Oriental Medicine,  五神,  五行

五神について|東洋医学と精神性、スピリチュアルとの関連

精神機能と五行説

東洋医学では、身体に不調が合った時、様々な観点から原因を探っていきます。すべてがつながっているので、同じ症状でも人それぞれ原因が異なります。その原因は、主に[気血水]と[五臓五腑]の状態を見ることが多いですが、精神活動に関する[五神]から見ていくこともできます。東洋医学の基本はまず下記をご覧ください。

※図や表以外で、東洋医学の言葉は全て[ ]の中に表しています。例えば、[心]は東洋医学での[心](しん)を表し、普通に心と書いてある場合は、通常の「こころ」を表しているとお考え下さい。そして[ ]内の言葉はまとめて東洋医学の言葉一覧のページで意味を調べられます。

目次

  1. 精神機能に関わる五行
  2. 東洋医学の心とアーユルヴェーダの心
  3. 五神の意味



精神機能に関わる五行のまとめ

五行
五臓
五志 悲・憂 恐・驚
五神

上記の表の[五志(七情)]は感情を、[五神]は精神を表しています。[五臓]は主に肉体の生理機能のことですが、精神の働きとも密接に関わっています。[五臓]・[五志]に関しては別のページで詳しく説明していきます。

東洋医学の心とアーユルヴェーダの心

[五神]とは、私たちの精神活動の側面を五行の観点から見たものです。五元素の[木火土金水]に対応していて、体の機能とも密接に関係しています。アーユルヴェーダやチャクラの項目で、私たちの心と体がつながっているとお話ししているように、東洋医学の観点でも、心と体は密接に関連していることが分かります。違った視点からその関係性を見れるのが面白いです。インドの聖典ヴェーダの中での理論と掛け合わせると、東洋医学での心の側面は下の図のようなイメージになります。東洋医学では、サトルボディーの中に、[五志](感情)と[五神](精神)のレイヤーがあります。[五臓六腑]、[五志]、[五神]はそれぞれきっちり分かれているものではなく、混ざり合っているイメージです。

[五神]の5つの要素が完全にバランスがとれてピュアな状態の時、私たちは完全なピュアなスピリットの状態です。バランスが崩れているときがスピリットではないわけではないですが、バランスがとれているときの方がその状態を感じやすいというイメージです。[五神]のバランスがとれていると、肉体の[五臓]もバランスがとれています。[五臓]のバランスがとれていれば、[五神]のバランスもとれています。関連する記事は下記になります。

3つの体について チャクラについて

[五神]の意味

[五神]は、私たちの精神活動で、[魂](こん)[神](しん)[意](い)[魄](はく)[志](し)の5つの要素からなります。各意味は詳細ページをご覧ください。ここでは大まかな意味のみを記しています。

五神 役割 崇高な意味 / 純粋な姿
直感・夢  Observer(観察者)
知性 Love(愛)
思考・記憶 You(他者)
本能・肉体的感覚 Self(自分自身)
意志 Creator(創造者)

宇宙全体とのバランスは下記の図のようになります。直感と関連する[魂]の純粋な姿はObserver(観察者)であり、宇宙とつながることですべては一つであることを思い出します。知性と関わる[神]の純粋な姿はLove(愛)であり、スピリットとつながることですべては一つであることを思い出します。思考に関わる[意]の純粋な姿はYou(他者)であり、自分以外とつながることで、すべては一つであることを思い出します。肉体的感覚に関わる[魄]の純粋な姿はSelf(自分自身)であり、自分とつながることで、すべては一つであることを思い出します。意志に関わる[志]の純粋な姿はCreator(創造者)であり、創造主とつながることですべては一つであることを思い出します。これは[五神]の究極な部分の考え方ですが、様々な段階があります。このように[五神]は体を超えたところと肉体をつなげています。[五神]を学ぶことは私たちの魂の成長につながります。




次はこれを要チェック

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