辛夷(しんい)の効果効能|東洋医学の生薬・ハーブ・薬草・食薬
辛夷(しんい)の効果効能
東洋医学で使われる生薬の紹介をしています。副作用や組み合わせによる注意点などがある場合があります。すべての情報を網羅しているわけではありませんので、使用の際は必ず専門知識のある人に相談してください。
目次
辛夷のデータ
名前 | 辛夷(しんい)、候桃(こうとう)、毛辛夷(もうしんい)、辛夷桃(しんいとう)など |
英語 | Magnolia Flower |
ラテン名 | Magnoliae Flos |
学名 |
|
使用部位 | 蕾 |
成分 | 精油(シトラール、α-ピネン、1,8-シネオール)、ネオリグナン、リグナン、アルカロイド(d-コクラウリン)など |
四気 | 温性 |
五味 | 辛 |
帰経(臓腑弁証) | 肺、胃 |
効能分類 | 辛温解表薬 |
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辛夷の特徴
※図や表以外で、東洋医学の言葉は全て[ ]の中に表しています。例えば、[心]は東洋医学での[心](しん)を表し、普通に心と書いてある場合は、通常の「こころ」を表しているとお考え下さい。そして[ ]内の言葉はまとめて東洋医学の言葉一覧のページで意味を調べられます。
特徴
辛夷は、中国ではハクモクレンを指し、日本ではコブシか、タムシバを指します。タムシバの蕾が使われることが殆どなようです。辛夷という名前の通り、味が辛味があり、独特な香りがあります。開花後の花は辛夷の作用が無くなってしまうので、必ず開花直前の蕾が使われます。
東洋医学の効能
鼻の通りを良くする作用があります。そのため、鼻炎、副鼻腔炎、蓄膿症などの鼻づまりによく効きます。また、発汗作用により[風寒]を取り除き、かぜによる頭痛や頭重に効きます。
適応症
頭痛、鼻づまり、歯痛など
辛夷の使い方
ブレンド例
[風邪]を除いて、頭痛や鼻づまりを改善します。
辛夷+葛根 |
発汗解表の作用によって、鼻づまりを解消します。
辛夷+升麻 |
『漢方294処方生薬解説』より
処方例
使用されている漢方薬の一例です。
葛根湯加川芎辛夷 | 解表剤 |
辛夷清肺湯 | 清熱剤 |
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