柚子油(ゆずオイル・ユズ種子油)の効果効能|抗酸化力と抗菌作用が抜群
柚子油|ゆずオイルの効果効能
目次
柚子油のデータ
名前 | 柚子油、ゆず油、ゆずオイル、柚子種子油、Yuzu Seed Oil |
学名 | Citrus junos |
科名 | ミカン科 |
使用部位 | 種子 |
抽出方法 | 圧搾法など |
色 | 淡い黄色 |
酸化 | 酸化しにくい |
ヨウ素価 | 100.4 (90-105) ※ |
鹸化価(NaOH) | 138.4(134-143) ※ |
鹸化価(KOH) | 193.8(188-200) ※ |
※ヨウ素価と鹸化価の値は、下記の成分量をベースに計算した数値です。カッコ内の数字は、一般的に言われている数値の範囲です。これらは同じ植物のオイルでも、原料の種類、地域、抽出方法、商品やロットなど様々な条件によって変化する数値なのでお気を付けください。ヨウ素価と鹸化価の一覧と解説は下記をご覧ください。
柚子油の代表成分
主な脂肪酸
飽和脂肪酸 23.9% | |
パルミチン酸 | 19.7 % |
ステアリン酸 | 3.8 % |
アラキジン酸 | 0.3 % |
リグノセリン酸 | 0.1 % |
一価不飽和脂肪酸 38.1 % | |
オレイン酸 | 37.9 % |
イコセン酸 | 0.2 % |
多価不飽和脂肪酸 36.3 % | |
リノール酸 | 34.7 % |
α-リノレン酸 | 1.6 % |
(※1)Royal Society of Chemistryの論文を参照
脂肪酸について、脂肪酸の摂取方法などは下記をご覧ください。
柚子油の特徴
少量しか取れない希少なオイル
柚子油は、柚子の種子から抽出されます。主に果実が利用された後に残る部分を使います。種子1kgあたり、100mgのオイルしか取れません。そのため、純粋に柚子の種子のみで作られた柚子油は少ないです。他のオイルや柚子の精油がブレンドされている場合があるので、用途によって使い分けてください。
リモノイドが豊富
柚子油は、リモノイドというフィトケミカルが豊富に含まれていることが特徴です。リモノイドは柑橘系の植物によく含まれている成分ですが、柚子には特に多く含まれます。リモノイドは抗細菌、抗ウイルス、抗腫瘍などの作用があります。
柚子油の効果効能
抗細菌作用、抗ウイルス作用、抗腫瘍作用、抗菌作用、抗酸化作用など |
抗酸化作用がすごい
柚子油の実験では、とても高い抗酸化作用が認められています。その抗酸化力は、同じ柑橘系のオイルであるグレープフルーツシードオイルと比べて2倍となります(※1)。そのため肌に利用することでアンチエイジングの効果が期待できます。
ニキビや皮膚のトラブルに
柚子油に含まれるリモノイドは、抗菌や抗細菌力に優れます。そのため、細菌やウイルス等が原因のニキビや肌荒れの緩和が期待できます。また、柚子油に多く含まれるリノール酸は、肌の再生を助けターンオーバーを早めたり、炎症を抑える効果があるので、トラブル肌に効果的です。
保湿に
柚子油に多く含まれる脂肪酸の一つに、オレイン酸があります。オレイン酸は皮脂にも含まれている脂肪酸なので、皮膚によく馴染み、保湿をしてくれます。
髪のタメージに
柚子油は髪に利用されることがよくあります。ダメージのある髪に有効で、ツヤとハリを与えてくれます。また、紫外線や熱からのダメージから守ってくれる働きもあります。
頭皮の健康に
柚子油は頭皮に利用することで、健康で清潔な頭皮と毛根を保たせてくれます。
柚子油の使い方
スキンケアに
とても希少価値が高いオイルなので、たっぷり全身に使用するより、ピンポイントにスキンケアとして利用する方が向いています。化粧水やクリームを使用するときに、柚子油を1,2滴混ぜて利用するといいです。
頭皮マッサージに
柚子油は抗菌作用に優れるので、頭皮を健康に清潔に保せてくれます。シャンプー後に数滴を頭皮にもみ込むようにマッサージしてください。
ヘアケアに
柚子油は髪のダメージが気になるとこと使用すると、ダメージを緩和させ、ハリとツヤと与えてくれます。紫外線からのダメージからも守ってくれます。シャンプー後かセット時に数滴をとり、髪に馴染ませます。
手作り石けんと柚子油
柚子油は酸化しにくいので、石けんづくりの材料にも利用できます。柔らかくなりすぎるので、メインのオイルではなく、サブとして少量の利用の方が向いています。抗菌や抗酸化力を高めたい場合におすすめです。
次はこれを要チェック
※1: Mayumi Minamisawa et al. The functional evaluation of waste yuzu (Citrusjunos) seeds. 2014