香りのノート(揮発速度)とブレンド|精油・エッセンシャルオイル・アロマの基本
香りのノート
精油の香りは、ノートによって分けることができます。ノートとは、揮発速度のことで、揮発速度が速いもの、中間のもの、遅いものの3種類にわけられます。これら3種類は、揮発速度が早いものから、トップノート、ミドルノート、ベースノートと言われます。ノートはブレンドをする際に、そのブレンドの印象を決める要素になるのでとても大切です。各ノートの説明と、それに対応する精油、ブレンドするときのコツを紹介していきます。
ノートと精油
トップノート
一番早い揮発速度です。これは香りを嗅いだ時の一番初めの印象になります。大体20分前後持続します。柑橘系や爽快感のあるハーブ系、樹木系の精油に多いノートです。
トップノートの精油
アニス、オレンジ、カユプテ、ガルバナム、カンファー、グレープフルーツ、クレメンタイン、シトロネラ、ジュニパー、スペアミント、セージ、タイム、タラゴン、ティートリー、ディル、ニアウリ、バジル、ヒソップ、ペパーミント、ベルガモット、マンダリン、メイチャン、メドウスイート、ユーカリ、ユズ、ライム、ラヴィンツァラ、レモン、レモングラス、ローズマリー、ローレル、など |
ミドルノート
トップノートに続いて香る香りです。4時間後くらいまで持続します。ハートノートとも言われ、ブレンドの軸となる香りです。ハーブ系、フローラル系、樹木系、スパイス系の多くがミドルノートに分類されます。
ミドルノートの精油
ベースノート
一番揮発速度が遅く、6時間以上経っても香りが持続しているものです。ブレンド全体をまとめ、安定させます。オリエンタル系、樹脂系の多くがベースノートに入ります。
ベースノートの精油
アンブレット、イモーテル、オークモス、カカオ、キャロットシード、サンダルウッド、シダーウッド、タイム、トルーバルサム、トンカビーンズ、ハチミツ、バニラ、パチュリ、ヒノキ、フランキンセンス、ベチバー、ベンゾイン、マヌカ、ミルラ、ラブダナム、リナロエウッド、ローズウッド、など |
ノートとブレンドのコツ
トップ:ミドル:ベース=4:4:2 もしくは 3:5:2 |
ブレンドをする際には、すぐに香りが消えてしまったりしないように、トップ、ミドル、ベースノートのバランスが大切です。バランスがいいと、香りを嗅いでから、時間が経つにつれて変化を楽しめます。バランスのいい比率は、上記のトップ:ミドル:ベース=4:4:2 / 3:5:2がいいと言われています。また全体の分量に対する限界量の目安もあります。アルコールなどの基材を含めて、トップ・ミドルノートは10%以下に抑えるといいと言われています。
香りのノートの他にも、より洗練された精油のブレンドには必要なポイントがあります。それらをまとめた詳細は下記になります。
次はこれを要チェック