ヘンプシードオイル(ヘンプオイル・麻の実油)の効果効能|疲れた肌の活性化に
ヘンプシードオイルの効果効能
目次
ヘンプシードオイルのデータ
名前 | ヘンプオイル、ヘンプシードオイル、麻の実油、麻油、Hemp Seed Oil |
学名 | Cannabis sativa |
科名 | クワ科 |
使用部位 | 種子 |
抽出方法 | 低温圧搾法 |
香り | ナッツのような香り |
色 | 薄い緑~黄色 |
酸化 | 非常に酸化しやすい |
浸透力 | 浸透しやすい |
肌質 | ニキビ肌、疲労肌、成熟肌、乾燥肌 |
注意点 | 加熱してはいけない。冷蔵庫で保管後すぐに使い切る。 |
ヨウ素価 | 163.8 ※ |
鹸化価(NaOH) | 137.1 ※ |
鹸化価(KOH) | 191.9 ※ |
※ヨウ素価と鹸化価の値は、下記の成分量をベースに計算した数値です。これらは同じ植物のオイルでも、原料の種類、地域、抽出方法、商品やロットなど様々な条件によって変化する数値なのでお気を付けください。ヨウ素価と鹸化価の一覧と解説は下記をご覧ください。
ヘンプシードオイルの代表成分
主な脂肪酸(100gあたり)
飽和脂肪酸 9.6 % | |
ミリスチン酸 | 0.1 % |
マルガリン酸 | 0.1 % |
ステアリン酸 | 2.1 % |
アラキジン酸 | 0.8 % |
パルミチン酸 | 6.1 % |
ベヘン酸 | 0.3 % |
リグノセリン酸 | 0.1 % |
一価不飽和脂肪酸 13 % | |
ガドレイン酸 | 0.4 % |
パルミトレイン酸 | 0.1 % |
オレイン酸 | 12.3 % |
エルカ酸 | 0.1 % |
ネルボン酸 | 0.1 % |
多価不飽和脂肪酸 76.9 % | |
リノール酸 | 56.8 % |
α-リノレン酸 | 16.7 % |
γ-リノレン酸 | 3 % |
ステアリドン酸 | 0.4 % |
※『植物オイルハンドブック』参照
脂肪酸について、脂肪酸の摂取方法などは下記をご覧ください。
ヘンプシードオイルの特徴
色々な種類のヘンプ(麻)
ヘンプは日本では麻とも言われ、様々な種類があります。学名のcannabisはアサ属を意味します。その他にも、リュウゼツラン科、バショウ科、マメ科に属する一部の植物をヘンプを言う場合があります。ヘンプシードオイルが摂れる植物は、アサ科のCannabis sativaです。Cannabis sativaはユーラシア大陸、アメリカ、チリなど、多くの国で栽培されています。気候や環境によって、特徴が異なりますが、1~5mほどまで成長します。同じCannabis sativaでも、産業や食用として使われているものはヘンプと呼ばれ、薬用(若しくは薬物)として使われるものはカンナビスと呼ばれ、区別されています。
産業分野で有効に使われるヘンプ
薬物の取り締まりの影響で、ヘンプの栽培は厳しい規制を受けていましたが、産業目的や食用の植物として見直されてきました。繊維、紙、段ボールの原料として使えばとても環境にいいです。また、化粧品や食品の原料として美容効果や健康増進につながります。
オイルは酸化が早いので注意
ヘンプシードオイルはヘンプの種から抽出されます。種には30~40%程の油が含まれています。未精製の状態は薄い緑色をしています。ヘンプシードオイルはリノール酸が多くを占めるため、とても酸化が早いので注意が必要です。加熱には使用せず、冷暗所で保存し、できるだけ早く使い切ります。
理想的なオメガの比率
ヘンプシードオイルの一番の特徴は、オメガ3系脂肪酸とオメガ6系脂肪酸の比率が理想的な1:3になっていることです。「オメガ脂肪酸とは?」の記事で詳しく説明していますが、オメガ3とオメガ6系の脂肪酸は、一言では言えないほど体の中で様々な役割をしています。しかし、その摂取の方法が崩れると不調につながってしまいます。このバランスがとれているオイルは、数あるオイルの中でもほんの少ししかありません。
ヘンプシードオイルの効果効能
血中コレステロール低下作用、抗炎症作用、抗感染作用、湿疹の緩和、心臓血管系の保護など |
血中コレステロールの低下
ヘンプシードオイルのバランスがとれたオメガ脂肪酸は、血中コレステロールを低下させます。これは血栓を防止したり、動脈硬化や脳梗塞のリスク軽減につながります。
アレルギーの改善
ヘンプシードオイルは、含まれているα-リノレン酸とリノール酸のバランスが良いです。α-リノレン酸が上手く働き、リノール酸過剰が原因となるアレルギーやアトピー、炎症などの症状の改善につながります。
肌の再生力が抜群
ヘンプシードオイルは、肌の再生能力に優れます。疲れた肌や老化肌にハリや活力を与えてくれます。
肌の保湿効果
ヘンプシードオイルは、肌への保湿力も抜群です。乾燥肌や老化肌、日焼けなどで水分が無くなった肌に効果的です。保湿をするとともに、肌のバリア機能を高めます。
手作り石けんとヘンプシードオイル
ヘンプシードオイルは、とても酸化しやすいので、手作りの石けんにはあまり使われません。作る過程で、温めたり、長い期間乾燥させたりするので、その間に劣化しやすくなります。肌にはとてもいいオイルなので、もし使う場合は少量にします。また、石けんを柔らかくさせるので、硬くするオイルと一緒に使用します。
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