酢酸・食酢を使ったナチュラル派のお掃除!|水回りや除菌に
酢酸・食酢
タイムレスエディションでは、人や自然に優しいハウスキーピングの提案をしています。ここではその一つの材料である酢酸と食酢について徹底的に紹介しています。特徴、環境や人に本当に優しいのか、具体的な使い方などについてお伝えしています。
目次
酢酸とは?
データ
酢酸は食酢に含まれる成分の一つです。クエン酸と同様、アルカリ性の汚れを落とします。
名前 |
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化学式 | C2H4O2 |
pH値 | 2-3(2%水溶液)|酸性 |
健康に対する有害性(一部のみ抜粋)※1 | 皮膚刺激は区分1 |
環境に対する有害性※1 | 急性は区分3、慢性は区分外 |
対応する汚れ
水あか、石けんカス、アルカリ性の中和、アルカリ性の臭いの消臭、除菌などに |
クエン酸と同じように使えます。酢酸や食酢は揮発性があり、ツンとする刺激臭がありますが、臭いがずっと残ることはありません。
環境への安全性・危険性
酢酸は、自然界にも存在するので、自然に優しいものとして利用されています。しかし、水生環境に対する影響は、急性は区分3となっています。短期的にみるととても環境負担が高い物質です。しかし、急速に分解する性質があり、生物蓄積性が低いことにより、長期的には環境負荷が低くなっています。使い過ぎは環境に負荷がかかってしまうので注意が必要です。
人への安全性・危険性
酢酸は食品にも使用されているほど人には優しいものになっています。しかし、皮膚や目に対する刺激があり、大量に飲み込めば害になるので注意してください。純度が96~98%以上の酢酸は氷酢酸と呼ばれ、温度が下がると凍ります。これは消防法では危険物に分類されますので注意が必要です。
保存方法
蓋つきの容器に入れて、冷暗所で保管します。
酢酸と食酢を掃除に使いやすくする2つの下準備
酢酸や食酢は液体なので、スプレーにして使用します。酢酸スプレーも食酢スプレーも同じように使えます。
酢酸スプレー
酢酸はそのままだと濃度が高いので、薄めてスプレーにします。
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食酢のスプレー
食酢はそのまま薄めずに使います。ホワイトビネガーがおすすめです。穀物酢も使えます。香りがついていたり、ほかの成分が入っている調味酢は掃除には向きません。一度加熱してから使うとより効果が上がります。ハーブも使ってつくるホワイトビネガーのオールパーパス掃除スプレーの作り方は下記で詳しく説明しています。
具体的な使い方
水回りに
酢酸や食酢は水あかを落とします。また、ミネラル分が白く固まった付着物も取り除きます。そのため、水回り全般の汚れ落としに向きます。トイレに利用すれば、掃除・除菌・消臭ができます。強力な汚れの場合は、キッチンペーパーなどに液を含ませ、数時間パックをすると落ちやすくなります。
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除菌に
クエン酸と同じように、酢酸と食酢は除菌効果に優れます。
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アルカリ性の中和に
アルカリ性の中和に酢酸や食酢は活躍します。重曹などのアルカリ性の材料でキレイにした後に、スプレーで仕上げをすると、中和されるのでアルカリ性の成分が残る心配がありません。また、洗濯でアルカリ性になった衣服の最後のすすぎに酢酸や食酢を入れると、中和させ、柔軟剤のようにふわっと仕上がります。
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消臭に
酢酸や食酢はアンモニア臭を消臭するので、ペットのトイレにスプレーすると消臭になります。
注意点
適さない使い方
酸性の汚れである油やタンパク質の汚れは落とせません。そのため洗濯にも向きません。酢酸や食酢は消臭効果がありますが、酸性の臭いの消臭には向きません。アルカリ性の臭い(魚の生臭さ、アンモニア臭、タバコの臭いなど)に向いています。
塩素系の漂白剤と混ぜてはいけない!!
塩素系の漂白剤と混ぜると、有毒な塩素ガスが発生します。混ぜないように気を付けてください。
注意する素材
下記の素材には使用できません。金属は錆びてしまったり、大理石は溶けてしまう可能性があります。
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次はこれを要チェック
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※1:厚生労働省による安全データシート参照