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プラーナの意味とは?|ヨーガ・アーユルヴェーダ・インド哲学

プラーナとは?

プラーナはヨーガでは「呼吸」と訳されます。アーユルヴェーダでは「生命力」ともいわれます。私たちの体のなかにも存在しますし、外側にも空気のように存在します。ヨーガでいう「プラーナを吸う」ということは、まわりの生命力を吸収することです。健康を維持する上で、プラーナを取り入れることはとても大切です。プラーナはインド哲学でとても重要な概念なので、詳しく説明していきます。インド哲学に関しての詳細は下記をご覧ください。

インド・ヨーガ哲学



プラーナの種類

プラーナは生理的機能とも訳されます。五大元素の「風(空気、Air)」から変形し、体のメインの機能をコントロールする5つの役割があります。本来プラーナは一種類しかありませんが、役割によって違う見方をしています。「私」は一人ですが、母親、娘、会社員・・などと、いくつもの役割があるのと同じと考えてください。

5つのメジャーなプラーナ

名前 場所 機能
プラーナ 心臓 呼吸をコントロール
アパーナ 肛門 排泄全般をコントロール
ヴィヤーナ 全体 循環器をコントロール
ウダーナ 吐くことをコントロール
サマーナ お腹 消化をコントロール

※プラーナの場所は文献によって違いがあります。

プラーナ

呼吸はプラーナにコントロールされています。吸う息と吐く息がゆっくりで、深く、リズミカルで、均等な時、呼吸は正しく、うまくできています。

アパーナ

体のいらないものの排泄はアパーナにコントロールされています。毒や不純物が集められます。

ヴィヤーナ

血液の循環と細胞へ栄養を運ぶことをコントロールしているのがヴィヤーナです。長い時間同じ姿勢をしていて脚がしびれたりするのは、ヴィヤーナの流れがスムーズでないからです。

ウダーナ

反応をコントロールするのがウダーナです。反応とは、吐くこと、げっぷ、泣く、くしゃみ・・・といったことです。思考が現れ、持続させるようにします。死ぬときに、サトルボディーがグロスボディーから去る力を与えます。死ぬ一番最後に、喉から出てくるといわれています。

サマーナ

食べ物の消化と吸収をコントロールしているのがサマーナです。

5つのマイナーなプラーナ

上記のメジャーなプラーナのみが述べられている場合もありますが、ヴェーダンタの中ではマイナーな5つのプラーナを別に考えています。

名前 機能
ナーダ(ナーガ) げっぷ、咳、くしゃみ
クルーマ 筋肉の収縮と拡張
クルッカラ 空腹、のどの渇き
デヴァダッタ 眠気、だるさ、あくび
ダナンジャヤ 栄養を与える

プラーナの影響

プラーナは、生きる上で必要なものです。どの機能がなくなっても、人は生きていけません。プラーナは、グロスボディーとサトルボディーをつなげていて、両方にエネルギーを与えます。プラーナがきちんと機能していると、肉体は健康で、感覚器官は冴えわたり、行動器官は強くなり、マインドは集中しています。プラーナに障害があると、肉体は病み、アンバランスになり、弱く、だるく、病気がちになります。このようなことから、ヨーガではプラーナヤーマがとても重要とされているのです。プラーナヤーマは呼吸法といわれますが、このような「プラーナの機能をコントロールする」ことです。プラーナはマインドを通じてコントロールできます。

どこにでも存在するプラーナは、毎日食べる食材にもプラーナは存在します。しかし、日にちが経過しすぎたり、加工しすぎた食品は、プラーナがあまりありません。そのため、アーユルヴェーダでは、新鮮な食材を、食べる時に調理して、沢山のプラーナを取り入れることをすすめています。




次はこれを要チェック

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『VEDANTA BOOK OF DEFINITIONS』 Swami Tejomayananda