小麦胚芽油(ウィートジャムオイル)の効果効能|抗酸化作用が抜群!
小麦胚芽油|ウィートジャムオイルの効果効能
目次
小麦胚芽油のデータ
名前 | ウィートジャムオイル、小麦胚芽油、Wheatgerm oil |
学名 |
|
科名 | イネ科 |
使用部位 | 種(仁) |
抽出方法 | 低温圧搾法、溶剤抽出法、浸出法、高温圧搾法 |
香り | 香ばしい香り |
色 | 薄い黄色 |
使い心地 | 粘性が高く重い |
酸化 | 酸化しにくい |
浸透力 | 普通 |
ブレンド | クセがあるのでメインのオイルに5-20%の割合で加えると使いやすい |
相性のいいオイル | アーモンド、アプリコットカーネル、グレープシード、ココナッツ、ホホバ、マカダミアナッツ |
肌質 | 乾燥肌、成熟肌 |
部位 | フェイシャル、ハンド、フット、ボディーマッサージに。 |
注意点 | 小麦アレルギーの人は使用に注意 |
ヨウ素価 | 139.1 (115-140) ※ |
鹸化価(NaOH) | 136.8(129-137) ※ |
鹸化価(KOH) | 191.6(182-192) ※ |
※ヨウ素価と鹸化価の値は、下記の成分量をベースに計算した数値です。カッコ内の数字は、一般的に言われている数値の範囲です。これらは同じ植物のオイルでも、原料の種類、地域、抽出方法、商品やロットなど様々な条件によって変化する数値なのでお気を付けください。ヨウ素価と鹸化価の一覧と解説は下記をご覧ください。
小麦胚芽油の代表成分
主な脂肪酸
飽和脂肪酸 8% | |
ステアリン酸 | 2% |
パルミチン酸 | 5% |
アラキジン酸 | 1% |
一価不飽和脂肪酸 30% | |
オレイン酸 | 30% |
多価不飽和脂肪酸 60% | |
リノール酸 | 53% |
リノレン酸 | 7% |
※『植物オイル・ハンドブック』を参照
脂肪酸について、脂肪酸の摂取方法などは下記をご覧ください。
小麦胚芽油の特徴
独特な抽出方法
小麦胚芽油は、低温圧搾法でも普通のものとは少し異なる場合があります。オイルは小麦の胚芽から抽出されますが、胚芽の13%程しか含まれていません。そのため、小麦胚芽は一度、オリーブやアーモンド、サンフラワーなどの低温圧搾油に加えられ、胚芽にオイルを吸収させ、その後、低温圧搾をするという方法もあります。
溶剤抽出法や高温圧搾法、精製油に注意
小麦胚芽油は、原料に含まれるオイルの含有率が少ないため、溶剤抽出や高温圧搾によって抽出され、更に生成されている場合があります。「植物油脂は危険?」の記事でも話したように、そういった工程を経ているオイルは、場合によっては高温と危険な物質に何度もさられている可能性があります。出来上がりにもトランス脂肪酸や有害物質が混入している場合があるので、注意が必要です。
ビタミンEが豊富
小麦胚芽油は、ヨウ素価は高いものの、天然の抗酸化剤と言われるビタミンEを、ほかのオイルと比べ10~14倍も含んでいます。そのため、ほかのオイルにブレンドすると、オイルを長持ちさせるための防腐剤として働きます。
小麦胚芽油の効果効能
細胞再生作用、抗酸化作用、皮膚軟化作用、消炎作用、保湿作用、疲労回復作用など |
抗酸化作用が抜群
天然の抗酸化作用がとても高く、成熟肌にとてもいいとされています。小麦胚芽油は特に、フリーラジカルの運動を抑制します。フリーラジカルとは、不対電子をもつ原子や分子のことで、ほかの分子や原子から電子を奪い取ります(=酸化させる)。活性酸素がフリーラジカルの代表です。そのため、成熟肌にとても向いているオイルになります。しかし、香りが強く、重く癖があるため、ほかのオイルにブレンドして用いられることが一般的です。
乾燥肌や成熟肌に最適
小麦胚芽油は乾燥肌や成熟肌に有効なビタミンを多く含みます。特にビタミンAは皮膚を正常な状態に保つ役割をし、ビタミンB2・B6はターンオーバーを正常にします。また、ビタミンEは抗酸化作用のほかにも、血行を良くし新陳代謝を高めます。肌荒れや手荒れ、ひび割れにも使えます。
肉体疲労に
肉体疲労の回復にもいいと言われています。スポーツ後のマッサージにもおススメです。
手作り石けんと小麦胚芽油
小麦胚芽油は酸化には強く、泡立ちがいい石鹸になります。肌への保湿や洗浄力もいいです。ただ、リノール酸を多く含むため、やわらかい石けんが出来上がります。そのため、メインのオイルとして使用するには向きません。補助的な役割で少量混ぜるのに向くオイルです。
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