姜は「嘔吐の聖薬」とも呼ばれています。嘔吐を伴う胃腸炎や妊娠中のつわり、胃腸の保護として使われています。
解毒作用
カニ・エビ・魚介類などの中毒の予防や解毒に良いです。嘔吐の強い場合は生姜(生のショウガが一番向く)、冷えが強い場合は乾姜を用います。
適応症
かぜ、嘔吐、[痰飲]、喘咳、下痢、腹部の張りや膨満感など
注意事項
[熱証]の人は禁忌。その他[熱]による症状がある場合は注意。
生姜の使い方
常用量
1~3g
ブレンド例
[胃]を温めて、水分代謝を良くし、止嘔します。
生姜+呉茱萸 |
[脾胃]を補う基本的な組み合わせです。多くの漢方薬に配合されています。
生姜+大棗+甘草 |
『漢方294処方生薬解説』より
処方例
生姜は多くの漢方に配合される生薬の一つです。下記はその中の一部の漢方薬になります。
胃苓湯 | 祛湿剤 |
葛根湯 | 解表剤 |
小柴胡湯 | 和解剤 |
小半夏加茯苓湯 | 祛湿剤 |
桂枝湯 | 解表剤 |
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