カルマヨーガの意味|ヨーガ・アーユルヴェーダ・インド哲学
カルマヨーガとは?
このサイトでは、ヨーガ、アーユルヴェーダのもとでもあるインド哲学の説明をしています。このページでは、その中で重要な概念であるカルマヨーガの説明をしています。インド哲学に関しての詳細は下記をご覧ください。
カルマヨーガ
カルマヨーガとは、「どんなことも神にささげるような姿勢で一生懸命行い、それに対する結果はどんなものでも神の恩恵として受け入れる姿勢でいること」です。このようにカルマヨーガは行いと結果両方について言っています。カルマヨーガは、静かな心を保つのにとても役立ちます。カルマヨーガの姿勢があれば、あらゆることに心をかき乱されずに落ち着いていられます。
行いに対する4種類の結果
私たちは常に予想をしながら行動をします。この商品は売れるはずだから仕入れようとか、プレゼントを買っていったら喜んでくれるかな、など様々です。しかし、その行動に対する結果はどうなるかわかりません。行いの結果は4種類に分けられます。
1, 予測と同じ
プレゼントを買っていったら喜んでくれた
2, 予測以下
プレゼントを買っていったけれどまったく喜んでくれなかった
3, 予測以上
プレゼントを喜んでくれて、逆に相手がサプライズのプレゼントを用意してくれていた
4, 予測と反対(予測を超えたもの)
急用ができ、予定をキャンセルしなければならず、プレゼントを渡すこと自体出来なくなった
行いと結果への姿勢
カルマヨーガとは、今の自分の状況ですべきことを一生懸命におこない、このような4種類のどの結果が来ても、すべて受け入れる姿勢です。結果は4種類あり、どれが訪れるかの決定権は自分の手の中にはありません。それを本当の意味で受け入れることができれば、期待はずれな結果になっても、怒ったり、悲しんだり、心を乱されることはありません。常に冷静さを保っていられます。
カルマ論
インド哲学にはカルマ論があります。全ての行いには結果があると考えます。その結果はいつ現れてくるかわかりません。数分後、一日後に現れるかもしれませんが、来世に現れるかもしれません。一度放たれた矢が途中で方向転換しないように、一度行われた行いの結果は必ずどこかに現れます。私たちにいつ結果が訪れるかの決定権がないため、結果がどうなるかに一喜一憂する必要がないのです。カルマ論について詳しくはタットヴァボーダの63章以降をご覧ください。
次はこれを要チェック
『VEDANTA BOOK OF DEFINITIONS』 Swami Tejomayananda