ペパーミントの効果効能|ハーブティー・メディカルハーブ・スパイス事典
ペパーミントの効果効能
目次
キーワード&データ
キーワード:胃のもたれ、消化促進に
名前 | ペパーミント、peppermint |
和名 | セイヨウハッカ(西洋薄荷) |
学名・読み方 | Mentha piperita [メンタ・ピペリタ] |
科名 | シソ科 |
使用部位 | 葉 |
ジェンダー | 男性 |
惑星 | 水星 |
四大元素 | 火 |
性質 | 熱・乾 |
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特徴
草丈1.2mほどの多年草です。ミントは簡単に自然交配してしまうので、いろいろな種類があります。ペパーミントはその中でも代表的なハーブです。ペパーミントは、ウォーターミント(M.aquatica)と、スペアミント(M.spica)の自然雑種から生じた栽培種とされています。学名のpiperitaは、ギリシャ語でコショウを意味するpeperiが由来です。そのことからもわかるように、ペパーミントはほかのミントよりスパイシーで強い香りがあります。学名Menthaの由来はミントの花言葉をご覧ください。
スピリチュアルなストーリー
ペパーミントは、昔から癒しや浄化と関連付けられてきました。家具や床などにこすりつけると、その場の悪いエネルギーを除いてくれると言われていました。また、財布の中にペパーミントを入れることで、金運がアップするとして使われていました。
ペパーミントの効果効能
ペパーミントは、賦活後、鎮静させてくれる珍しいハーブです。中枢神経を刺激し、脳の働きを活性化してくれます。眠気を吹き飛ばし、集中したいときに向いています。熱を覚ます効果があるので、暑い夏に冷たいミントティーはぴったりです。発熱時にも体を冷ましてくれます。また、上腹部の機能性、痙攣性障害に有効で、胸やけ、吐き気、痙攣性の痛みによく効きます。天然の胃腸薬となります。消化を助けてくれるので、食べ過ぎや胃もたれ、乗り物酔いにも効果的です。ペパーミントの精油成分には、大腸菌や黄色ブドウ球菌に対しての抗菌作用があるので、消化不良や吐き気にいいことが分かっています。さらに精油成分は平滑筋に作用し、カルシウムイオンの調整を行い、鎮痙作用をもたらすことが科学的に分かっています。それは鼓脹や過敏性腸症候群に効果的です。ペパーミント精油は禁忌が多いですが、ハーブは作用が穏やかなので使いやすいです。
作用
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適応
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有効成分
精油、フラボノイド(アピゲニン、ルテオリン)、タンニン、フェノール酸(カフェ酸、クロロゲン酸、ロスマリン酸)など |
注意事項・禁忌
通常の使用の範囲では安心して使えるハーブです。妊娠中・授乳中の使用に関しては、問題は確認されていないものの、最終的な安全性は確立されていません。胃食道逆流、裂孔ヘルニア、胃腸の潰瘍、胃腸の炎症のある人は使用に注意が必要です。軽い胸やけを起こす可能性があるため、幼少期には向きません。
安全性クラス : 1(適切に使用する場合、安全に摂取することができるハーブ)
相互作用クラス: A(臨床的に関連のある相互作用が予測されないハーブ)
『メディカルハーブ安全性ブック第2版』
妊娠中・授乳中の悪影響は報告されていない
『ESCOP Monographs』
ペパーミントの使い方
ティーの飲み方
小さじ2をお湯に入れ5分蒸らす。
症状別ハーブの使い方
急性の消化器系の不調に
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『フィトセラピー植物療法事典』
乗り物酔いのためのハーブブレンド
ペパーミント、ローズマリー |
おすすめの使い方
ハーブティー、ホームケア、バス、芳香浴、料理 |
アーユルヴェーダからみた使い方
名前:ミント|Phudina
ここでは一般的なミント(とくにペパーミント、スペアミント、ホースミント)の解説をします。ミントは優しく神経系と消化器系に働きかけます。身体をリラックスさせ、マインドや感覚をクリアにさせます。風邪やインフルエンザや合併症の発汗を穏やかに助けます。ペパーミントは、一番の刺激剤と消化促進剤です。スペアミントはよりリラックスや利尿にいいです。ホースミントは一番の鎮痙剤で、月経困難症に向いています。ミントは、とてもたくさんのエーテルの要素を含んでいると考えられています。そのため、滑らかにし、冷やし、浄化し、広げる性質があります。精神や感情の緊張や混乱を静めてくれます。
学名 | Mentha spp. |
使用部位 | 葉 |
ドーシャエネルギー | PK-, (過剰摂取の場合V+) |
6つのラサ | 辛味 |
ヴィールヤ(消化中のエネルギー) | 冷却(少し) |
ヴィパーカ(消化後の味) | 辛味 |
ダートゥ(組織への影響) | リンパ、血液、骨髄、神経 |
系統 | 呼吸器系、消化器系、神経系、循環器系 |
和ハーブとしての使い方
和名:薄荷|ハッカ
西洋のメディカルハーブとは種小名が異なり近縁種となります。日本薄荷、和種薄荷とも言われます。中国から渡来されたと言われています。西洋薄荷とも言われるペパーミントとは、花の付き方が異なります。成分的には、日本薄荷はペパーミントに比べてメントールの含有量がとても多いです。そして甘い香りが少ないので、ペパーミントよりミント感が強いです。肌に使用すると、気化熱を奪って蒸発するため、清涼感があります。内服すると血管を広げ体を温めます。夏に採取した葉と茎を乾燥させ、チンキ剤やハーブティーとして服用します。
学名 | Mentha arvensis var. piperascens |
使用部位 | 葉・茎 |
成分 | 精油など |
作用 | 健胃作用、鎮痛作用、鎮痒作用、収れん作用、駆虫作用、血管拡張作用、発汗作用、解熱作用 |
適応 | 消化不良、吐き気、腹部膨満感、頭痛、歯痛、口内炎、湿疹、風邪 |
東洋医学からみた使い方
生薬名:薄荷|ハッカ
ペパーミントの近縁種のコーンミント、和ハッカと呼ばれる種を使用します。詳しい特徴は薄荷のページで解説しています。
学名 | Mentha arvensis var. piperascens |
使用部位 | 地上部 |
次はこれを要チェック
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