植物の属科の特徴と効能の関係|アロマとハーブの基本
植物の属科
植物のプロフィールを見ると、フトモモ科、キク科などと、必ず属する科名がわかると思います。同じ国に住む人たちの考え方や習慣が似ているように、植物も属する科によって似た性質を持っています。そのため、属する科で精油を分類すると、性質を理解するのに役立ちます。ここでは、主要な属科と特徴を紹介します。
属科と効能の特徴
イネ科
イネ科の精油やハーブは一般的に、疲れをとり、心を落ち着かせ、明るい気持ちにさせてくれます。利尿効果、免疫系の調整をしてくれます。昆虫忌避の作用があるため、ノミ、ダニを防いだり、虫刺され予防や、植物を虫から守ってくれます。
イネ科のハーブ
レモングラス、など |
イネ科の精油
シトロネラ、パルマローザ、ベチバー、レモングラス、など |
カンラン科
カンラン科の植物は主に精油で使われます。精油は主に砂漠の木やその樹脂から抽出されます。灼熱の過酷な環境下で育つ植物には、強い抗炎症作用や防腐作用があります。また、砂漠という孤独や無限さとつながる環境下の植物は、心に静けさをもたらし、瞑想に向いています。
カンラン科の精油
エレミ、フランキンセンス、ミルラ、など |
キク科
キク科の植物は、精油もハーブも主に花から成分が抽出され、癒しや落ち着きを与えてくれます。鎮静させ、免疫を整え、体を浄化してくれます。キク科アレルギーの人は注意が必要です。
キク科のハーブ
エキナセア、カモミールジャーマン、カレンデュラ、サフラワー、ステビア、ダンデライオン、チコリ、ミルクシスル、ヤロウなど |
キク科の精油
イモーテル、カモミール、タジェット、ヤロウ、など |
クスノキ科
クスノキ科の植物は、エネルギーを強化し、活性化させてくれます。熱をもたらし、体液を循環させます。
クスノキ科のハーブ
シナモンなど |
クスノキ科の精油
カンファー、クロモジ、シナモン、ローズウッド、ローレル、など |
シソ科
シソ科の植物は薬効が高く、精油としても薬用ハーブ、ハーブティーとしてもよく使われます。様々な種類がありますが、特に嗅覚器、消化器官に効果的です。また、おなかのガスを出し、免疫を刺激します。精神的にはバランスをとり、頭をすっきりさせ、気持ちを高めてくれます。
シソ科のハーブ
オレガノ、キャットニップ、サマーセイボリー、ペパーミント、セージ、タイム、バジル、マジョラム、ラベンダー、レモンバーム、ローズマリー、など |
シソ科の精油
クラリセージ、セージ、タイム、バジル、パチュリ、ヒソップ、ペニーロイヤル、ペパーミント、マージョラム、メリッサ、ラベンダー、ローズマリー、など |
ショウガ科
ショウガ科の植物は、主に体を温め、消化を刺激してくれます。心を落ち着かせますが、エネルギーを与えてくれます。
ショウガ科のハーブ
ジンジャー、ターメリック、など |
ショウガ科の精油
カルダモン、ゲットウ、ジンジャー、ターメリック、など |
セリ科
セリ科の植物は癒しの効果が抜群です。ホルモンを調整し、若返らせ、生き生きとして気持ちにさせてくれます。ハーブティーは沢山の種類があります。多くの精油がスキンケアにも向いています。
セリ科のハーブ
アニスシード、キャラウェイ、コリアンダー、ディル、パセリ、ヒソップ、フェンネルなど |
セリ科の精油
アンジェリカ、アジョワン、アニス、キャラウェイ、キャロットシード、クミン、コリアンダー、ディル、パセリ、フェンネル、など |
ヒノキ科
ヒノキ科の植物からは主に精油が抽出されます。精油は主に木や樹液、樹芯から抽出されます。強力な殺菌作用があり、体液の循環を良くします。頭を落ち着かせ、クリアにしてくれます。
ヒノキ科の精油
アンバー、サイプレス、シダー、ジュニパー、パイン、ヒノキ、ファー、など |
フトモモ科
フトモモ科の木はとても固く、外から傷つけられることはほとんどありません。そのため、内側から強くしてくれるような作用があります。呼吸器系や免疫系に効く作用があり、殺菌作用もあります。
フトモモ科のハーブ
クローブ、ユーカリなど |
フトモモ科の精油
カユプテ、クローブ、ティートリー、ナツメグ、ニアウリ、マートル、マヌカ、ユーカリ、など |
ミカン科
ミカン科のハーブや精油の多くは花や果皮から抽出されます。消化を助けます。明るい気持ちにさせ、元気づけてくれます。
ミカン科のハーブ
オレンジピール、オレンジブロッサム、レモンピール、など |
ミカン科の精油
オレンジ、グレープフルーツ、タンジェリン、ネロリ、プチグレン、ベルガモット、マンダリン、ユズ、ライム、レモン、など |
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