アーユルヴェーダの健康・病気とは?
健康とは?
アーユルヴェーダでは、健康とは、体の構造と機能が最適に動作している状態、そして精神的・肉体的・スピリチュアル的に均衡がとれている状態のことを言います。ここではさらに、健康とは何か、病気とは何かを見ていき、健康を保つためのヒントを探していきます。
目次
アーユルヴェーダの健康の定義
アーユルヴェーダの師たちは、健康な状態をこのように定義しています。
- 3つのドーシャのバランスがとれている
- 7つのダートゥが適切な強さを保っている
- アグニが正常に働き、正常な食欲、消化、排泄となっている
- マラが生成され、適切に排出されている
- 五感が適切に機能している
- 心が平穏である
- 幸せを経験している状態
病気とは?
病気とは、健康でない状態です。つまり、上記の健康の定義の逆になります。
ドーシャ 、 ダートゥ 、 マラ のバランスが崩れ、精神的にも肉体的にも調和が乱れ、不快や不幸を経験している状態のことを言います。その中でもドーシャはとても重要で、ドーシャは病気の仲介者とも呼ばれます。
病気の分類
アーユルヴェーダでは、病気を色々な方法で分類します。色々な角度から不調を分析し、最適な治療を見つけます。
Ekavidha Vyadhi
痛みや悲しみが大きな原因になっている病気のことを言います。Ekaは「1」、 vyadhiとは「病気」のことを指します。つまり、病気の原因が1つのものです。
Dvividha Vyadhi
Dividhaは「2」、 vyadhiは「病気」を意味します。2つの側面に分類される病気です。
不調の原因
内的要因の病気 / Nija | ドーシャの乱れなど |
外的要因の病気 / Agantuja | 怪我、虫刺されなど |
不調の場所
肉体に関する病気 / Sareeram | 熱、かゆみなど |
精神 に関する病気 / Maanasikam | 不眠など |
トリートメント方法
アーユルヴェーダのトリートメントで治るものと治らないものがあります。治らない病気が発生した場合は、直ちに別の医者へ診てもらうべきです。
治るもの / Sadhya | 痛み、熱、頭痛など |
治らないもの / Asadhya | 出血、妊娠、事故、毒、骨折など |
不調の強度
弱い / Mrudhu | 少しの痛みしかないもの |
強い / Darunam | 右半身が使えない、歩けないなど |
季節との関連
特定の季節が原因の病気 / Prakruta Vyadhi | 風邪など |
季節に関係ない病気 / Vaikuta Vyadhi | 生活習慣病など |
ドーシャとの関連
いくつかのドーシャが原因の病気 / Samanyaja | 咳など(咳はヴァータが原因のもの、ピッタが原因のものなど色々な種類がある) |
1つのドーシャが原因の病気 / Nanatmaja | 痛みなど(痛みはヴァータが原因) |
Samanyaja vayadhis
お腹が痛いといっても、原因が様々あります。ヴァータが原因のものもあればカパが原因のものもあったり、複数のドーシャが原因の場合もあります。そういった不調をSamanyaja vayadhisといいます。
- 8種類のおなかに関する病気
- 7種類の皮膚に関する病気
- 5種類の咳に関する病気
- 20種類の膣の病気
Nanatmaja vayadhis
一方で、一つのドーシャが原因の不調もあります。それをNanatmaja vayadhisといいます。ヴァータが引き起こす不調には80種類あるといわれています。
- 80種類のヴァータが原因の病気
- 60種類のピッタが原因の病気
- 20種類のカパが原因の病気
次はこれを要チェック
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