各植物油脂・キャリアオイルの効能

ブラッククミンシードオイルの効果効能|1日小さじ2杯で万能薬!

ブラッククミンシードオイルの効果効能

目次

  1. ブラッククミンシードオイルのデータ
  2. ブラッククミンシードオイルの代表成分
  3. ブラッククミンシードオイルの特徴
  4. ブラッククミンシードオイルの効果効能
  5. ブラッククミンシードオイルの使い方



ブラッククミンシードオイルのデータ

名前 ブラッククミンシードオイル
学名 Nigella sativa
科名 キンポウゲ科
使用部位 種子
抽出方法 低温圧搾法
香り スパイシー
黄色~オレンジ色
酸化 酸化しやすい
ヨウ素価 133.9 ※
鹸化価(NaOH) 137.9 ※
鹸化価(KOH) 193.1 ※

※ヨウ素価と鹸化価の値は、下記の成分量をベースに計算した数値です。これらは同じ植物のオイルでも、原料の種類、地域、抽出方法、商品やロットなど様々な条件によって変化する数値なのでお気を付けください。ヨウ素価と鹸化価の一覧と解説は下記をご覧ください。

鹸化価 ヨウ素価

ブラッククミンシードオイルの代表成分

主な脂肪酸(100gあたり)

飽和脂肪酸 5.4%
ミリスチン酸 0.5 %
ステアリン酸 3.5 %
アラキジン酸 1.3 %
パルミチン酸 0.1 %
一価不飽和脂肪酸 34%
パルミトレイン酸 12.5 %
オレイン酸 21.5 %
多価不飽和脂肪酸 55.2%
リノール酸 55 %
α-リノレン酸 0.2 %

※『植物オイルハンドブック』を参照

脂肪酸について、脂肪酸の摂取方法などは下記をご覧ください。

脂肪酸 必須脂肪酸 オメガ脂肪酸 トランス脂肪酸



ブラッククミンシードオイルの特徴

アジア原産の万能オイル

ブラッククミンシードオイルは、キンポウゲ科のブラッククミンの種子から抽出されます。エジプトブラッククミンやカロンジなど色々な名称があります。スパイスで一般的なセリ科の「クミン」とは違う植物です。特にエジプトのブラッククミンが有名で、万能なオイルとして3000年以上前から利用されてきました。

100以上の有効成分が含まれる

ブラッククミンシードオイルには、有効成分が100以上も含まれます。鉄、リン、酵素、カロテン、ビタミンE、ニゲリン、ニゲロン等が挙げられます。日本ではメジャーなオイルではありませんが、他の人気のオイルに引けを取らない、とても体にいいオイルです。

食用にもスキンケアにも

ブラッククミンシードオイルは、食用としてもスキンケアとしても使われています。食用の場合は、やや酸化しやすいので、加熱しないで使用した方がいいです。

ブラッククミンシードオイルの効果効能

刺激作用、消毒作用、抗炎症作用、抗真菌作用、抗微生物作用、消化促進作用、血糖値低下作用、肝臓保護作用など

アレルギーの緩和

有効成分であるニゲロンは、抗ヒスタミン作用に似た作用があります。喘息や百日咳のような気管支拡張や、花粉症などのアレルギーの問題の緩和をしてくれます。花粉症は朝晩に小さじ半分から1杯のブラッククミンシードオイルの経口摂取を数カ月続けることで、症状が緩和すると言われています。

免疫機能に作用

アメリカでの研究で、ブラッククミンシードオイルは免疫機能を調整することが分かっています。免疫機能が減退することにによって起こる様々な症状に有効です。

胃腸系の不調に

ブラッククミンシードオイルには、ニゲリンという苦み成分が入っています。それは胃腸系を刺激する作用があります。消化促進をし、消化障害や鼓脹などの症状にも効果的です。

抗真菌や抗微生物作用

抗真菌や抗微生物作用があるので、真菌症やヘルペス、フルンケル、風邪といった真菌や微生物、ウイルスなどが原因の不調にも効果的です。

血糖値や血中コレステロール低下に

ブラッククミンシードオイルは、血糖値を低下させたり、血中コレステロール値を低下させる効果があります。糖尿病の改善や心臓血管に関する不調などを改善させます。血圧を調整する作用もあります。

皮膚の再生に

ブラッククミンシードオイルは、肌への作用も沢山あります。瘢痕形成作用があり、傷やニキビ跡を綺麗にします。皮膚の組織を再生させる作用に優れます。

保湿や引き締め

肌の保湿力や引き締める力にも優れます。乾燥肌や成熟肌に有効です。ハリを持たせ、若々しい肌を保ちます。

肌の炎症を抑える

ブラッククミンシードオイルは鎮静作用や抗炎症作用に優れます。日焼けなどの肌の炎症や、ニキビなどの肌荒れを落ち着かせてくれます。

髪を艶やかに

ブラッククミンシードオイルは髪にも利用できます。傷んだ髪や乾燥してパサパサな髪に有効です。保湿し、活力を回復し、強くします。同時に柔らかさももたらします。

爪を強くする

ネイルオイルとして定期的に利用することで、爪を強くする作用もあります。

ブラッククミンシードオイルの使い方

1日小さじ2杯を飲む!

一番続けやすいブラッククミンシードオイルの使い方です。ブラッククミンシードオイルは、口から摂取する場合、1日小さじ2杯くらいまでが理想です。朝と夜に1回小さじ半分から1杯をそのまま食べるか、料理に混ぜて摂取するといいです。それを続けることで、花粉症の緩和、免疫機能の強化、風邪の予防、胃腸機能の正常化・・・・といった上記で紹介したような様々な効果が期待できます。

フェイシャルやボディーに

ブラッククミンシードオイルは、肌にもとても有効とお伝えしました。他のオイルに混ぜるか、クリームなどに混ぜて、フェイシャルやボディーに利用できます。皮膚疾患、乾燥、炎症、肌荒れの緩和、若返りや皮膚の再生・・・肌にも様々な効果が期待できます。

頭皮マッサージに

ブラッククミンシードオイルは、髪の毛の健康を保つためにもとても有効です。シャンプー後や髪のセット時に、少量を頭皮にもみ込むようにしてマッサージしてください。生えてくる髪にはりとしなやかさを与えます。ダメージがひどい部分に直接使用することもできます。

ネイルオイルに

ブラッククミンシードオイルには爪を強くしたり、皮膚を再生する作用があるので、ネイルオイルとしても向いています。定期的にオイルを指先に塗り込むことで、強い爪と綺麗な指先を保つことが出来ます。

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