各植物油脂・キャリアオイルの効能

ククイナッツオイル(ククイオイル)の効果効能|低刺激で乳幼児や敏感肌にも!

ククイナッツオイル|ククイオイルの効果効能

目次

  1. ククイナッツオイルのデータ
  2. ククイナッツオイルの代表成分
  3. ククイナッツオイルの特徴
  4. ククイナッツオイルの効果効能
  5. 手作り石けんとククイナッツオイル



ククイナッツオイルのデータ

名前 ククイナッツオイル、ククイオイル、Kukui nut oil
学名 Aleurites moluccana
科名 トウダイグサ科
使用部位 果実、種
抽出方法 低温圧搾法(コールドプレス、冷搾法、常温絞り)
香り ややナッツの香り
薄い黄色
使い心地 粘性はあまりなくさらさら
酸化 とても酸化しやすい
浸透力 透過性が高い
ブレンド 単独にもブレンドにも向いている
肌質 乾燥肌、敏感肌、成熟肌
部位 フェイシャル、ハンド、フット、ボディーマッサージに。
注意点 特になし
ヨウ素価 165.7 ※
鹸化価(NaOH) 137.4(132-140) ※
鹸化価(KOH) 192.3(186-195) ※

※ヨウ素価と鹸化価の値は、下記の成分量をベースに計算した数値です。カッコ内の数字は、一般的に言われている数値の範囲です。これらは同じ植物のオイルでも、原料の種類、地域、抽出方法、商品やロットなど様々な条件によって変化する数値なのでお気を付けください。ヨウ素価と鹸化価の一覧と解説は下記をご覧ください。

鹸化価 ヨウ素価

ククイナッツオイルの代表成分

飽和脂肪酸 9%
ステアリン酸 2.8 %
パルミチン酸 6.4 %
一価不飽和脂肪酸 21%
パルミトレイン酸 0.1 %
オレイン酸 19.8 %
イコセン酸 0.6 %
多価不飽和脂肪酸 70%
リノール酸 41.8 %
リノレン酸 28.9 %

※『キャリアオイル事典』より

脂肪酸について、脂肪酸の摂取方法などは下記をご覧ください。

脂肪酸 必須脂肪酸 オメガ脂肪酸 トランス脂肪酸



ククイナッツオイルの特徴

古来よりハワイに生息

ククイナッツの木は、ポリネシア人によってハワイにもたらされたと考えられています。今ではハワイの代表的な植物で、ハワイ州の州木として認定されています。ククイの実は6mmほどの固い皮を持ち、内側に2つの実があります。一本の木から毎年35~45kgほどの実ができると言われています。

使いやすく敏感肌や乳幼児にも

ククイナッツオイルはさらっとしていてとても使いやすいオイルです。皮膚への刺激も少なく、乳幼児にも使用できるオイルとして有名です。ハワイの原住民が古くから赤ちゃんの皮膚を日差しから守るために使用してきました。敏感肌の人にも使いやすいオイルの一つです。

低刺激なのに効き目が沢山

ククイナッツオイルは低刺激なのに沢山の効能が期待できる数少ないオイルです。肌への浸透がとてもよいので、エッセンシャルオイルなどと一緒に使用すると更なる相乗効果が期待できます。

ククイナッツオイルの効果効能

日焼けの後の炎症緩和、日焼け防止、しわの予防、保湿作用、湿疹・乾癬の緩和、皮膚軟化作用など

乾燥肌や成熟肌の保湿に

さらっとした質感にも関わらず、保湿をしっかりとしてくれるため、乾燥肌や成熟肌に向いています。

しわなどの老化予防に

40%程の割合を占めるリノール酸は、老化防止にいいとされています。保湿はもちろん、ハリを与えしわを緩和し、肌のバリア機能を活性化させ老化防止に貢献します。

日焼けなどの炎症を鎮静

日焼け後や肌荒れなど、炎症を鎮静する作用があります。

日焼けから肌を保護

日焼け後だけに関わらず、日焼け前に使用することで、紫外線から皮膚を守ってくれます。伝統的に、太陽から保護する目的で、新生児にククイナッツオイルを塗りこんでいたと言われています。

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手作り石けんとククイナッツオイル

ククイナッツオイルは酸化しやすい性質があるので、低刺激で肌にはいいのですが手作り石けんで使用することは少ないです。石けんを作る際に温めたり、長い間空気にさらして乾燥させなければならないので、その期間に劣化してしまう可能性があります。また、柔らかい性質もあるので、使用する場合は10%以下など、少量にしたほうが使いやすいです。

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