各植物油脂・キャリアオイルの効能

オリーブオイル(オリーブ油)の効果効能|体の疲れや美容にも、用途が沢山!

オリーブオイル|オリーブ油の効果効能

目次

  1. オリーブオイルのデータ
  2. オリーブオイルの代表成分
  3. オリーブオイルの特徴
  4. オリーブオイルの効果効能
  5. 手作り石けんとオリーブオイル



オリーブオイルのデータ

名前 オリーブオイル、オリーブ油、Olive oil
学名 Olea europaea
科名 モクセイ科
使用部位 果実
抽出方法 低温圧搾法(コールドプレス、冷搾法、常温絞り)
香り 熟した実の香り
薄い緑色
使い心地 粘性が高く、重い
酸化 酸化しにくい
浸透力 優れている
ブレンド クセがあるのでメインのオイルに5-20%の割合で加えると使いやすい
相性のいいオイル オリーブ・セサミ・アボカドオイルと混ぜて使うと日焼け予防に
肌質 乾燥肌、成熟肌
部位 フェイシャル、ハンド、フット、ボディーマッサージに。
注意点 アレルギーを引き起こす可能性があると言われています。
アーユルヴェーダドーシャ ※1 V- P- K+
ヨウ素価 84 (80-90) ※2
鹸化価(NaOH) 137.4(131-140) ※2
鹸化価(KOH) 192.4(184-196) ※2

※1: V:ヴァータ、P:ピッタ、K:カパ、+:ドーシャを上げる、-:ドーシャを下げる、±:ドーシャに影響しない、=:ドーシャのバランスをとる

アーユルヴェーダの基本

※2: ヨウ素価と鹸化価の値は、下記の成分量をベースに計算した数値です。カッコ内の数字は、一般的に言われている数値の範囲です。これらは同じ植物のオイルでも、原料の種類、地域、抽出方法、商品やロットなど様々な条件によって変化する数値なのでお気を付けください。ヨウ素価と鹸化価の一覧と解説は下記をご覧ください。

鹸化価 ヨウ素価

オリーブオイルの代表成分

主な脂肪酸(100gあたり)

飽和脂肪酸 13.808g
パルミチン酸 11.29g
ステアリン酸 1.953g
一価不飽和脂肪酸 72.961g
パルミトレイン酸 1.255g
オレイン酸 71.269g
多価不飽和脂肪酸 10.523g
リノール酸 9.762g

ミネラル&ビタミン(100gあたり)

0.56mg
カリウム 1mg
ナトリウム 2mg
コリン 0.3mg
ベタイン 0.1mg
ビタミンE(αトコフェロール) 14.35mg
βトコフェロール 0.11mg
γトコフェロール 0.83mg
ビタミンK (フィロキノン) 60.2µg

※USDA栄養データベースを参照

脂肪酸について、脂肪酸の摂取方法などは下記をご覧ください。

脂肪酸 必須脂肪酸 オメガ脂肪酸 トランス脂肪酸



オリーブオイルの特徴

オリーブは平和の象徴

オリーブの原産は北アフリカで、その後様々な国で栽培されています。ヨーロッパ原産とも言われますが、それより前の第四氷河期の頃には、北アフリカにオリーブの森林地帯が合ったと言われています。第四氷河期には北アフリカの森林地帯に生息していて、その後、ヨーロッパやシリアで栽培されていたと言われています。紀元前5000年にはオリーブの記録があるほど古くから親しまれてきた植物です。オリーブは15年を過ぎてから果実を実らせ始め、その後数百年も生き続けます。いつの時代も平和の象徴として親しまれてきました。

果肉からオイルを抽出

アボカドオイルのように、オリーブオイルも種ではなく、果肉部分からオイルが抽出されます。果実が発酵するまで陽に当て、発酵したら種をとり、実を潰し圧搾します。その後遠心分離機にかけられ、ろ過します。この時最初に抽出されたものがバージンオイル、圧搾の開始直後に抽出されたものをエキストラバージンオイルと言います。アボカドオイルのように、低温になると凝固する性質があります。

精製の仕方に注意

オリーブオイルは食用としても、肌に使用する化粧品用としても多く出回っています。食用のものは食べるために精製されたもので、肌への使用には向きません。反対に、化粧品用として精製されたものや未精製のものは、食用には向きません。用途を確認して購入することをおすすめします。

オリーブオイルの6つの効果効能

皮膚軟化作用、鎮静作用、抗炎症作用、鎮痒作用、収斂作用、殺菌作用、しわの防止、血圧降下作用など

炎症の緩和

オリーブオイルは、炎症に関する症状に効果的と言われています。日焼けを含む火傷、虫刺され、痒みなどの皮膚の炎症に使用することができます。

筋肉の傷みや疲れをとる

オリーブオイルを使ったマッサージは、筋肉を鎮静させます。筋肉痛や捻挫、打撲などの症状を緩和させると言われています。単独で使う場合にオリーブオイルの癖が気になる場合は、ほかのキャリアオイルと混ぜることをおススメします。

皮膚軟化作用

皮膚を柔らかくする作用があります。マッサージで使用すると、筋肉の疲れをとると同時に、若返りにも効果的です。

保湿力が高い

保湿力の高さは乾燥肌や成熟肌に向いています。クレンジングに使われることも多いです。クレンジングの多くが余分な皮脂も取り除いてしまいますが、オリーブオイルのクレンジングは、保湿をしながら、汚れを取り除いてくれます。

頭皮のケアと白髪予防

頭皮ケアにもオリーブオイルは効果的です。毛穴の汚れを取り除き、これは抜け毛予防にもつながります。また、長年使用していると白髪の予防にもなるという人もいます。

ネイルケア

ネイルケアを天然のもので行う場合、オリーブオイルもよく使われています。粘性が気になる場合は、少しさらっとしたキャリアオイルと混ぜるのもいいです。また、好みのエッセンシャルオイルを混ぜると香りが楽しめます。

エッセンシャルオイルの使い方一覧

手作り石けんとオリーブオイル

オリーブオイルは手作り石けんの中で一番使われているオイルの一つです。マルセイユ石鹸のメインのオイルでもあります。酸化しにくく安定しているため、石けんのメインのオイルとして最適です。肌をしっとりさせ、炎症などのトラブルを緩和させてくれます。柔らかい石鹸になるので、硬さを出すオイルを少量混ぜて利用してください。

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