抽出部位と心理作用の関係|アロマとハーブの基本
精油とハーブティーと抽出部位
精油やハーブティーの成分の抽出部位は、その心理効果に大きく影響します。例えば、大地に強く伸び、栄養を吸収する根から抽出される精油と、優雅に可憐に咲いている花から抽出される精油は、もとからもつエネルギーが違うので、当然作用も変わってきます。その分類を知ることで、香りやハーブのもつ作用を大まかに把握することができます。ここでは抽出部位によっての分類と、その特徴を紹介していきます。
抽出部位と心理作用
「根」から抽出
母なる大地に触れ合う根の部分は、大地のエネルギーを沢山吸っています。そのため、生命力や生きることに関した力をもたらしてくれます。心を強くしたり、目標に向かうエネルギーを与えたり、確固たる土台を作るための手助けをしてくれます。
根から抽出される精油
ジンジャー、スパイクナード、ベチバー、など |
根から抽出されるハーブ
エキナセア、ジンジャー、ターメリック、ダンデライオン、チコリ、マーシュマロウ、リコリス、リンデン(フラワー)、など |
「花」から抽出
花は、見ても香っても幸せな気持ちにさせてくれます。感謝の気持ちを込めて人へのプレゼントにもします。そのため、花から抽出された精油の多くは、癒しや愛情と関わります。自分自身や相手への愛情や慈悲心、幸福感を与えてくれます。また、女性的な部分を引き出してくれたり、感受性を豊かにしてくれる場合もあります。
花から抽出される精油
イランイラン、カモミールローマン、ジャスミン、ヒソップ、ミモザ、ローズ、ロータス、など |
花から抽出されるハーブ
エルダーフラワー、オレンジブロッサム、カモミールジャーマン、カレンデュラ、ブルーマロウ、サフラワー、ジャスミン、ヒース、ラベンダー、レッドクローバー、ローズなど |
「種」から抽出
種はこれから成長するためのエネルギーを沢山内に秘めている状態です。そのため、種子から抽出されるものは、チャレンジ精神ややる気を充電させてくれます。また、一番本質の状態のため、自己とも関わります。自分の中心は何か、自己表現、または自分をどう大地に根付かせるか、といったことにも関わります。
種から抽出される精油
カルダモン、キャラウェイ、フェンネル、など |
種から抽出されるハーブ
キャラウェイ、ディル、フェンネル、フラックスシード、プランテーン、ミルクシスルなど |
「果実」から抽出
果実は基本的に甘くみずみずしいものです。また、種を発芽しやすいところに運ぶ役割もあります。そのため、果実から抽出されたものは、多くが滋養や元気、幸福感を与え、不安を取り除き、楽観的な考え方ができるようにしてくれます。
果実から抽出される精油
オレンジ、グレープフルーツ、コリアンダー、ジュニパー、ベルガモット、マンダリン、レモン、ユズ、など |
果実から抽出されるハーブ
クランベリー、コリアンダー、チェストツリーなど |
「木・枝」から抽出
木は上へとひたすら伸びていきます。そのため、前へ進めないときに背中を押してくれたり、真っ直ぐに志高く進むサポートをしてくれます。また、自分を貫く事を助けてくれます。
木・枝から抽出される精油
サンダルウッド、シダーウッド、ヒノキ、ローズウッド、など |
木・枝から抽出されるハーブ
リンデン(ウッド)、など |
「樹脂」から抽出
樹脂は樹木の霊魂とも言われています。そのため、樹脂から抽出された精油は、霊的・スピリチュアルな感覚とつながります。精神的な成長や、愛情、慈悲と関わります。心を穏やかに、鎮静させてくれるので、瞑想時にも向いています。
樹脂から抽出される精油
フランキンセンス、ベンゾイン、ミルラ、など |
「葉・茎」から抽出
葉から抽出されるものは種類が多く、作用をまとめるのが難しいですが、葉は、植物の呼吸器であり、皮膚です。新鮮な空気を吸うように、気持ちをリフレッシュさせ、集中力を高めるものもあります。また、自然に空気を吐くように、自分の感情のバランスをとり、表現する事を助けるタイプのものもあります。その他、様々な効能があります。
葉・茎から抽出される精油
シトロネラ、シナモン、 ティートリー、パチュリ、パルマローザ、プチグレン、ペパーミント、マートル、メリッサ、レモングラス、など |
葉・茎から抽出されるハーブ
アーティチョーク、オレガノ、サマーセイボリー、ステビア、スペアミント、ペパーミント、セージ、タイム、ダンデライオン、ネトル、バジル、マジョラム、マテ、マルベリー、レモングラス、レモンバーベナ、レモンバーム、ローズマリー、ワイルドストロベリーなど |
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