各生薬の効能

辛夷(しんい)の効果効能|東洋医学の生薬・ハーブ・薬草・食薬

辛夷(しんい)の効果効能

東洋医学で使われる生薬の紹介をしています。副作用や組み合わせによる注意点などがある場合があります。すべての情報を網羅しているわけではありませんので、使用の際は必ず専門知識のある人に相談してください。

目次

  1. 辛夷のデータ
  2. 辛夷の特徴
  3. 辛夷の使い方



辛夷のデータ

名前 辛夷(しんい)、候桃(こうとう)、毛辛夷(もうしんい)、辛夷桃(しんいとう)など
英語 Magnolia Flower
ラテン名 Magnoliae Flos
学名
  • Magnolia salicifolia Maximowicz (タムシバ)
  • Magnolia kobus De Candolle (コブシ)
  • Magnolia biondii Pampanini
  • Magnolia sprengeri Pampanini
  • Magnolia heptapeta Dandy
  • Magnolia denudata Desrousseaux
使用部位
成分 精油(シトラール、α-ピネン、1,8-シネオール)、ネオリグナン、リグナン、アルカロイド(d-コクラウリン)など
四気 温性
五味
帰経(臓腑弁証
効能分類 辛温解表薬

その他の辛夷の記事をチェック: #マグノリア

辛夷の特徴

※図や表以外で、東洋医学の言葉は全て[ ]の中に表しています。例えば、[心]は東洋医学での[心](しん)を表し、普通に心と書いてある場合は、通常の「こころ」を表しているとお考え下さい。そして[ ]内の言葉はまとめて東洋医学の言葉一覧のページで意味を調べられます。

特徴

辛夷は、中国ではハクモクレンを指し、日本ではコブシか、タムシバを指します。タムシバの蕾が使われることが殆どなようです。辛夷という名前の通り、味が辛味があり、独特な香りがあります。開花後の花は辛夷の作用が無くなってしまうので、必ず開花直前の蕾が使われます。

東洋医学の効能

鼻の通りを良くする作用があります。そのため、鼻炎、副鼻腔炎、蓄膿症などの鼻づまりによく効きます。また、発汗作用により[風寒]を取り除き、かぜによる頭痛や頭重に効きます。

適応症

頭痛、鼻づまり、歯痛など

辛夷の使い方

ブレンド例

[風邪]を除いて、頭痛や鼻づまりを改善します。

辛夷+葛根

発汗解表の作用によって、鼻づまりを解消します。

辛夷+升麻

『漢方294処方生薬解説』より

処方例

使用されている漢方薬の一例です。

葛根湯加川芎辛夷 解表剤
辛夷清肺湯 清熱剤




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