エルダーフラワーの効果効能|ハーブティー・メディカルハーブ・スパイス事典
エルダーフラワーの効果効能
目次
キーワード&データ
キーワード:インフルエンザや風邪の初期に
名前 | エルダーフラワー、エルダー、elder flower |
和名 | セイヨウニワトコ(西洋接骨木・西洋庭常) |
学名・読み方 | Sambucus nigra [サンブクス・ニグラ] |
科名 | スイカヅラ科 |
使用部位 | 花 |
惑星 | 金星 |
性質 | 熱、乾 |
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特徴
樹高約10mの高木でヨーロッパや北アフリカ、西アジアが原産です。風邪やインフルエンザ等の症状が出た時の代表的なハーブです。薬効に富み、古くからあらゆる治療に使用されていました。そのため「庶民の薬箱」や「万能の薬箱」などと呼ばれていました。
スピリチュアルなストーリー
北欧の神話や伝説では、結婚や多産の女神であるHuldaとエルダーを結びつけるものが多く存在します。ゲルマン神話では、全ての妖精はエルダーかオークの根元に住んでいるとされていました。エルダーの枝は魔法の杖を作るのに使われていたと言われていて、ハリーポッターにも「ニワトコの杖」が登場します。カルペパーはエルダーの湯気の上に座ると、子宮の硬さをほぐして月経を促すと述べました。花の蒸留水は、日焼け、そばかす、水泡を消して肌をきれいにしたり、頭につければ冷えからの頭痛を取り除くとしています。
感情面への影響
軽く開放的なエルダーの花は、感情面では重く煮詰まった心を軽くしてくれる作用があります。夜を怖がったり、悪夢を見る子供に、もしくは死に対する恐れを感じる場合に向いています。生から死への通過や移行を楽にしてくれるハーブです。人生での逆境、喪失などから希望を見出す助けをしてくれます。
エルダーフラワーの効果効能
「インフルエンザの特効薬」と言われるほど、インフルエンザや風邪の症状には欠かせないハーブティーです。発汗作用や利尿作用に優れ、体内の毒素や熱を排出してくれます。風邪のひきはじめのうがいにもいいと言われています。抗カタル作用があり、アレルギー症状を緩和させてくれます。花粉の時期にも症状を抑えてくれ重宝します。不安定な心をなだめる効果もあります。コーディアルやチンキ剤としてよく使われます。
作用
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適応
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有効成分
精油、フェノール酸(クロロゲン酸)、フラボノイド配糖体(ルチン、クエルシトリン)、粘液質、青酸配糖体(サンブニグリン)、ミネラル(カリウム)など |
注意事項・禁忌
通常の使用の範囲では安心して使えるハーブです。妊娠中・授乳中の使用に関しては、問題は確認されていないものの、最終的な安全性は確立されていません。
安全性クラス : 1(適切に使用する場合、安全に摂取することができるハーブ)
相互作用クラス: A(臨床的に関連のある相互作用が予測されないハーブ)
『メディカルハーブ安全性ブック第2版』
エルダーフラワーの使い方
ティーの飲み方
小さじ2をお湯に入れ、7分蒸らす。
症状別ハーブの使い方
インフルエンザや風邪の抵抗力強化に
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『フィトセラピー植物療法事典』
インフルエンザの発汗用ハーブブレンド
エルダーフラワー、ペパーミント、リンデン |
おすすめの使い方
ハーブティー、コーディアル、チンキ剤、スキンケア、ホームケア、バス、料理、染色 |
次はこれを要チェック
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