アグニとは?意味を解説|アーユルヴェーダの基本
アグニとは、サンスクリット語で「火」という意味です。火が水を水蒸気に変化させるように、体内のあらゆる変換をしてくれます。アグニはピッタそのものでもあります。ピッタについてはピッタの特徴のページをご覧ください。
目次
アグニの働き
摂取された食べ物は消化・吸収・排泄され、この変換の過程は私体が生きるために不可欠です。それをアグニが行っています。アーユルヴェーダではアグニは生命、外見、頑丈さ、健康、栄養、つや、オージャス、エネルギー、プラーナの根源と考えられています。
一度アグニの機能が止まってしまうと、死に至ります。アグニに機能が正常に働いている時は、その人は完全に健康で、長生きし、幸せに健康に毎日を送れます。アグニの機能のアンバランスが起きると、全ての代謝が妨害され、不健康や病気になります。尾のように、アグニが個人の生命の基礎となっているのです。
アグニの種類
アグニは機能別に13種類に分類されます。
1 Jatharagni / 1個のジャタラグニ | 食べ物の変換に関わるアグニ |
5 Bhuthagni / 5個のブータグニ | 五大元素の変換に関わるアグニ |
7 Dhatuagni / 7個のダートゥアグニ | ダートゥの変換に関わるアグニ |
ジャタラアグニ|Jatharagni
ジャタラアグニは一番重要なアグニです。食べ物を消化し、栄養素に変換し、排泄する機能があります。
ブータグニ|Bhuthagni
食べ物の各五大元素に直接働きかけます。食べ物は体内で最終的に五大元素までばらばらになります。その五大元素に栄養を与えます。そのためブータグニには5種類あります。
ダートゥアグニ|Dhatuagni
各ダートゥに直接働きかけるアグニです。ダートゥには7種類あり、1つ目から順に7つ目まで変換していきます。その変換に携わります。
3つの異常なアグニ
ジャタラアグニは、体に悪い食べ物や習慣に影響され、異常なアグニを引き起こします。その異常なアグニには3種類あります。
Mandagni / マンダグニ | ↓↓ |
Tikshnagni / ティクシュナグニ | ↑↑ |
Vishamagni / ヴィシャマグニ | ↑↓ |
マンダグニ|Mandagni
マンダグニは、質的にも量的にも減りすぎたアグニです。正常より体内で変換ができないので、代謝機能が衰えた状態になります。
マンダグニ→未消化の食べ物・栄養→アーマの生成→体内にたまる→スロータスをブロック→病気
ティクシュナグニ|Tikshnagni
ティクシュナグニは、質的にも量的にも増えすぎたアグニです。代謝が過剰になった状態になります。
ティクシュナグニ→燃えすぎ→栄養素の供給が減る→栄養失調(Kshaya)→病気
ヴィシャアグニ|Vishamagni
ヴィシャナグニは上記二つが混ざったような不規則なアグニです。毎日変化します。食べ物と栄養素の消化が妨げられ、アーマの生成につながり、病気になります。
次はこれを要チェック
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