重曹(炭酸水素ナトリウム)のお掃除方法!|洗濯や消臭など様々に使える
重曹|炭酸水素ナトリウム|重炭酸ソーダ
タイムレスエディションでは、人や自然に優しいハウスキーピングの提案をしています。ここではその一つの材料である重曹について徹底的に紹介しています。特徴、環境や人に本当に優しいのか、具体的な使い方などについてお伝えしています。
目次
重曹とは?
データ
重曹は炭酸水素ナトリウム、重炭酸ナトリウム(ソーダ)、ベーキングソーダとも言われます。掃除に欠かせないアイテムの一つです。セスキ炭酸ソーダや過炭酸ナトリウムなどのナチュラル系の材料に比べてアルカリ度が低く、作用も優しいタイプのものです。使い方によって、とても重宝します。
名前 |
|
化学式 | NaHCO3 |
pH値 | 8.2-8.5(1%水溶液)|アルカリ性 |
健康に対する有害性(一部のみ抜粋)※1 | 皮膚刺激は区分外 |
環境に対する有害性※1 | 急性、慢性共に区分外 |
重曹の分解
重曹は水に混ぜると、泡が出ます。そして水、二酸化炭素、炭酸ソーダに分解されます。泡の部分が水と二酸化炭素(炭酸ガス)です。重曹は水に溶けにくいのでゆっくり分解されますが、65℃以上のお湯に混ぜた場合には急激に反応します。
対応する汚れ
研磨剤、焦げ落とし、消臭、吸湿などに |
水に溶けにくいので、重曹は研磨剤(クレンザー)として活躍します。また、65℃以上のお湯で一気に発砲するので、その発砲力を使って汚れを落とすことも特徴です。
環境への安全性・危険性
重曹は炭酸水素ナトリウムとも言われますが、これは自然の鉱石の中にも含まれる物質です。そのため環境負荷が元から少ないものになります。水を加えると、水、二酸化炭素、炭酸ソーダに分解されます。その炭酸ソーダは、自然界にも存在する無機質です。そのため生物分解される必要がなく、環境負荷が少ないものと言われています。厚生労働省の安全データシートをみても重曹の環境に対する有害性は、急性・慢性ともに区分外となっており、環境負荷が少ないことが分かります。
人への安全性・危険性
重曹は食品にも使われているほど害が少ないものです。ベーキングパウダーとしてパンなどに使われたり、炭酸水の素にもなります。皮膚にも優しいので、入浴剤にも使われています。もちろん、摂取し過ぎは毒になりますし、アルカリ性なので皮膚への過剰な使用も刺激になるので注意してください。
保存方法
重曹は安定しているので、長期保存ができます。湿気を避けて保管します。
重曹を掃除に使いやすくする3つの下準備
重曹は掃除の目的に合わせて、そのまま、またはペーストやスプレーにしたりして利用できます。その下準備の方法をお伝えします。
重曹パウダー
重曹を粉のままの状態で使用する場合も多いです。基本は大さじの入る広口の蓋つき容器に入れておくと使いやすいです。また、パウダーのように重曹を撒くような時のために、塩やこしょうを入れるような小さい穴がある容器に入れておくのもいいです。
重曹ペースト
重曹はペースト状にして使うことがあります。長時間放置すると固まってしまうので、ペーストを作る場合は使う直前に使う分だけ作ります。重曹2に対して水1の割合で混ぜます。
重曹: 水 = 2 : 1 |
重曹水|重曹スプレー
重曹は重曹水を作ってスプレーの容器に入れて使うといい場合があります。その場合は、下記の割合で水を重曹を混ぜて作ります。
|
具体的な使い方
研磨剤(クレンザー)として
重曹は水に溶けにくい性質から、研磨剤として重宝します。セスキ炭酸ソーダなどを使っても落ちにくい、強い汚れをこすり落としたいときに向きます。その際はパウダー、もしくはペーストの形で使います。
|
優しく汚れ落とす
重曹はそれほど強力ではありませんが、軽い汚れ落としに向いています。その場合は重曹水を使います。子供のおもちゃにも使える安全なアイテムです。その場合は濃度を低くし、水500mlあたり重曹を大さじ0.5~1程にして使うとより安心です。
|
消臭剤として
重曹は消臭力が高いです。様々な場面で消臭剤として働きます。一緒に消臭効果のある精油やハーブを混ぜることも可能です。また、じゅうたんやラグに重曹パウダーをふりかけ数時間おき、掃除機で吸い取ることで消臭できます。
|
消臭スプレーとして
重曹スプレーをリネン類の消臭スプレーとして利用できます。スプレーした後、乾くまで放置するだけです。
|
シミ取りに
じゅうたんなどについた水溶性の汚れは、重曹を振りかけると水分を吸収してくれ、シミ取り効果があります。重曹パウダーを振りかけます。シミがひどいときは、泡立てた石けんで汚れを浮かせてから重曹をかけます。
注意点
適さない使い方
水あかはクエン酸、油汚れや泥の汚れは石けんが向きます。重曹で落ちにくい汚れは、セスキ炭酸ソーダや過炭酸ナトリウムを使った方が洗浄力がアップします。
白く残ったら
重曹をスプレーとして使用した場合、乾いた後に白残りする可能性があります。スプレーでキレイにした後、水ぶきでふき取って仕上げると白残りはなくなります。
注意する素材
下記の素材には使用できません。黒ずみが出たり、傷がついてしまう可能性があります。重曹は水に溶けにくく、研磨剤的に働くので、デリケートな素材には注意が必要です。
|
次はこれを要チェック
注意点&免責事項:ここに掲載されている内容に関しては十分に配慮しておりますが、記事の内容を参考にした際に生じた事故やトラブルなどに関して、このサイトは責任を一切負うことはできません。あくまでも自己責任にてご利用をお願いいたします。
※1:厚生労働省による安全データシート参照