スロータスとは?|アーユルヴェーダの体の構造
アーユルヴェーダの中で重要なスロータスという概念について説明していきます。スロータス(Srothas)とは、サンスクリット語で体の経路(Body Channels)という意味です。この経路は体中にめぐらされています。もしくは、私たちの体はこの無数の経路から構成されているとも言えます。
目次
スロータスの役割
スロータスは経路(管)ですので、下記のような色々なものを体中、もしくは体の外に運んでくれます。 そしてスロータスの中の閉塞や欠損、過剰は様々な病気の原因となります。
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スロータスの種類
スロータスは、腸等の大きいものから、毛細血管、神経といった細かいものまでたくさんの種類があります。その中でも、大きく内側と外側の経路2つに分けられます。さらに内側の経路には13の主な経路があります。これらの経路は、習慣的に感情や生理的衝動を抑制している場合にも、流れが滞ってしまう場合があります。 外側の経路は9種類あります。更に、女性特有の経路が2種類あります。ここでは合計25種類のスロータスを紹介します。
内側のスロータス13種類|Internal Channels|Abhyantara srothas
Prana vaha srothas / プラーナ経路 | 呼吸を体中に運ぶ |
Anna vaha srothas / 食物経路 | 固形物や液状の食べ物を運ぶ |
Udaka vaha srothas / 水分経路 | 水分を運ぶ |
次の7つは7つのダートゥ(組織)に対応しているスロータスです。
Rasa vaha srothas / 体液 | 血漿やリンパを運ぶ |
Rakta vaha srothas / 血液 | ヘモグロビンなどの血液を運ぶ |
Maamsa vaha srothas / 筋肉 | 筋肉に栄養を与え、排泄物を運ぶ |
Meda vaha srothas / 脂肪 | 脂肪を供給する |
Asthi vaha srothas / 骨 | 骨に栄養を与え、排泄物を運ぶ |
Majja vaha srothas / 骨髄 | 骨髄や脳を含む神経に栄養を供給する |
Shukra vaha srothas / 精液 | 精子や卵子を運び、それらに栄養を与える |
次の3つは3つのマラ(排泄物)に対応しているスロータスです。排泄物を外に出す経路です。
Purisha vaha srothas / 便 | 便を運ぶ |
Moothra vaha srothas / 尿 | 尿を運ぶ |
Sweda vaha srothas / 汗 | 汗を運ぶ |
外側のスロータス9種類 |External Channels|Bahya srothas
外側のスロータスは、自然と体の表面に開いている経路です。
耳の経路 x 2 |
目の経路 x 2 |
鼻の穴の経路 x 2 |
口の経路 |
肛門の経路 |
尿道の経路 |
3つの女性特有のスロータス
Artava vaha srothas / 膣 | 月経を運ぶ |
Stanya vaha srothas x2 / 乳房 | 母乳を運ぶ |
次はこれを要チェック
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