ムルムルバターの効果効能|あらゆる髪質のヘアケアと肌トラブルに
ムルムルバターの効果効能
目次
ムルムルバターのデータ
名前 | ムルムルバター |
学名 | Astrocaryum murumuru |
科名 | ヤシ科 |
使用部位 | 仁 |
抽出方法 | 低温圧搾法など |
香り | ほんのり甘くナッツのような香り |
色 | 白~クリーム |
使い心地 | 通常は固体で、33℃ほどの温度で液体になる |
酸化 | 非常に酸化しにくい |
浸透力 | 浸透しにくい、肌を保護するような働き |
肌質 | 乾燥肌、成熟肌 |
部位 | フェイシャル、ハンド、フット、ボディー、ヘアなど |
ヨウ素価 | 21.2 ※ |
鹸化価(NaOH) | 167.6 ※ |
鹸化価(KOH) | 234.6 ※ |
※ヨウ素価と鹸化価の値は、下記の成分量をベースに計算した数値です。これらは同じ植物のオイルでも、原料の種類、地域、抽出方法、商品やロットなど様々な条件によって変化する数値なのでお気を付けください。ヨウ素価と鹸化価の一覧と解説は下記をご覧ください。
ムルムルバターの代表成分
主な脂肪酸
飽和脂肪酸 87.5% | |
カプリル酸 | 1.5 % |
カプリン酸 | 3 % |
ラウリン酸 | 45 % |
ミリスチン酸 | 27.5 % |
ステアリン酸 | 3 % |
パルミチン酸 | 7.5 % |
一価不飽和脂肪酸 15% | |
オレイン酸 | 15 % |
多価不飽和脂肪酸 3% | |
リノール酸 | 3 % |
※Natural Sourcingのデータベースを参照
脂肪酸について、脂肪酸の摂取方法などは下記をご覧ください。
ムルムルバターの特徴
ブラジルとアマゾンに生息
ムルムルバターが取れる植物は、Astrocaryum murumuruというヤシの仲間であるムルムルの木です。ムルムルヤシとも言われます。ブラジルとアマゾンに生息し、実は食べられます。その実の中にある種子の仁を低温圧搾して抽出されたものがムルムルバターです。常温では固体なので、厳密にいうと油ではなく脂肪になります。
ココナッツオイルに似ている
同じヤシ科の植物であるココナッツオイルに特徴が似ています。飽和脂肪酸がメインで、ラウリン酸が半分弱を占めていることや、不飽和脂肪酸はオレイン酸とリノール酸を含んでいることなど、脂肪酸組成が似ています。融点はムルムルバターが33℃程なのに対し、ココナッツオイルは22℃程で少し低いです。
ムルムルバターの効果効能
保湿作用、抗炎症作用、抗細菌作用、抗酸化作用など |
肌のアンチエイジングに
ムルムルバターにはビタミンAが豊富です。ビタミンAはコラーゲンの生成によく、肌のアンチエイジングに効果的です。さらにムルムルバターのエモリエント効果と保湿作用によって、肌にハリや潤いを保ち、アンチエイジングにつながります。
美白に
ビタミンAは色素沈着を抑えるので美白にも最適です。ムルムルバターは抗酸化力が強く、肌を保護してくれる役割もあるので、紫外線などのダメージから肌を守り、美白を保ちます。
ニキビに
ムルムルバターは抗炎症や抗細菌、抗真菌の作用があります。そのためニキビなどの肌トラブルに効果的です。毛穴をふさぐことなく肌に浸透してくれるのも特徴です。
ダメージヘアに
ムルムルバターは髪への効果にとても優れます。多くのヘアケア商品の原料にも使用されています。紫外線や化学物質からのダメージから髪を守ったり、髪の縮れや絡まりを防ぎます。髪の水分を保ち、健康でハリのある髪を保つのに役立ちます。
ムルムルバターの使い方
ヘアオイルとして
ムルムルバターは髪への効果が沢山あります。ヘアオイルに混ぜて、シャンプー後やセット時に少量塗り込むようにして使用できます。少し重いと感じるようであれば、他のオイルとブレンドして利用してください。紫外線などのダメージから守り、髪を健康に保ちます。髪の縮れやうねりが気になる人や絡みやすい人におすすめです。
クリームとして
ムルムルバターは肌にも沢山に作用があります。そのため、スキンケアのクリームの原料としてよく使われています。ニキビを防ぎ、美白を保つなどの作用の他に、紫外線から保護してくれる作用もあるので、お手入れの最後にクリームとして利用するのがいいです。そのまま肌に塗布してもいいですし、それだと重い場合はクリームを作ります。クリームを作るのが大変な場合、お手持ちのクリームに少量混ぜるだけでもいいです。その他、ハンドクリームやネイルクリームとして使用するのもおすすめです。
手作り石けんとムルムルバター
ムルムルバターは手作り石鹸に向きます。ラウリン酸を多く含むので、ココナッツオイルやパーム核油のように泡立ちを高めたい場合に使えます。入れ過ぎると刺激が強くなりすぎる場合があるので気をつけます。硬さを出すオイルなどと一緒に利用し、量は全体の30%前後以下で使用します。
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