桐油の使い方|塗料や印刷インキに利用
桐油の使い方
目次
桐油のデータ
名前 | 桐油(きりゆ、とうゆ)、油桐、アブラギリ、Tung Oil |
学名 | Vernicia cordata |
科名 | トウダイグサ科 |
使用部位 | 種子 |
色 | 黄色~オレンジ |
酸化 | 非常に酸化しやすい |
注意点 | 毒性があるので、食べたり皮膚に使用できない。 |
ヨウ素価 | 231.9 ※ |
鹸化価(NaOH) | 137.8 ※ |
鹸化価(KOH) | 192.9 ※ |
※ヨウ素価と鹸化価の値は、下記の成分量をベースに計算した数値です。これらは同じ植物のオイルでも、原料の種類、地域、抽出方法、商品やロットなど様々な条件によって変化する数値なのでお気を付けください。ヨウ素価と鹸化価の一覧と解説は下記をご覧ください。
桐油の代表成分
主な脂肪酸
飽和脂肪酸 5% | |
ステアリン酸 | 1 % |
パルミチン酸 | 4 % |
一価不飽和脂肪酸 8% | |
オレイン酸 | 8 % |
多価不飽和脂肪酸 87% | |
リノール酸 | 4 % |
リノレン酸 | 3 % |
α-エレオステアリン酸 | 80 % |
脂肪酸について、脂肪酸の摂取方法などは下記をご覧ください。
桐油の特徴・使い方
毒性があるので食べられない
桐油はアブラギリというトウダイグサ科の木の種子から採取されます。日本や中国に自生しています。多価不飽和脂肪酸のα-エレオステアリン酸が80%程を占める面白い脂肪酸組成です。エレオステアリン酸は毒性があるので、食べたり皮膚に使用することはできません。
自然由来の塗料として利用
古くから桐油は木材の塗料として利用されていました。殆どが多価不飽和脂肪酸でできているので、乾性油に分類されます。乾燥しやすく塗料に向きます。耐水性にも優れています。そのため、屋外で雨や風にさらされる場合も強力に保護してくれます。その他、印刷インキや油紙にも利用されます。
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