各植物油脂・キャリアオイルの効能

モリンガオイルの効果効能|肌の滑らかさと保湿、ヘアケアや育毛に!

モリンガオイルの効果効能

目次

  1. モリンガオイルのデータ
  2. モリンガオイルの代表成分
  3. モリンガオイルの特徴
  4. モリンガオイルの効果効能
  5. モリンガオイルの使い方
  6. 手作り石けんとモリンガオイル



モリンガオイルのデータ

名前 モリンガオイル, Moringa oil, Ben oil
学名 Moringa oleifera
科名 ワサビノキ科
使用部位 種子
抽出方法 低温圧搾法など
香り ほぼ無臭
淡い黄色
酸化 酸化しにくい
肌質 成熟肌、乾燥肌
部位 フェイシャル、ヘア、ボディーなど
ヨウ素価 65.3 ※
鹸化価(NaOH) 133.3 ※
鹸化価(KOH) 186.6 ※

※ヨウ素価と鹸化価の値は、下記の成分量をベースに計算した数値です。これらは同じ植物のオイルでも、原料の種類、地域、抽出方法、商品やロットなど様々な条件によって変化する数値なのでお気を付けください。ヨウ素価と鹸化価の一覧と解説は下記をご覧ください。

鹸化価 ヨウ素価

モリンガオイルの代表成分

主な脂肪酸

飽和脂肪酸 22.97%
カプリル酸 0.02 %
ミリスチン酸 0.1 %
パルミチン酸 5.46 %
マルガリン酸 0.07 %
ステアリン酸 5.83 %
アラキジン酸 3.76 %
ベヘン酸 6.78 %
セロチン酸 0.95 %
一価不飽和脂肪酸 71.65%
パルミトレイン酸 0.11 %
c16:1 ω9 1.06 %
オレイン酸 67.75 %
イコセン酸 2.62 %
エルカ酸 0.11 %
多価不飽和脂肪酸 67.849 g
リノール酸 0.7 %
α-リノレン酸 0.2 %

(※1)Technological Educational Institute Athens の論文を参照

脂肪酸について、脂肪酸の摂取方法などは下記をご覧ください。

脂肪酸 必須脂肪酸 オメガ脂肪酸 トランス脂肪酸



モリンガオイルの特徴

伝統医学で利用されてきた

モリンガは、ヒマラヤが原産で、インド、スリランカなどの東南アジアや、ケニアなどの一部のアフリカに生息しています。種類がいくつかあり、それにより若干栄養が異なります。アーユルヴェーダの伝統医学では様々な効能を持つハーブとして利用されてきました。西洋では、古代ローマや古代ギリシャの時代にもモリンガが利用されていました。葉も種子、枝だど全ての部分に高い栄養を持ち、使われています。

別名ベンオイル

モリンガオイルはベンオイル(ベン油)等と言われる場合があります。これはオイルの中では珍しく、ベヘン酸が多く含まれる場合があるためです。

モリンガオイルの効果効能

抗酸化作用、抗炎症作用、エモリエント効果、保湿作用、瘢痕形成作用、抗細菌作用など

肌の保湿と滑らかさに

モリンガオイルはオレイン酸が豊富に含まれます。オレイン酸は肌にも含まれる脂肪酸で、皮脂に馴染み、保湿効果が抜群です。また、モリンガオイルの特徴でもあるベヘン酸が、さらに肌を滑らかにしてくれます。

ニキビや湿疹に

モリンガオイルは抗炎症作用があります。ニキビや湿疹を緩和させてくれます。

肌のダメージの再生に

肌の再生を助ける働きがあります。ニキビ跡やひっかき傷、火傷などの傷痕やシミを早く治してくれます。

アンチエイジングに

モリンガオイルの抗酸化作用や保湿作用が、アンチエイジングにも有効です。継続的に使用することで、しわやほうれい線の緩和につながると言われています。

痛みの緩和

モリンガオイルは、マッサージオイルとして使用することで、リウマチ痛や関節痛といった痛みを和らげてくれる作用があります。腫れや炎症の緩和をしてくれます。

髪の保湿に

モリンガオイルは多くのシャンプーやコンディショナーに含まれます。髪の保湿にとても効果的です。また、傷んだ髪を活き活きとさせ、輝きを与えてくれます。

頭皮のトラブルに

髪だけでなく頭皮のトラブルにも有効です。フケを抑えたり、毛根を強くすることから脱毛の予防にもなります。

モリンガオイルの使い方

マッサージオイルとして

モリンガオイルはマッサージオイルとしてとても広範囲に利用できます。フェイシャルマッサージのオイルとして利用すれば、保湿やアンチエイジング、ニキビや湿疹の緩和などが期待できます。ボディーに利用すれば、保湿や美容の他にも、リウマチ通や関節の痛みや腫れ、炎症に効きます。

頭皮マッサージ

モリンガオイルでも頭皮マッサージは、頭皮と髪にとても有効です。育毛、フケに効果的で、これから生える髪を元気なものにしてくれます。

ヘアケアに

モリンガオイルは髪にいいので、色々なヘアケアに混ぜて使えます。そのままオイルを神に塗布してもいいですし、シャンプーやコンディショナーに数滴混ぜて利用することもできます。実際シャンプーを含めた様々なヘアケア商品にモリンガオイルは利用されています。

食用として

あまりクセが無いので、モリンガオイルは食用としても利用されています。肝臓の不調に良いと言われています。200℃程まで耐えられると言われているので、揚げ物や炒め物にも使えます。

手作り石けんとモリンガオイル

モリンガオイルは手作り石鹸の原料に向いています。オレイン酸主体なので、メインのオイルとしても向きます。ベヘン酸が他のオイルよりも多いのが特徴なので、保湿とより肌を滑らかにする効果が期待できます。柔らかくなりすぎないように、硬さを出すオイルと一緒に利用してください。

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※1: J. Tsaknis et al, A total characterization of Moringa oleifera, Technological Educational Institute Athens, 1998

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